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売野機子(著者)
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※このレビューにはネタバレを含みます
異性愛者、同性愛者の枠組みだけではなく、無性愛者もまた物語に包み込まれていく。誰かを愛したい渇望や誰からも愛されない絶望、もしくは自分には、誰をも愛することができないのではないかという悲しみさえ抱えて、ひとは黙ったり寄り添ったりする、流行り廃りの中で恋愛が過去の遺物となった世界でも。 今巻も、終話の閉じ方が鳥肌が立つほどに完璧。すでに傑作ではあるのだけれど、物語が最後に行き着くところまで見てみたい。
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