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江戸川乱歩作品集(Ⅰ) の商品レビュー

4.6

8件のお客様レビュー

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2024/03/16

『孤島の鬼』 最初から最後まで面白すぎる。予測不能なジェットコースターミステリ。 江戸川乱歩のすべてが詰まっているといっても過言ではない。現時点で私が今まで読んだ乱歩作品の中で一番好き。

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2024/01/08

半世紀以上も前に書かれたとは思えないほどの新鮮な文体でした。とても読みやすく、次どうなるの?の連続でページをめくる手が止まりませんでした。特に「蟲」のラストが気持ち悪くて心に残りました。

Posted byブクログ

2023/07/10

江戸川乱歩の短編「日記帳」「接吻」「人でなしの恋」と中編「蟲」、そして長編「孤島の鬼」の計5作を楽しめる作品集。 どれも印象深かったけど、やはり「孤島の鬼」の完成度は高い。乱歩の最高傑作と言われるだけはあると思う。 推理、怪奇、同性愛など複雑に絡んでくるんだけど、それがかなり...

江戸川乱歩の短編「日記帳」「接吻」「人でなしの恋」と中編「蟲」、そして長編「孤島の鬼」の計5作を楽しめる作品集。 どれも印象深かったけど、やはり「孤島の鬼」の完成度は高い。乱歩の最高傑作と言われるだけはあると思う。 推理、怪奇、同性愛など複雑に絡んでくるんだけど、それがかなりよく調和されていて、長いけど読んでいて全く飽きないし、読み終わった後は全ての謎が解かれていて、モヤモヤする気分もない。 久しぶりに読んで良かったと思ったミステリーだった。

Posted byブクログ

2023/02/09

孤島の鬼を目的に読んだ。江戸川乱歩は幼い頃に少年探偵団シリーズを割とたくさん読んで以来。孤島の鬼はこの時代ならではの「恐怖」表現が言葉と漢字の持つパワーによって力強い。ストーリーテリングの構成も巧みで後半の緊迫感が連続するシーンはこういった作品を読むことの醍醐味を感じる。同性愛と...

孤島の鬼を目的に読んだ。江戸川乱歩は幼い頃に少年探偵団シリーズを割とたくさん読んで以来。孤島の鬼はこの時代ならではの「恐怖」表現が言葉と漢字の持つパワーによって力強い。ストーリーテリングの構成も巧みで後半の緊迫感が連続するシーンはこういった作品を読むことの醍醐味を感じる。同性愛という要素をどんな意図で含めたのかについては作品を読んでいる間は疑問を持ったけど、解説を読んでなるほどな、と思った。 この本にまとめられた日記帳、接吻、人でなしの恋、蟲も悪くないけどやはり孤島の鬼は圧倒的だ。

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2022/11/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『江戸川乱歩作品集Ⅰ 人でなしの恋・孤島の鬼』 江戸川乱歩 浜田雄介編/岩波文庫 . 私の中で、文豪ストレイドッグスで出てくる人物の実際の作品を読んでみようシリーズ。乱歩さんは探偵ものと思ってたけどこの作品集は、愛のゆくえがテーマのお話だった。短い話が最初に少しあってメインの孤島の鬼がくるのでコース料理を食べているかの編集。笑 読みやすかった。 . 「蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲…」の不気味さと主人公の狂っていく様が怖かった。 . 孤島の鬼ははしがきから何故こうなったかが凄く気になり一気に読み進めた。セクシャリティやマイノリティに触れている部分も多い。主人公視点だがこれが道雄視点ならすごくしんどいなと思う。

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2022/06/06

狂っているからこそ美しい作品ばかりでした。歪んだ愛が揃っています。ただ、どれも現実には絶対に起きてほしくないです。

Posted byブクログ

2020/05/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

・孤島の鬼 諸戸さんの一途な想いが美しい。一方蓑浦くんの樋口の血に惹かれる様も不思議で、互いにずっと幸福だったわけではないけれど、諸戸さんの最期や蓑浦くんと秀ちゃんの結婚など最後は多少は幸せだったのかなと思う。 一番印象に残ってるのは「鬼のユートピア」という言葉かな。

Posted byブクログ

2018/08/17

かけ違い、すれ違い。悲劇。目算違い……。そんな要素が共通して見受けられるように思う。ことにすれ違いに関しては、どうしても割り切れない、世にあっては当然かもしれないがそれがすべてであってはあまりにむごい、と言いたくなるものが強く感じられてしまう。 乱歩氏は、世に何をみていたのだろう...

かけ違い、すれ違い。悲劇。目算違い……。そんな要素が共通して見受けられるように思う。ことにすれ違いに関しては、どうしても割り切れない、世にあっては当然かもしれないがそれがすべてであってはあまりにむごい、と言いたくなるものが強く感じられてしまう。 乱歩氏は、世に何をみていたのだろう。一方から見れば拒絶のほかに選択肢がなくとも、もう一方からすればそれは、崖から突き落とされる絶望にほかならない。 事件は片方の視点からしか語られていないけれども、もう片方の心情をしぜん受け取ってしまい、痛々しい、痛ましいとしかいえず立ち尽くす自分がいる。 ちょっと引っかかる表現もあったが、それも含めて、なんだか考えさせられた。 2018.7.8.

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