1,800円以上の注文で送料無料

「小池劇場」の真実 の商品レビュー

5

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

空疎なポピュリズムの崩壊

6月に出版された『「小池劇場」が日本を滅ぼす』に、少々の修正・加筆をし、改題した文庫版である。 この5ヵ月の間に、小池百合子氏は圧勝し、そして惨敗した。著者の有本香氏の予告通りに。有本氏は先の書で、次のように書いている。 <彼女がその支持を獲得したと見える「左派」は、今後、小...

6月に出版された『「小池劇場」が日本を滅ぼす』に、少々の修正・加筆をし、改題した文庫版である。 この5ヵ月の間に、小池百合子氏は圧勝し、そして惨敗した。著者の有本香氏の予告通りに。有本氏は先の書で、次のように書いている。 <彼女がその支持を獲得したと見える「左派」は、今後、小池が一つでも選択を間違えたら、恐ろしい敵に変わることが予想されるからだ。そのとき、小池を叩くのは赤旗だけではないだろう。左派と親和性の高いマスメディアもまた彼女を手ひどく裏切るに違いない。> 有本氏の慧眼ぶりは見事である。 衆議院選挙の直後、新聞、テレビは、「排除」発言が小池の敗因だと解説していたが、有本氏は、考えの異なる者を排除するのは当たり前のことで、この点については小池が正しいと一蹴する。敗因は「排除」発言そのものではなく、その発言場面だけをテレビが切り取って、何度も繰り返し流し、「小池はキツイ女」という印象をつくり上げ、視聴者に植え付けたことにある。テレビと懇ろになって自らの良き印象を振りまいてきた小池が、逆の印象操作に負けたのである。 我々大衆は、マスメディアの印象操作にいかに容易く乗せられてしまうものなのか。空疎なポピュリズムを頼みとするタチの悪い政治家と不埒なマスメディアに騙されて、行政が歪められ、公金が浪費されることのないよう、多くの人にこの書を読んでもらいたいと思う。

Takashi