ランチ酒 の商品レビュー
依頼人との程よい距離感を保ちながらも、依頼人と自分自身の双方の心をほぐしていく祥子さんが素敵。秋葉原の章に出てくる男尊女卑オトコの成敗はスッキリした。 登場するのはどこも実在するお店。原田ひ香さんは食事シーンの表現がお上手で、普段行かない街までわざわざ足を伸ばして味を確かめてみ...
依頼人との程よい距離感を保ちながらも、依頼人と自分自身の双方の心をほぐしていく祥子さんが素敵。秋葉原の章に出てくる男尊女卑オトコの成敗はスッキリした。 登場するのはどこも実在するお店。原田ひ香さんは食事シーンの表現がお上手で、普段行かない街までわざわざ足を伸ばして味を確かめてみたくなる。十条のバクテーは昔から行きたいと思っていたけれど、この本を読んで行きたい欲がさらに高まった。
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街ブラグルメ小説かと思いきやさにあらず。 深夜の「見守り屋」を終えた後の晩酌ならぬランチ酒。 孤独を抱える客に寄り添う祥子もまた、別れた娘との月一度の逢瀬を生き甲斐に暮らす孤独の身。 とはいえそんな祥子にも優しく見守ってくれる友人はいるし、客達とのふれあいもまたよい。 そしてひと...
街ブラグルメ小説かと思いきやさにあらず。 深夜の「見守り屋」を終えた後の晩酌ならぬランチ酒。 孤独を抱える客に寄り添う祥子もまた、別れた娘との月一度の逢瀬を生き甲斐に暮らす孤独の身。 とはいえそんな祥子にも優しく見守ってくれる友人はいるし、客達とのふれあいもまたよい。 そしてひと仕事終えてふらりと入った店でのランチとお酒がとても美味しそう。
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すごく、すごく、心に沁みる一冊 “美味しそうな本だろうな” と思って読み始めたけれど、それだけじゃない 主人公・祥子の人生が、少しずつ語られていく 一冊の中には十六の章が収められている。 一つのストーリーは、あっけないほど短い。 だけどそれは絶妙な短さで、しっかりと伝わってく...
すごく、すごく、心に沁みる一冊 “美味しそうな本だろうな” と思って読み始めたけれど、それだけじゃない 主人公・祥子の人生が、少しずつ語られていく 一冊の中には十六の章が収められている。 一つのストーリーは、あっけないほど短い。 だけどそれは絶妙な短さで、しっかりと伝わってくるし、余韻もちょうど良い感じ。 祥子が深夜の仕事を終えて、ランチのお店を選び、美味しい食事とお酒を注文する様子、その料理の描写ときたら… 思わず唾を飲み込む。 ランチ酒の理由… ひとりの家に帰りたくない。 だから外でご飯を食べてお酒を飲む。 でも本当に辛いと、それさえもできなくなる。 「お酒を飲むっていうのも体力や気力がいるもんだな」 そんな祥子も、幼馴染の親友たちと話すことで何かが吹っ切れて少しだけ前を向く。 そんなラストに思わず涙が溢れた。
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ランチ酒、わたしもやってみたくなりました。ランチとそのお酒の描写が美味しそうでした。 主人公の人間模様、色々あるけど楽しく!と思いました。
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美味しいご飯とお酒が出てくる孤高のグルメ的お話かなーと思ってたら、思ってた以上に奥が深かった。 祥子に夜間見守りを依頼してくる人達の各々の事情や、祥子自信の家族の話が、美味しそうなランチの描写と共に少しずつ綴られていて、次から次へと読みたくなる、そんな本。
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短編になっていて、1編1編が短いので隙間の時間に少しずつ読めるのが良かったです。 美味しそうな食事とお酒、人と人の繋がりや優しさが身に沁みるお話でした。 ランチ酒、私もやってみたいと思いました。
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1話1話が短くて、さくさく読める感じの飯テロ系小説でした。けど、近頃運動不足でお腹周り気になってると、なかなか一気に読めませんでした。アラサーバツイチ、夜間見守り業の祥子の闇は深そうで昼夜逆転してて昼間から酒盛りできる店を徘徊する話です。朝に勤務がおわってお店が開くのは11時過ぎ...
1話1話が短くて、さくさく読める感じの飯テロ系小説でした。けど、近頃運動不足でお腹周り気になってると、なかなか一気に読めませんでした。アラサーバツイチ、夜間見守り業の祥子の闇は深そうで昼夜逆転してて昼間から酒盛りできる店を徘徊する話です。朝に勤務がおわってお店が開くのは11時過ぎだと思うのですがその間何してるんだろうと不思議に思うんですよね。行きつけの店があるわけでなし、スマホでグルメレポート検索しながらニマニマしてるのだろうか?毎日働いてる感じじゃなさそうだし勤務のある日だけ外食してるんだろうか? 自分にご褒美って独り身の気ままさがなんとも切ない。月1回、会える娘のために節約して養育費とかに回すとか考えないのだろうか?そんな考えは時代錯誤なんだろうか?次第に見えてくる祥子の身の上、できちゃった婚でいきなり2世帯住宅では夫との絆を深める充分な時間もなかったようで姑に虐められ辟易した姿も目に浮かびました。急に結婚で義母と暮らす距離近すぎて小娘だった祥子には不測の事態だったようです。 この先の人生どんな選択をしていくのか見守り業の祥子を見守ってみようかなw
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夜の特殊な仕事に就く主人公が仕事明けに酒とランチを楽しむだけの話、ではない。 主人公の抱える問題や依頼人とのエピソードがほろ苦い味わいとなって物語に深みを与える。 続編が楽しみ。
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へこたれてなんていられない。食べて、飲んで、生きていく。その通り!!私にピッタリな一冊。まだまだ飲んだことがない酒だらけ。
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いつか、いつか、読みたいと思っていたこの作品!「ランチ酒」です!私も時々しますよ、ランチ酒っ♪そんなに頻度は高くはもてないので、月1回くらいあればいい方だけれど、昼間に美味しいものを食べながらお酒を飲むひと時はまさに至福の時です(*'▽') この作品の主...
いつか、いつか、読みたいと思っていたこの作品!「ランチ酒」です!私も時々しますよ、ランチ酒っ♪そんなに頻度は高くはもてないので、月1回くらいあればいい方だけれど、昼間に美味しいものを食べながらお酒を飲むひと時はまさに至福の時です(*'▽') この作品の主人公は、アラサーバツイチ、子供ありの犬森祥子さんです。子供は元夫と生活しているので、現在は一人暮らしをしています。同郷の友人である亀山太一さんは「中野お助け本舗」を経営、その「見守りサービス」に祥子さんも従事させてもらうことになります。「見守りサービス」は夜間から翌朝、午前中いっぱいまでかかることもあるが依頼者の希望に沿って見守りを行うものです。その日の仕事が終わるとちょうど飲食店のランチタイムでもある祥子さんは、依頼先近くの飲食店から気分にあわせてお料理とお酒を選びます。今まで本を読んできて、こんなに美味しい描写が多いのは初めてなので、ある意味びっくりです。 第1酒から第16酒まで…見守りサービスの依頼者はそれぞれに特殊な問題を抱えており、祥子が見守りすることで仕事に専念できたり、自由な時間を持てたり、大事な用事を済ますことができるようになります。気になるのは編集者小山内学さんで認知症の母の見守りを依頼するお話と、謎の書類の受け渡しで関わる角野さんのことですかね、それと、主人公の祥子さんの今後とかも知りたい!ので、続編も読みます。
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