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霧笛荘夜話 新装版 の商品レビュー

3.4

7件のお客様レビュー

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2024/10/20

きっと自分を偽り続ければ、もっと華やかさや安心感のある生活が送れたかもしれない。 けれどそれを選ばなかった。選べなかった。そんなある意味、不器用だけれど純真で真っ直ぐな、個性豊かな住人達ばかりが集まった霧笛荘。端から見れば決してハッピーエンドとは言えない最後もあった。けれどそれは...

きっと自分を偽り続ければ、もっと華やかさや安心感のある生活が送れたかもしれない。 けれどそれを選ばなかった。選べなかった。そんなある意味、不器用だけれど純真で真っ直ぐな、個性豊かな住人達ばかりが集まった霧笛荘。端から見れば決してハッピーエンドとは言えない最後もあった。けれどそれは本当に端から見た第三者の見解で、彼らは彼らそれぞれの譲れないものを芯に置いて懸命に生きていた。彼らが幸せだったかどうかは自分なんかには決められない。けれど彼らの物語のそこかしこに、確かに希望の灯がともっていた。それだけは感じられた。

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2022/01/17

2008年くらい?に文庫版で読んだ。 とても雰囲気がある。 やむにやまれぬ事情で、もしくは自ら進んで、ドロップアウトした人生を、舞台設定である霧笛荘の古いステンドグラスと港の人の多さと縁の薄さみたいなものが綺麗に装飾してくれてる。

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2021/03/14

最後の話がとても良い。 地上げ屋にも動かされないちょっと変わった人の住む霧笛荘の住人の話。 どれもありそうで、人生どこでどうなるか分からないと思わせる。 多分、人から500万で簡単に動くと思われていたのに、みんな誰一人として首を振らなかった。 そんな住まい、今もあったらステキだろ...

最後の話がとても良い。 地上げ屋にも動かされないちょっと変わった人の住む霧笛荘の住人の話。 どれもありそうで、人生どこでどうなるか分からないと思わせる。 多分、人から500万で簡単に動くと思われていたのに、みんな誰一人として首を振らなかった。 そんな住まい、今もあったらステキだろうな。

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2018/08/08

軽い浅田次郎もいいね。 胸いっぱいになったり、涙が溢れることはないが、ダメな人間たちが、本当の人間の幸せに気づいているというのは、そうなんだろうと思う。

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2018/03/11

読んでるうちにいつの時の話をしているのかふとわからなくなり、眉子が死んでからの話のはずなのに地上げの時はまだ生きている。物語の初めから眉子とカオルになるまでが何だか雰囲気が違い過ぎてびっくりでした。

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2018/01/18

相変わらずの浅田節。 マジで号泣。ダメだなぁ。 浅田さんって、人間の良いところにもダメなところにも等しく光をあてて、「ダメなところも長所になるからね」って言ってくれてる気がして。 たぶんそこがツボなんだろうなぁ。 今の世の中、ダメなものはダメで徹底的につぶしにかかる風潮だけど、...

相変わらずの浅田節。 マジで号泣。ダメだなぁ。 浅田さんって、人間の良いところにもダメなところにも等しく光をあてて、「ダメなところも長所になるからね」って言ってくれてる気がして。 たぶんそこがツボなんだろうなぁ。 今の世の中、ダメなものはダメで徹底的につぶしにかかる風潮だけど、浅田作品は救いになります。 そして只のお涙頂戴ストーリーにしないところも大好き。 ハッピーエンドっぽいバッドエンドなところとか。 要はツボなんですきっと。

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2017/12/25

1回読んでたわー。 やーらーれーたー。 「新装版」て見たときにムム・・・って思ったんだよな。 でも、まさか、と。 おそるべし「新装版」マジック。 しかも、半分ぐらい読んで気づくという。

Posted byブクログ