どん底名人 の商品レビュー
稲葉禄子さんの本を読んで出てきた囲碁棋士、依田紀基に興味が湧き本書を読んでみた。 著者の人生が波乱万丈で、かつ示唆に富む本であり、あっという間に読んでしまった。囲碁、ギャンブル、借金、家族との離別など話題が豊富。とくに印象に残ったのは著者が棋士として成功できたのは「虚仮の一念岩を...
稲葉禄子さんの本を読んで出てきた囲碁棋士、依田紀基に興味が湧き本書を読んでみた。 著者の人生が波乱万丈で、かつ示唆に富む本であり、あっという間に読んでしまった。囲碁、ギャンブル、借金、家族との離別など話題が豊富。とくに印象に残ったのは著者が棋士として成功できたのは「虚仮の一念岩をも通す」というような思いであるとのこと。これしかない、と覚悟を決めて何か一つのことに打ち込んでいる人は強いと思う。 囲碁の勉強の参考にもなった。意味がわからなくても対局者の打った手を碁盤に並べて暗記できるまで繰り返し並べる。この「繰り返し」が重要とのこと。無意識でできなければ実力とは言えない。このあたり数学の学習においても参考になる。小平先生が数学の本がわからないとき何度もノートに書いているうちにわかってきた、と書いていたのと共通していると思う。良く思うが、囲碁と数学は似ている。
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依田紀基 著「どん底名人」、2017.11発行。1966.2北海道美唄生まれ、岩見沢育ち、9歳で碁を覚え、14歳で入段(プロ棋士)した著者の自伝記です。遺言のつもりで執筆とのこと。囲碁に強くなるにはどうすればいいかなど、そして、奇天烈・破天荒な藤沢秀行氏のことが書かれています。秀...
依田紀基 著「どん底名人」、2017.11発行。1966.2北海道美唄生まれ、岩見沢育ち、9歳で碁を覚え、14歳で入段(プロ棋士)した著者の自伝記です。遺言のつもりで執筆とのこと。囲碁に強くなるにはどうすればいいかなど、そして、奇天烈・破天荒な藤沢秀行氏のことが書かれています。秀行さんに奥さんが3人、それぞれ家庭があり子供がいて膨大な借金があったこと。その真似をしたとは思いませんが、5歳下の同業の原幸子さんと結婚し、男の子が3人いるのに遊び続けて浪費、お金にルーズ、今は妻子と別居とか。しっかりして欲しい!
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