人生を逆転させた男 高橋是清 の商品レビュー
奴隷から総理大臣までの職業を経験している高橋是清の評伝。内容は同じでタイトルが違う(改題したため)のもあるので購入の際は注意されたい。 さてこの人は自伝も出されていてその本が大傑作なのだが惜しむらくは日露戦争の金の調達成功で終わっている。大蔵大臣として活躍した政治家編が無いのであ...
奴隷から総理大臣までの職業を経験している高橋是清の評伝。内容は同じでタイトルが違う(改題したため)のもあるので購入の際は注意されたい。 さてこの人は自伝も出されていてその本が大傑作なのだが惜しむらくは日露戦争の金の調達成功で終わっている。大蔵大臣として活躍した政治家編が無いのである。本書はその後の大蔵大臣としての活躍や二・二六事件に至る悲劇も描かれておりコンパクトに生涯を追うのに分かりやすい。 自分本位でないためか能力が際立っている為か必ずどの分野に出ても頭角を現すのは凄い。ペルーで財産を失って就職斡旋で社長業を打診されても丁稚奉公から始める信念は尊敬に値する。数多の日本銀行総裁の中で途中入社且つ建築主任というメインでもないキャリアから駆け上がった人は高橋是清のみ。晩年も最新の洋書から情報を取り入れるところなど時代を問わず見習うところは多いのではなかろうか。 軍部の力が強い時代に堂々と批判する勇気と軍事費を抑える胆力が死を招いたが結局大日本帝国はその後10年も持たずに崩壊し事実はこの人の偉大さを示していると思う。
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アメリカに語学の勉強に行って騙されて奴隷扱い受けるのに結局学校行った人より英語話せるようになってるの好き。
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高橋是清はお金の魔術師、と言うイメージを勝手に持っていた。この本を読む限り、全くの誤解だったと思う。 どんな仕事にも、どんな立場でも、真摯に向き合う。公人として、自分のいる位置を代表する振る舞いができる。無責任さが全くない。これほど真摯に仕事に取り組める人は、今の時代にいるのだろ...
高橋是清はお金の魔術師、と言うイメージを勝手に持っていた。この本を読む限り、全くの誤解だったと思う。 どんな仕事にも、どんな立場でも、真摯に向き合う。公人として、自分のいる位置を代表する振る舞いができる。無責任さが全くない。これほど真摯に仕事に取り組める人は、今の時代にいるのだろうか。 能力も高く、英語ができ、物事の本質を見て問題解決できる。圧倒的なリーダーだと思う。 お金の魔術よりも、この圧倒的な態度と能力こそ見習いたいと思う。
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生を踏んで恐れず―高橋是清の生涯 (幻冬舎文庫) 文庫 – 2002/4/1 津本 陽 題変えて出すな。
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冒頭の世界恐慌と巻末の2・26事件の他は、内容がほぼ高橋是清自伝と同じ内容になっています。自伝をそのまますべて写し取ったのではなく、所々内容を短縮化しているので、昔の仮名遣いが苦手な方や世界恐慌と2・26事件について全く知らない方以外は、自伝を読まれたほうがリアル感があって面白い...
冒頭の世界恐慌と巻末の2・26事件の他は、内容がほぼ高橋是清自伝と同じ内容になっています。自伝をそのまますべて写し取ったのではなく、所々内容を短縮化しているので、昔の仮名遣いが苦手な方や世界恐慌と2・26事件について全く知らない方以外は、自伝を読まれたほうがリアル感があって面白いと思います。
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2018.2.12 11 高校で歴史を学んで以来高橋是清について深く知ることができた。波瀾万丈の人生の中で、己の幸福を楽観し、全身全霊をかけて物事に取り組む姿に尊敬と憧れを抱いた。 絶対に自己本位に行動しなかったという一事である。授かった仕事が何であろうと一生懸命「やるなら衣食足...
2018.2.12 11 高校で歴史を学んで以来高橋是清について深く知ることができた。波瀾万丈の人生の中で、己の幸福を楽観し、全身全霊をかけて物事に取り組む姿に尊敬と憧れを抱いた。 絶対に自己本位に行動しなかったという一事である。授かった仕事が何であろうと一生懸命「やるなら衣食足りる。すべて己を本位とすればこそ、不平も起こり失望も起こるのだ。アドラーの考えと似ていると思う。
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