はやく老人になりたいと彼女はいう の商品レビュー
(わたしもよくハッと気づいたら途中を全部すっとばしておばあさんになっていればいいのになぁと考えていた) 少年、その母、その元恋人の男、おばあさんが暗い森の中を歩く。挿絵がよい。少年が母を描くためにいるだけのような気がして残念。
Posted by
故郷の夏祭りで偶然出会った麻里子と敬吾。昔付き合っていたが別れ、別の人と結婚し、麻里子には和馬、啓吾には美優という中学生の子どもがいる。麻里子は離婚しており、啓吾も別居中。そんな二人と子どもたちが夏祭りの夜に度胸試しの山のなかでさまようことになる。そして、地域で駄菓子屋を営んでい...
故郷の夏祭りで偶然出会った麻里子と敬吾。昔付き合っていたが別れ、別の人と結婚し、麻里子には和馬、啓吾には美優という中学生の子どもがいる。麻里子は離婚しており、啓吾も別居中。そんな二人と子どもたちが夏祭りの夜に度胸試しの山のなかでさまようことになる。そして、地域で駄菓子屋を営んでいたおばあさんが関わり、一夜の大放浪となる。 愛とか、結婚とか、難しいね
Posted by
すごく好きだった。深い深い森の中に10歳の少年と少女が迷い込み、かつて商店を営んでいたおばあさんに出会い、少年はさらに深い森の中をさまよう。少年の母親は少年の父親と別れていて今は若い恋人がおり、少女の父親は妻とは別居中。そして少年の母親と少女のの父親はかつて恋人同士だった。 愛に...
すごく好きだった。深い深い森の中に10歳の少年と少女が迷い込み、かつて商店を営んでいたおばあさんに出会い、少年はさらに深い森の中をさまよう。少年の母親は少年の父親と別れていて今は若い恋人がおり、少女の父親は妻とは別居中。そして少年の母親と少女のの父親はかつて恋人同士だった。 愛に不器用な人たちが暗い森の中で想うこと。愛の終わり、そして、愛の残りについて考えたくなる。 まさに大人の童話。暗く甘美で、どうしようもなく好きなのにしょうもないことになってしまう恋というもの、空回りだらけの愛。 人生ってやっぱ森なのかな。迷子になってる人たちへ
Posted by
人を好きになるって爽やかにいかないもので、ぐちぐちしている。 頭蓋骨の中に残ってたゆるい土みたいに、ぐちぐちしたところがある。 あまりにぐちぐちしていて、苦しい気持ちになることの方が多くて、 でもやっぱり最後には会えてよかった、一緒に過ごせてよかった、好きになってよかったってい...
人を好きになるって爽やかにいかないもので、ぐちぐちしている。 頭蓋骨の中に残ってたゆるい土みたいに、ぐちぐちしたところがある。 あまりにぐちぐちしていて、苦しい気持ちになることの方が多くて、 でもやっぱり最後には会えてよかった、一緒に過ごせてよかった、好きになってよかったっていう気持ちが残るところまで、たどり着ける強さを持った気持ちなんだと思う。 そんな素敵な気持ちはきっと、恐れないでたくさん持つのがいいんだと思う。
Posted by
【いまの家族の闇を描いた「大人の絵本小説」】夏祭りのきもだめし会場から、少年と少女がいなくなった。親たちは森で迷う。痴呆の老婆は墓を掘る。大人のためのモダンホラー小説!
Posted by
- 1
- 2