辞令 の商品レビュー
⚫︎サクッと読める暇つぶし小説 ⚫︎昭和感満載で、財務部長が財テクで稼いだり、女のためにマンション買ってたり、バブリーだね。 ⚫︎露骨な同族企業感も面白い。今どきジュニアなんて呼び方はしないもんなあ笑 ⚫︎左遷されて、友達のことで一悶着あって、転職するかもなっていう終わり方。綺麗...
⚫︎サクッと読める暇つぶし小説 ⚫︎昭和感満載で、財務部長が財テクで稼いだり、女のためにマンション買ってたり、バブリーだね。 ⚫︎露骨な同族企業感も面白い。今どきジュニアなんて呼び方はしないもんなあ笑 ⚫︎左遷されて、友達のことで一悶着あって、転職するかもなっていう終わり方。綺麗ではある。 ⚫︎前に読んだ別の小説よりかはちょっと陳腐かなあ…展開上しょうがないのはわかるんだけど、サクサクいきすぎて、若干興醒めでした。
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まさに会社員にとっては、切っても切れない言葉である。 オーナー一族が牛耳る同族会社において起こる悲喜交々が、生々しい会話と共に描かれていく。 オーナーの傲慢、茶坊主になりきる者、正義を貫く者、会社の業績を上げるために清濁を併せ呑む者、色艶、、、そういった話がない交ぜになって、...
まさに会社員にとっては、切っても切れない言葉である。 オーナー一族が牛耳る同族会社において起こる悲喜交々が、生々しい会話と共に描かれていく。 オーナーの傲慢、茶坊主になりきる者、正義を貫く者、会社の業績を上げるために清濁を併せ呑む者、色艶、、、そういった話がない交ぜになって、会社という社会の凝縮した内容を描いている。 企業小説、経済小説としては、やはり面白い。一気に読み込んでしまった。
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大手電機メーカーで起きた人事ストーリー。不本意な人事、目障りな社員を適当なメンタルを理由に左遷を目論む管理者、会社の金を横領した社員の行末など実際には目の当たりにはしないだろうがなくも無いような、サラリーマンにとって不自然な心当たりを生むようなストーリー。 今回はブックオフでた...
大手電機メーカーで起きた人事ストーリー。不本意な人事、目障りな社員を適当なメンタルを理由に左遷を目論む管理者、会社の金を横領した社員の行末など実際には目の当たりにはしないだろうがなくも無いような、サラリーマンにとって不自然な心当たりを生むようなストーリー。 今回はブックオフでたまたま目に入ったので購入した。帯が着いている綺麗な状態だった。帯コメントには「リアルすぎて徹夜で読み切った」 旨が書かれていたので中堅サラリーマンは期待をして読み進めたが、山場もなく、主人公も何かに抗うことなく人事を受け入れて、淡々と進んだ印象。正直、徹夜をして読むほど駆り立てられはしなかった。 半沢直樹のような倍返し、大ピンチからの大逆転、悪どい役員を成敗する痛快ストーリー…を期待すると大きく外す。 ただ、本書が30年前に刊行されたにも関わらず、令和時代の中堅サラリーマンにも心当たりや胸のざわめきを生み出すという視点では非常によく描かれているのではないかと思う。
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「銀行大統合」に続く、高杉良の作品で読破したのは二作目。 タイトルから想像できる通り、サラリーマン社会での辞令の理不尽さなどが克明に書かれている。 エコーエレクトロニクス工業という架空の大企業が舞台だが、描かれている内容は昭和の時代も令和の時代も変わらない普遍的な社会。 企業人...
「銀行大統合」に続く、高杉良の作品で読破したのは二作目。 タイトルから想像できる通り、サラリーマン社会での辞令の理不尽さなどが克明に書かれている。 エコーエレクトロニクス工業という架空の大企業が舞台だが、描かれている内容は昭和の時代も令和の時代も変わらない普遍的な社会。 企業人が読めばきっと共感できるはず。
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このままでいいのか?なんか切ない。それが組織の中で生きていく者の悲しさか。 対抗できる全てを尽くしても、この結果。新しい自分の生きる場所を探すのは、わたしの経験にも通じる。切ないな。
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「高杉良」の長篇ビジネス小説『辞令』を読みました。 「内館牧子」の『終わった人』に続き、ビジネスマンの命運を描いた作品です。 -----story------------- ビジネスマンの命運は、たった1枚の紙切れに左右される! 大手エレクトロニクスメーカーの宣伝部副部長「...
「高杉良」の長篇ビジネス小説『辞令』を読みました。 「内館牧子」の『終わった人』に続き、ビジネスマンの命運を描いた作品です。 -----story------------- ビジネスマンの命運は、たった1枚の紙切れに左右される! 大手エレクトロニクスメーカーの宣伝部副部長「広岡修平」に、突然、辞令が突きつけられた。 異動先は「人事部付」。 有能で人柄も良く、大きなミスもせずに社内の出世レースのトップを走っていた「広岡」に、左遷される節は思い当たらない。 仕事に対する情熱と正義感では引けをとらず、自他共に認める同期の第一選抜だった「広岡」が脱落したのは、なぜか? その内実を自ら調査し始めると、会社内に蔓延する思惑とファミリー企業ならではの病巣が次々と明らかになる。 敵は誰か? 同期か、茶坊主上司か、それとも……? ビジネスマンの人生を左右する「辞令」のカラクリを暴き出すビジネス小説界の「現代の新古典!」 「サラリーマンならだれしも経験する人事異動の際の一場面。 本作は1988年の刊行だが、30年たっても古びた印象がしないのは、企業社会の本質である『組織と人間』の問題を、『辞令』というそのものずばりのモチーフで活写しているからにほかならない」――解説「加藤正文」 ----------------------- 1988年(昭和63年)に刊行された家電業界を舞台としたフィクション作品… 30年くらい前の作品なので、やや古い感じはしますが、現代に通じるテーマが扱われているので、どこかで見たような、聞いたような、すでに知っているような感覚を持ちながら読めました。 ■第一章 ある日突然に ■第二章 憂鬱な一日 ■第三章 部長の背信 ■第四章 情事のあとで ■第五章 人事マフィア ■第六章 財務部長の犯罪 ■第七章 情状酌量 ■第八章 辞令の重さ ■解説 「組織と人間」を見つめて――高杉良の世界―― 加藤正文 大手メーカー・エコーエレクトロニクス工業株式会社宣伝部副部長の「広岡修平」に、左遷辞令が下る… 有能で人柄も良く、同期中の出世頭だったはずなのになぜだ!? 自ら調査に乗り出した「広岡」は、ファミリー企業に巣食う利己的な思惑と保身、讒言、足の引っ張り合いに巻き込まれていく、、、 「広岡」が左遷に至った背景には、宣伝部長の座を狙う「小林会長」の息子(「ジュニア」)の思惑や、上司である宣伝部長「前島」の暗躍があった… それでも「広岡」は、前向きに人事部で役割を全うしようと行動し、元部下「村山」の理不尽な異動を阻止したり、同期で第二財務部長の「太田哲夫」の横領による懲戒解雇のピンチから救う。 しかし、「小林会長」に目を付けられた「広岡」は、本流に戻ることができず、子会社エコー不動産株式会社への出向辞令を受け取ることに… 「広岡」の本流復帰を期待しながら読み進めたのですが、リアリティのある処遇で物語は幕を閉じました、、、 組織と人間のあり方、人事異動の悲喜こもごも、いつの時代にも普遍の人間模様… 自分の会社員としての人生に重ね合わせながら読んじゃいましたね。
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なんか古めかしいなと思いながら読んでたけど 30年以上前に刊行されてたのか。 あまりにもリアルはわかったけど、 結局30年も前から日本の会社の在り方が まったく変わってないってだけか… いい歳した大人たちが揃いも揃って何してんだと思いました。 でも、そんな社会の一人なんだな〜〜 ...
なんか古めかしいなと思いながら読んでたけど 30年以上前に刊行されてたのか。 あまりにもリアルはわかったけど、 結局30年も前から日本の会社の在り方が まったく変わってないってだけか… いい歳した大人たちが揃いも揃って何してんだと思いました。 でも、そんな社会の一人なんだな〜〜 三田常務のような大人が一人でもいれば救われるって思ってたけど、一人しかいないからこんなことに。 本当社会に属するのって大変ですね…
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まぁまぁかな。 追記です。 30年も前に書かれた話であったんですね! 時代は変わってるのにひとは変わらない。ひとの本質を見極められる目がいつの時代も必要ですね。
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会社を登るとこんな景色が待っているのか。 私には縁のない話だからこそ、笑えるが、本人だったら溜まったもんじゃないという感じ。 島耕作みたいな世界観。
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左遷人事を言い渡された広岡が、その背景を探る中でファミリー企業における保身、足の引っ張り合いに巻き込まれていく。時代は古いものの、臨場感溢れる筆致は流石です。目の前にやりとりが浮かんでくるよう。サラリーマンなら各所に思い当たる節があるはず。
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