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呉漢(上) の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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石を金に変えた男。

上巻、呉漢は名もなき農夫だったが、知識にないことを自分の胸に留めて、自分の中で答えを出す、思考の活用法を知った。これが無知と言う石を、知識と言う金に変える事だ、と単純な私は思ったが、まだ下巻があったのだ。

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2019/03/14

こういう人を知らなかった~王莽が王室で専権を振るう中、南陽郡の宛で彭家の耕地で賃働きをしている貧家の呉漢は跡取りの友に見いだされ、農場の支配助役となり、王朝を簒奪した王莽の新王朝のもとで、推挙されて亭長となった。農場で働いていた仲間である仇持ちの祇登を客として迎えたが、仇が目の前...

こういう人を知らなかった~王莽が王室で専権を振るう中、南陽郡の宛で彭家の耕地で賃働きをしている貧家の呉漢は跡取りの友に見いだされ、農場の支配助役となり、王朝を簒奪した王莽の新王朝のもとで、推挙されて亭長となった。農場で働いていた仲間である仇持ちの祇登を客として迎えたが、仇が目の前に現れてこれを殺して逃げた祇登を後を追うように、洛陽に逃げ込んだ。洛陽では富家の客となり、大いに儲けさせた後、新の急すぎる改革について行けない人々の反乱が起こり、河北から幽州へ移った。動乱の最中挙兵した劉演と劉秀の兄弟に心を動かされ、演が忙殺された後は、劉秀こそが希望だと、幽州で突騎隊を編成して、邯鄲攻略中の劉秀と合流し、侯の位を貰った~後漢建国の立役者の一人

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2018/08/13

後漢の光武帝が皇帝になるまでを支えた呉漢の話。 農業にひたむきに打ち込んでいる、それを意識せずにやっていたところを人に見いだされ、良い機会を得る。

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2018/06/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

後漢建国に貢献した武将 呉漢の物語の上巻。 貧困の生活から劉秀と出会って大将軍となるところまで。 著者が劉秀を描いた「草原の風」ではほとんど目立っていなかったと思う呉漢ですが、主人公となると違います。 その言動が呉漢に影響を与える祇登がいい味を出しています。 それにしても、宮城谷さんの小説は主人公の良いとこどりが著しいので、エピソードの歴史的評価と異なる像をインプットされがちなのが危険です。 下巻も一気読みだと思います。

Posted byブクログ

2018/01/14

★2018年1月14日読了『呉漢(上)』宮城谷昌光著 評価B+ 中国後漢を起こした劉秀(後の光武帝)に仕えた一農民からその才能でのし上がった呉漢を描く作品。 いつもの宮城谷作品らしく、淡々と主人公のエピソードを積み重ねて、物語を紡いでいく語り口は不変。 一農場で働く賃作、雇われ農...

★2018年1月14日読了『呉漢(上)』宮城谷昌光著 評価B+ 中国後漢を起こした劉秀(後の光武帝)に仕えた一農民からその才能でのし上がった呉漢を描く作品。 いつもの宮城谷作品らしく、淡々と主人公のエピソードを積み重ねて、物語を紡いでいく語り口は不変。 一農場で働く賃作、雇われ農民に一人にすぎなかった呉漢が、人に見いだされ、農場の副手として取り立てられる。 人の話をよくきき、深い考えで皆に指示をだして、不作の年でも収穫量を増やしたことから、その才能は開花。 亭長、県令とやや回り道はしても、比較的順調に出世し、周りには彼を慕う部下や支持者が取り巻いて彼を支えていく。 ついには、縁あって劉秀(後の光武帝)の配下として、大将軍にまで若くして出世していくところまでを描く。

Posted byブクログ

2018/01/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

後漢の創始者・劉秀を輔けた武将、呉漢を描く歴史小説。舞台は激動の革命時代ながら、作者の清明な筆致と、主人公・呉漢の誠実さによってか、文章は静かに澄んで感じられる。

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