海鰻荘奇談 の商品レビュー
ゴジラの生みの親! 太古のロマンと果てしなさを感じますね。ミステリとしても成立はしてるんじゃないかしらと思います。浅い感想なんですが、世界のどこかにまだまだ秘密がたくさんあるんだろうなあと、冒険心をくすぐられました。
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空想科学小説。オラン・ペンデクの復讐:スマトラで未知の人類を発見した博士が聴衆の面前で突如ミイラ化。
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谷崎の「魔術師」や芥川の「魔術」みたいな話が好きだ。香山滋はちょっとその匂いがするところが好きだ。当時、横溝正史らの伝奇的謎解きミステリの反対側で、秘境冒険、魔術などの謎解きではないミステリを書いた作家たちのひとりだ。「月ぞ悪魔」はコンスタンチノープルで極貧生活をする中で、魔術師...
谷崎の「魔術師」や芥川の「魔術」みたいな話が好きだ。香山滋はちょっとその匂いがするところが好きだ。当時、横溝正史らの伝奇的謎解きミステリの反対側で、秘境冒険、魔術などの謎解きではないミステリを書いた作家たちのひとりだ。「月ぞ悪魔」はコンスタンチノープルで極貧生活をする中で、魔術師により腹に夫を埋め込まれた1人の美女に恋した顛末を語る話。スマトラ島の未確認生物オランペンデグを登場させる支離滅裂な「オランペンデグの復讐」、プールで内臓も骨も抜かれて皮膚だけになった死体をめぐる「海鰻荘綺談」など全編綺談の短編集である。たぶん思いついたアイデアで一気に書いているのだろう。香山は長編になると話がぐちゃぐちゃになる。短編こそが面白い。
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短編集。ミステリと言えばミステリだけれど、あまりに奇怪で奇想に富んだ作品ばかり。秘境冒険もののようなわくわく感と、生物学的な蘊蓄もすごくって、ぐるぐるさせられます。 お気に入りは「海鰻荘奇談」。一見おどろおどろした情念に満ちた怪奇小説。なのだけれど、ここで登場するトリック(?)が...
短編集。ミステリと言えばミステリだけれど、あまりに奇怪で奇想に富んだ作品ばかり。秘境冒険もののようなわくわく感と、生物学的な蘊蓄もすごくって、ぐるぐるさせられます。 お気に入りは「海鰻荘奇談」。一見おどろおどろした情念に満ちた怪奇小説。なのだけれど、ここで登場するトリック(?)があまりにとんでもなさすぎて、逆に笑いが止まりませんでした。どんだけ凄いんだあの生き物っ! そしてその続編である「海鰻荘後日譚」もまた素敵。 「月ぞ悪魔」も何度目かの再読になるけど素敵な作品。一番幻想的かなあ。
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