ある女の子のための犬のお話 の商品レビュー

ダーチャ・マライーニ(著者),望月紀子(訳者),さかたきよこ

2022/09/06

お手紙形式の短編集１２編
私の飼っていた犬や旅先で出会った犬たちとの心を通わせたお話。とサーカスの引退した馬とカワウソの家族と夜に訪ねてきた鳥のお話。
犬たちの死を、あるいは旅先での別れを、犬たちの個性も含めて温かい眼差しで見つめ受け入れている。その悲しさも冷静な目も、フラーヴィアにはきっと伝わるでしょう。
アイスクリームの好きな黄色い犬って、どんな犬？

2019/02/06

む！やっぱり！何かこの人名前聞いたことある、望月紀子さんだし借りてみよう。父親のアイヌ研究のために来日し、戦中名古屋の収容所にて生活。しかもまだご存命！もちろんストレーガ賞受賞。

小さな親戚の女の子に話をねだられたのかな、自分と過ごしてきた、飼い犬とそうでない犬達の話。本国では図書館貸し出しナンバーワンとのことだが、いやいや、なかなかですよ。
自分的には、犬に対して優越を持たずにただ種族を越えた友人、１人と一匹、時代は関係なくお互いをありのまま生き物として尊重する姿勢が好ましいと思う。が難しい。

2018/02/11

短編集。児童小説。
子供向けのおとぎ話…と思ったら、あまりにリアルな”動物の生命”にまつわる物語だった。
無機質な文体が、重いストーリーをより一層際立たせているように感じる。
個人的には、フェルディナント・フォン・シーラッハのような読後感。
「とてもエレガントな子犬」と「人間とカワウソ」が好き。