ポンド氏の逆説 の商品レビュー
素直な筋の小説がかなり少なくて、脇道にそれたりどうでもいい表現のところでページを費やしていたりする。執筆された時期が1936年なのもあって共産主義・社会主義やら戦争の話やダーヴィンのことも出てきて時代を感じる。さらにイギリスの劇のパントマイムが題材になっている話があって、イギリス...
素直な筋の小説がかなり少なくて、脇道にそれたりどうでもいい表現のところでページを費やしていたりする。執筆された時期が1936年なのもあって共産主義・社会主義やら戦争の話やダーヴィンのことも出てきて時代を感じる。さらにイギリスの劇のパントマイムが題材になっている話があって、イギリスの風俗に詳しくないとよくわからない感がますます高まってしまう。 「黙示録の三人の騎者」の完成度が非常に高い。この話一本で本書の価値の5割はある。
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