西郷どん! 上製版(後編) の商品レビュー
後編読了。 維新において、薩摩藩はいわゆる“勝ち組”。 この藩が上手く立ち廻れたのは、西郷さんの人望と、大久保さんの政治力が絶妙にかみ合った結果という印象を受けます。 ただ、維新後は西郷さんの人望がまさに神格化されて、不満分子の希望の星のように祀り上げられ、本人はキツかったのだ...
後編読了。 維新において、薩摩藩はいわゆる“勝ち組”。 この藩が上手く立ち廻れたのは、西郷さんの人望と、大久保さんの政治力が絶妙にかみ合った結果という印象を受けます。 ただ、維新後は西郷さんの人望がまさに神格化されて、不満分子の希望の星のように祀り上げられ、本人はキツかったのだろうな・・。と勝手にお察しした次第。 今でも伝説のごとく慕われ続ける“西郷どん”の生涯を、ざっくりとですが、垣間見れたように思います。
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薩長同盟とか学生時代一番嫌いな時代だったけど楽しく読めた。 歴史人物が次々登場するけれど、あくまで主人公は西郷吉之介を中心に書いているのでそこはぶれないのがいい。 教科書には載らない愛加那さんとの物語が切ない。
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大河ドラマ原作。坂本龍馬や勝海舟、明治天皇とも近かったんだなぁ。篤姫や幾島、虎など今、放映中の登場人物がとの関係がこうなるんだと先取りした感じ。最期には「もうここらでよか」というセリフはあるのかなぁ。これからドラマも中盤になるのでどのように描かれるか楽しみです。
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幼い頃から常に共にいた吉之助と一蔵。二人に別の道を歩む時が訪れたのか―。西郷のすべてがわかる、傑作小説!新しき時代、維新編!
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林真理子氏は評論家かと思っていたが、時代小説なんかも書くのだな。大河ドラマにもなったみたいだし、借りられたので少し読んでみようか位の心持ちで読んだが面白くてビックリ。 西郷隆盛が生き生きと描かれており、女性作家ならではの風味をいれ、息子が語る父という流れで物語は語られる。 下級...
林真理子氏は評論家かと思っていたが、時代小説なんかも書くのだな。大河ドラマにもなったみたいだし、借りられたので少し読んでみようか位の心持ちで読んだが面白くてビックリ。 西郷隆盛が生き生きと描かれており、女性作家ならではの風味をいれ、息子が語る父という流れで物語は語られる。 下級武士から農地をみる仕事をしっかり行い、上申する事で藩に認めらる。流罪になった島での生活も新鮮で面白い。明治維新前になると、藩を越え信頼を得て活動の場を広げていく。ラスト西南戦争の描写は少々物足りない。(なぜ?そうなってしまった?)
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時代は江戸から明治へと移り、大政奉還、廃藩置県が施行され、明治維新で多大な功績を残し、明治時代の象徴だと感じる。後半の部分で息子が父に対する思いを語り、きっと、父(西郷隆盛)が山県有朋達とともに明治維新を施行しなかったら江戸の名残りである藩制度や幕府制度も残っていただろう。明治に...
時代は江戸から明治へと移り、大政奉還、廃藩置県が施行され、明治維新で多大な功績を残し、明治時代の象徴だと感じる。後半の部分で息子が父に対する思いを語り、きっと、父(西郷隆盛)が山県有朋達とともに明治維新を施行しなかったら江戸の名残りである藩制度や幕府制度も残っていただろう。明治に変わる時に人々の暮らしや思想などの大きな変化を生じさせ、新しい時代を作るのに、どのような視点を持つのが良いのか難しいのも感じさせる。その中で西郷隆盛は自分の信念を持ち、人に慕われるのが良い。最期は悲しいものである。
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今年の大河ドラマ原作 西郷隆盛に関しては視点によって大きく人物像が異なるが、稀に見る人望の厚い人だったことは確かな様だ。 しかし、この内容で一年間もたせようと思うと、かなり盛らないといけないのではないかと要らぬ心配をしてしまう。 俳優
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西郷隆盛(吉之介と書いた方が良いかも)が政治の中央に出て、歴史の表舞台に立つ。教科書などでよく知られた西郷隆盛である。その裏では、西郷隆盛の考え方や明治政府との対立など様々なエピソードが描かれる。自分にとっての西郷隆盛は歴史上も偉人ではあるが、よく知らない人である。この小説では、...
西郷隆盛(吉之介と書いた方が良いかも)が政治の中央に出て、歴史の表舞台に立つ。教科書などでよく知られた西郷隆盛である。その裏では、西郷隆盛の考え方や明治政府との対立など様々なエピソードが描かれる。自分にとっての西郷隆盛は歴史上も偉人ではあるが、よく知らない人である。この小説では、西郷隆盛がそこにいるかのように甦る。人柄もよく分かる。だからこそもう少ししたたかな生き方はできなかったのだろうかと、明治維新の立役者に対する感想を持った。でも、彼が私腹を肥やしたりなどしたら、今の日本は存在しないのだろうと思うと、西郷隆盛をはじめ、明治維新を成し遂げた偉人らに尊敬の念を抱かずにはいられない。
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長州征伐、そして勝海舟や坂本龍馬との出会いなど、後編は西郷の活躍が描かれていた。読みやすいし難しくもないのだが、ひたすらに史実をなぞらえているだけのようでイマイチ味気ない。たぶんてんこ盛りの史実だからこのページ数じゃ足りなかったんだろうとは思うが、もう少し西郷さんのすごさがわかる...
長州征伐、そして勝海舟や坂本龍馬との出会いなど、後編は西郷の活躍が描かれていた。読みやすいし難しくもないのだが、ひたすらに史実をなぞらえているだけのようでイマイチ味気ない。たぶんてんこ盛りの史実だからこのページ数じゃ足りなかったんだろうとは思うが、もう少し西郷さんのすごさがわかるようなエピソードや三番目の妻である糸の話などの余裕が欲しかった。要するにこれは大河ドラマの原作としての「骨」であって、肉づけは大河ドラマで見て補ってねということなのだろうか。ドラマと同じだろうと思って読むのであればあまりおすすめはできない。西郷さんについて知りたいと思うのであれば児童書の「この人を見よ!歴史をつくった人々伝・西郷隆盛」(ポプラ社)が面白い。こちらの方が色々な視点からの西郷さんが知れて勉強になると思う。
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「林」氏の歴史物とはどんなものかと思いつつも読みましたが、とても読みやすかったです 息子の視点から描かれるためか、後半にやや駆け足感があるところ、時代が前後してしまって混乱するところがあるなど惜しい点はあるかなと思います 大河ドラマも楽しみですね
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