外国人と働いて結果を出す人の条件 の商品レビュー
海外駐在経験もあり今も所謂グローバル企業と呼ばれる会社で働いているが、なるほどと思わせる点が多い。特に自己アピールをしないと認められないというのは、その通りで外国人の部下を持つ身としても自己アピールがないと評価しづらい。 以下、押さえておきたい4文。 ・チャンスは単なる偶然でや...
海外駐在経験もあり今も所謂グローバル企業と呼ばれる会社で働いているが、なるほどと思わせる点が多い。特に自己アピールをしないと認められないというのは、その通りで外国人の部下を持つ身としても自己アピールがないと評価しづらい。 以下、押さえておきたい4文。 ・チャンスは単なる偶然でやって来るのではなく、準備したところにやって来ます。そのためには能動的であるべきで、「これができる」という表明は格好のポジティブな手段です。 ・漠然と「こうなりたい」という思いを頭の片隅に置いて行動している人は、実現に近づけるような出来事や人物に対して自然と意識が向きます。無意識のうちに願望の実現に近づくような事柄が起きやすくなり、結果的に「こうなりたい」という思いを具現化できるのです。 ・他人の意見に流されることなく、「個」として考え判断する。そのためには、「自分軸」が必要です。自分は何が得意で、何を大切にし、何を心の拠り所としているのか。価値観を含めた「自分」を理解・認識することが重要です。 ・自分が何をしたいのか、なぜそうするのか、言葉で説明できる状態にしておく。求められたら論理的に述べられるようにする。常に自分に問いかける姿勢が大切なのです。
Posted by
・日本人が外国人と比較すると「自分は何が出来る」かを話さない点については納得させられた。特に印象的なのは、ただ主張をしないという論点ではなく、日本人は自己紹介や自己PRにおいて「自分は人事コンサルである」というが、外国人は「自分は人事コンサルをしていて、スムーズなPMIに強みを持...
・日本人が外国人と比較すると「自分は何が出来る」かを話さない点については納得させられた。特に印象的なのは、ただ主張をしないという論点ではなく、日本人は自己紹介や自己PRにおいて「自分は人事コンサルである」というが、外国人は「自分は人事コンサルをしていて、スムーズなPMIに強みを持っている」と、自分の職業ではなく、その中で何をするかを話す傾向にあるという点である。 自分もこれから働くにあたって、良い意味で、職種を無視して経験を積み重ねていきたい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
”日本式”を海外現地支店に持ち込むことは、ナンセンス。 とは言え、”これまでの海外式のまま”で仕事をしてもらっていても、業務品質は向上しない。 うーんどうしたもんかなぁ...と思い悩むことが最近増えてきたので、手に取った一冊。 色々とヒントになりました。 自身の専門性を磨く、組織に所属する自分ではなく個としての自分をアピールする、自信を持つ・堂々と振舞う... とにもかくにも個が大事。自分はどういう人間なのか、何をしたいのかをしっかり掘り下げないといけない。 あとは、バックグラウンドが異なる・共通理解が得にくいからこそ言語化&論理思考での説明力が必要。 いやー、出来ることからこつこつやっていくしかないですな~ 以下、印象的だったところ。 ・「日本は学力が世界一、技術力も世界トップクラスなのに生産性は下位」(p.19) ・日本の自己紹介とグローバルの自己紹介の違い(p.28) ・「『私はこれができる』と社内や仕事先でしっかり表明する」(p.42) ・「感覚を説明できないというより、高速で行われる論理的な思考を言語化して他者に伝える習慣がない」(p.59) ・「全部を取り入れてきれいにまとめるだけでは、議論としては成立していない」(p.80) ・復習型の日本流学習と予習型アメリカ流学習(p.87) ・「大柄な外国人が喧嘩腰のような姿勢で話しかけてきてもまったく動じません。パシッと相手の目を見て、その目を離さずに、時には笑みさえ浮かべながら、じっくりと相手の意見を聞き、しっかりと自身の意見を伝えます」(p.94) ・「成功した人たちは皆『たまたまチャンスがあった』『偶然こんな人に出会った』『自分はとてもラッキーだった』といいます。クランボルツ教授は(中略)それらは真の偶然ではなく、自分で作り上げた計画的な偶発性だと結論づけました」(p.138) ・「できない理由は言い出したらいくらでも出てくるでしょう。しかしそれらはもっと上の責任ある人たちが決断すればできる可能性の高いものが多いのです」(p.188) ・「グチが出てしまうのは、本当の自分は納得していないのに行動しているから」(p.191) ・「外国人スタッフに日本流を教え、従ってもらう時代はもうとっくに終わっています。私たちは前世代のやり方を踏襲するのはやめて、新しい方法でグローバルなビジネスシーンと向き合う必要があります」(p.197)
Posted by
- 1