ソラニン(新装版) の商品レビュー
めちゃめちゃ刺さりはしなかったが、好きなシーンもあったし、面白く読んだ。作者はやたらキャラクターを吐かせることに対して、「今ならあんまりしないかも」という風に言っているけれど、(実際の大学生がそうかは別として)大学時代を延長している大人という感じがアイコニックに演出されていて、...
めちゃめちゃ刺さりはしなかったが、好きなシーンもあったし、面白く読んだ。作者はやたらキャラクターを吐かせることに対して、「今ならあんまりしないかも」という風に言っているけれど、(実際の大学生がそうかは別として)大学時代を延長している大人という感じがアイコニックに演出されていて、個人的には良いと思う。 一貫したぶっといストーリーがあるというよりは、延長したモラトリアムの中で、もがいていく様を見ているような感じ。大学時代に戻りたくなった。
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夢に向かってちょっとだけ踏み出してみた。チャンス到来かと思いきや、その先は見えてこない。足を地面につけてみると改めて現実を思い知らされる。そもそも本当はどうしたいのか、本当にそうしたいのか。悩むことができる時間はお金がある間だけ。以前とは正反対の考え方になったかと思うと、舌の根も...
夢に向かってちょっとだけ踏み出してみた。チャンス到来かと思いきや、その先は見えてこない。足を地面につけてみると改めて現実を思い知らされる。そもそも本当はどうしたいのか、本当にそうしたいのか。悩むことができる時間はお金がある間だけ。以前とは正反対の考え方になったかと思うと、舌の根も乾かぬうちにまた違う考え方になったりする。右往左往、蛇行を繰り返し、気がついたら昔とは違う場所に立っている。そんな話だ。 芽衣子と種田を中心に描かれるが、バンドという枠に入っている仲間たちとその周辺人物、少しずつ違ってはいるが皆そんな状態。中盤に転機があるが、これを転機に変わるわけではなく、流されているつもりはないのだが、迷っている間も現実に対処せざるを得ない。結果として変わるのだ。 現実ってそういうものじゃないかと。結論がない、正誤がない。そのことを考え始めると、どつぼにはまって抜け出せない。だから、見てみないふり、気がつかないふりをして日々を過ごす。著者自身、わけのわからない漫画だというが、見てみないふり、気がつかないふりをしていることに目を向けて描いている作品だろう。 確かにそれが現実だとは思うが、現実的過ぎて読後感が良くない。そういう理由で星一つ減。読後にプチ鬱感があるマンガなんて読みたくない。フィクションなら、読後は爽快感が欲しなーと思ってしまった。
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浅野いにお先生の描く人が本当に好きです。 人間味のある顔とか、体とか、人間そのもの。 種田が、自転車をがむしゃらになって漕いで、号泣してたシーン本当に好きです。 種田の悔しい思いとか、なんか全部がひとつの表情に詰め込めれるって本当に凄いって思いました。 ソラニンを、初めて読了した。 まだ私中学生だし、大人になってからの景色なんて全然分かんなかったけど、種田たちにとっての青春が凄く羨ましくなりました。 大人になってからも、こんな青春できるようなそんな仲間っていいなって。 前半は中々作品に入り込めてる気がしなかったけど、後半種田が死んだって分かってから一気に心がバクバクしだして、前半の日常や言動を一気に思い出して、号泣してしまった。 その後の、芽衣子ちゃんの姿も本当に好きです。 "彼が生きた証を残すため"っていうのが凄く心に刺さりました。 ビリーと芽衣子ちゃんと加藤のバンドも、アイちゃんの支えも全部含めて、種田の死んだ後の前向きな姿が本当に心に刺さりました。 前へ進んでく大事さをこの漫画から教わった気がします。 あとがきに書いてあった種田の行動の意味に納得。
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いつ読んでもそのときの自分の状況と重ねて感じることができる、ずっとずっとだいすきな作品。将来への小さな希望と小さな絶望が交互にそして絶え間なく押し寄せてくる不安だったり、それら全てを受け入れて生きていこうとする強さと諦めの間の揺らぎだったり「うう~~~わかる…」の連続。芽衣子との...
いつ読んでもそのときの自分の状況と重ねて感じることができる、ずっとずっとだいすきな作品。将来への小さな希望と小さな絶望が交互にそして絶え間なく押し寄せてくる不安だったり、それら全てを受け入れて生きていこうとする強さと諦めの間の揺らぎだったり「うう~~~わかる…」の連続。芽衣子との電話を切った後の種田の自問自答と衝動はきっと多くの人にあるもので、1番好きなシーンであり1番心が疲れるシーンです…新装版で追加された話も本編を「美談」にはしない生々しさはありながらそれでも生活の中にある小さな幸せが散りばめられていて清々しく読み終えられた。
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やっぱり好きだな。当時の渋谷TSUTAYAにサイン貰いに行ったこととか色々思い出したし映画がもまた観たくなってしまった。 プンプン途中で読めなくなってしまってそれ以降触れてなかったけど今なら読めるかなぁと29話とあとがき読んで思えた。
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浅野いにお氏の作品『ソラニン 新装版(2017)』を読了。 同時発売の「零落」の方は・・・ その当時(2017年)に、予約して読んだのだが、今回読んだ作品『ソラニン 新装版(2017)』は、読んでなかったのです。 ソラニンは・・・ 浅野いにお氏の作品を読み始めに読んだ作品だったと...
浅野いにお氏の作品『ソラニン 新装版(2017)』を読了。 同時発売の「零落」の方は・・・ その当時(2017年)に、予約して読んだのだが、今回読んだ作品『ソラニン 新装版(2017)』は、読んでなかったのです。 ソラニンは・・・ 浅野いにお氏の作品を読み始めに読んだ作品だったと思う。
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【あらすじ】 この限りなく不透明なイマをを生きる、僕らの青春狂想曲―― 社会人2年目、種田と芽衣子の 楽しくもせつない、小さな恋の物語―― 性別・世代を越えて確かな共感と感動を呼ぶ、超話題作!! 【感想】 リアルな世界を描いた話だなと思った。もう大人だけど、まだ心には青...
【あらすじ】 この限りなく不透明なイマをを生きる、僕らの青春狂想曲―― 社会人2年目、種田と芽衣子の 楽しくもせつない、小さな恋の物語―― 性別・世代を越えて確かな共感と感動を呼ぶ、超話題作!! 【感想】 リアルな世界を描いた話だなと思った。もう大人だけど、まだ心には青春時代に置き忘れてきた青臭い子どものようなでっかい夢があって、それを追いかけ続けている二人とその周りの人たちの生々しい生き様を描いている感じだった。ひとつひとつの言葉が心に響くというか、心に突き刺さるようだった。胸が苦しくなった。どこか、自分と重なるところがあるような気がしたのかもしれない。具体的にどうとかは言えないけれど、なんか心が痛かった。物語そのものに感情移入していたせいかもしれないし、登場人物の誰かと自分と重ねていたせいかもしれない。ソラニンという曲を聴いてみたくなった。きっとまた心動かされるだろうなと思った。兎にも角にも、いろいろと考えさせられる話だった。でも、自分を見つめ直す良いきっかけになった気がする。
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累計90万部の大ヒットとなった浅野いにおの代表作にしてゼロ年代を象徴する青春漫画の金字塔「ソラニン」が豪華新装版で登場。単行本未収録外伝「はるよこい」、未収録カラー、描き下ろしカット、さらには12年ぶりの描き下ろし新作「第29話」を収録した全1巻。僕らの胸を焦がしたあの歌が、また...
累計90万部の大ヒットとなった浅野いにおの代表作にしてゼロ年代を象徴する青春漫画の金字塔「ソラニン」が豪華新装版で登場。単行本未収録外伝「はるよこい」、未収録カラー、描き下ろしカット、さらには12年ぶりの描き下ろし新作「第29話」を収録した全1巻。僕らの胸を焦がしたあの歌が、また聞こえる――(e-hon)より
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これは誰かに向けてる記録じゃないから、とてもプライベートなことを書くけれど、ソラニンを読んで、聴いて、思い出す人がいます。 元々、映画リーフレットの雰囲気に惹かれたのが、ソラニンとの出会いでした。 当時大学1年生だった私は、切なさに胸をうたれ、成男に恋をしたものです。 あぁ大人の恋愛ってほんのりビターなのね…と何だかどこか遠い世界を夢見るような感じで、綺麗な私はうっとりしていました。 ソラニンは曲もすごく好きで、そこからアジカンを聴くようになりました。 いま音楽業界で働いているのは、ソラニンという作品がきっかけの一つだったかもしれません。 それからの9年間、バンドマンと付き合うことも、彼氏がバイク事故で死ぬこともありませんでした。 ただ、就職して家を出て、世の中の汚いところも見えるようになって、それなりにヘビーな恋愛を経験して、今改めてソラニンを読むと、自分もいつの間にかこっち側に来たんだなぁと感じてしまいます。 こっち側って、しかもたぶん、♯28と♯29のはざまくらいです。本編、ちゃっかり終えてます。 ラストには賛否両論あるそうですね。 批判される方は、せめて芽衣子さんは種田を思い出しておくれ・・と思っておられると聞きました。 わたしは、このラストがとても自然だと感じます。 5年半付き合った人に振られたあの寒い日、私は練馬に住む友達の家でソラニンを聴いていました。 というか、勝手に流されていたのです。これ聴いて泣きなよと言わんばかりのおせっかい…。 私は泣けませんでした。既に泣きつかれていたのか、別れた実感がなかったのか、とにかく大好きな歌なのに刺さりませんでした。 でも、別れてから大分たって、この曲を聴くと自然に彼を思い出します。 本作に掲載されている「はるよこい」で、同棲して別れたカップル(芽衣子と種田)がどうしているか、今まさに別れようとしているカップルが想像するシーンがありますが、そのときの言葉がとてもすきです。 「きっと今もどこかで、それぞれ案外普通に暮らしてるよ。誰だってそんな簡単にへこたれるわけにはいかないんだから。」 ソラニンはそういう曲だと思っています。 今でも同棲してた街を眺めると苦しい気持ちになるし、4年間入り浸ってたあの街にいたっては、なんと怖くて通ることすらできません…。 でも生きています。 きっと彼と私は、もう出会うことはないとわかっています。 それでも毎日そこそこに楽しくて、嬉しいこともいろいろあって、腹抱えて笑うことも何度もあります。 初めて読んだ時の自分をうっすらでも覚えているということは、当時の私にとっても衝撃の作品だったように思います。 そして年月が経ち、すっかり大人なった私も、改めて衝撃を受けました。久々に泣きました。 私がそうであるように、読者それぞれの秘めたソラニンを呼び起こすようなあれです。
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息子のアパートで見つけた。 一人暮らしスタートの春、これから学生生活で出会う全てが輝いてる日々になって欲しい。 彼等の様に、生涯の友と出会い自分で決める暮らしをして欲しい。 まずは元気に過ごして欲しい。 30年程まえ同じ暮らしをしてた頃、生涯で一番楽しかったように思える。
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