逆説の日本史(23) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
朝鮮戦争は、北朝鮮の韓国に対する奇襲攻撃で始まったのである 歴史は大河の流れのようなものだ。上流に何かが起これば、それは必ず下流に影響をもたらす 中国、北朝鮮もそうだが、韓国も現代史を歪める人々に満ち満ちた国家である。しかしその歴史を歪める動機は中国や北朝鮮とはかなり違う 朱子学とは歴史的に見ればインテリのヒステリーである 朱子学には国家の改革を徹底的に妨げる作用と、歴史を歪曲する作用がある 尚王家とそれを取り巻く黒党が望んだのは、清国と同じ朱子学を根本道徳とした身分制に支えられた国家であった。士農工商が基本でありその身分の壁を越えることが難しかった
Posted by
前半半分が朝日新聞と韓国への批判。最後の方も憲法9条論と脇道多い。タイトル通りの内容を期待すると残念。 朱子学の害悪を元に、描かれない歴史の真実的な内容なので、そんな詳しくないうちに読むのなら視点が面白いかな。 週刊ポスト連載記事のまとめらしいので、連載で流し読む方が良いかも。随...
前半半分が朝日新聞と韓国への批判。最後の方も憲法9条論と脇道多い。タイトル通りの内容を期待すると残念。 朱子学の害悪を元に、描かれない歴史の真実的な内容なので、そんな詳しくないうちに読むのなら視点が面白いかな。 週刊ポスト連載記事のまとめらしいので、連載で流し読む方が良いかも。随分昔に一部読んだはずだけど、知識のない時代のとかは改めて読みたいところ。
Posted by
明治時代。一神教であるキリスト教に対抗しようとして国家神道を構築していこうした廃仏毀釈が起こったそうだ。 やはり西洋キリスト教諸国の植民地化への恐怖と対抗心は。明治の人たちにとり半端なかったということだろう。
Posted by
西南戦争が終わり、この巻は近現代史第一巻と位置付けられる。そこでまず展開されたのは朝日新聞批判。歴史を捻じ曲げ、同じ手法で事実を捻じ曲げる。そういった人々が戦中、負けるとわかっていながら中国だけでなく米英側との対決を決断してしまった陸軍上層部と同様の思考回路をしているのだと解析す...
西南戦争が終わり、この巻は近現代史第一巻と位置付けられる。そこでまず展開されたのは朝日新聞批判。歴史を捻じ曲げ、同じ手法で事実を捻じ曲げる。そういった人々が戦中、負けるとわかっていながら中国だけでなく米英側との対決を決断してしまった陸軍上層部と同様の思考回路をしているのだと解析する。また、中国や韓国、北朝鮮が儒教、主に朱子学の「毒酒」に酔い、明晰な判断ができなくなっていると断ずる。元によって敗れた南宋の儒家である朱熹が、敗北の事実から目をそらすために成立させた朱子学は現実否定と歴史改竄の要素が強い。 そういった困った隣人たちとどう向き合っていくかを諄々と説く。ヒステリックにただ断交というのは、大人の作法ではない。中国、韓国に対しては、日本がどのように援助し、インフラの整備等形になるものをどれだけ作って来たのかを恩着せがましくではなく、冷静に説明していくのが遠回りながら一番効果的だと説く。朱子学が未だに根強く残っているのだと思い知った。もっとも、当該国の人たちはそれを否定するらしいけれど、そうじゃなきゃ説明できない現状だとは思う。 また憲法にも触れ、改正が必要でありながら現政権のやり方は間違っていると指摘。第九条の二項を残したままでは、結局自衛隊は違憲のままであるという。その対案として、自己流の改憲案を明示しており、著者の立場が明確になっている。この辺も、ただ反対と唱える護憲派との違い。ところで、本巻のテーマである琉球処分と廃仏毀釈については、朝日、中韓、憲法論議の内容が濃すぎて覚えていない。
Posted by
廃仏棄釈については歴史教科書でもサッとした扱いなので解説してくださる作者に感謝。前半は必要だという事は重々承知しているが、もう少しコンパクトに纏められて頂きたかった。
Posted by
この本から近現代史が始まる。 で、最初は「近現代史を歪める人々」。朝日新聞や岩波書店批判なのだが、旧陸軍とそれを舌鋒鋭く批判してきた朝日新聞は同じ病魔に侵されているという。 本来優秀なはずの陸大の金時計組や天下の朝日新聞の社長が何故、バカなのか。一般国民を見下す心情が、本当のこと...
この本から近現代史が始まる。 で、最初は「近現代史を歪める人々」。朝日新聞や岩波書店批判なのだが、旧陸軍とそれを舌鋒鋭く批判してきた朝日新聞は同じ病魔に侵されているという。 本来優秀なはずの陸大の金時計組や天下の朝日新聞の社長が何故、バカなのか。一般国民を見下す心情が、本当のことを伝えて戦意を喪失をさせるよりと、後者の場合は戦争を憎む世論形成の為に、当たり前に嘘をつく。日本型タコツボエリート小集団主義が原因と分析されている。 つまり、戦中の間違いを今でも我々は続けている。 このシリーズもやがて、何故、日本はあの戦争を起こし、戦争を続けたのか、という問題に向かうだろう。それまで頭に記しておこう 福澤諭吉の脱亜論は、肩入れしていた金玉均が朝鮮に殺されたことが原因とある。「自省なき者の如し」と中国、朝鮮への絶望感に深さが齎せた、武力でもって目を覚まさせるしかないという結論。しかし、未だに彼の国は覚醒していないのかもしれない。 後半の廃仏毀釈時代については、知らないことが多く、驚いた。 昭和ヒトケタの人たちは10代前半に戦中の一番酷い時代を時代を過ごしたので、彼らの思い込みが近代の理解を歪めている処もあるという。例えば、天皇崇拝がされたのは、まさにその戦争末期で、それまではそれほどの教育がされていなかったという。普通、本や論評には、現人神として国民に崇めるよう強制されていたと書かれているよね。 自分もその時代を知らないで、浅はかな批判をしていないだろうか。いつもながら、刺激の多い本で、結構な厚さなのに、サクサク読めた。
Posted by
第1章は、いつもと違い、何が歴史を歪めているのかということが、これでもかと記載されています。 個人的には興味深く読みましたが、歴史的にはもう少し後の時代に関わることでもあるので、その時点での記載でもよかったのかなと思いました。 廃仏毀釈に関しては、新たな知見を得られました。 次...
第1章は、いつもと違い、何が歴史を歪めているのかということが、これでもかと記載されています。 個人的には興味深く読みましたが、歴史的にはもう少し後の時代に関わることでもあるので、その時点での記載でもよかったのかなと思いました。 廃仏毀釈に関しては、新たな知見を得られました。 次巻が待ち遠しいです。
Posted by
著者の歴史区分では西南戦争以前を近代以前、以後を近現代と捉えており、よってこの巻は「近現代史編」の第1巻に相当するとのことだが、その「近現代史」を始めるにあたっての第1章、実質的な序章である「近現代史を歪める人々」にこの巻のおおよそ半分を費やしているという、くどさ(苦笑)、いや徹...
著者の歴史区分では西南戦争以前を近代以前、以後を近現代と捉えており、よってこの巻は「近現代史編」の第1巻に相当するとのことだが、その「近現代史」を始めるにあたっての第1章、実質的な序章である「近現代史を歪める人々」にこの巻のおおよそ半分を費やしているという、くどさ(苦笑)、いや徹底ぶり。いや、まあ、その必要性もよく理解は出来る。(が、私のような著者の著書の愛読者にはここまでのしつこさは必要ないかな?) その後の「琉球処分」「廃仏毀釈」は面白かった。…というか、知らなかったことが多過ぎて感心しつつ大変興味深く読ませてもらった。こんなことが、こんなレベルであったんですねぇ…
Posted by
相変わらず、素晴らしい考察です。 前半の、近現代史を歪める人々の、誤った考え方を斬るところは、圧巻です。 日本を蝕み続ける「バカトップ」問題も、激しく同感です。 廃仏毀釈や僧侶の妻帯も、理由が良く分かりました。 次も楽しみです。
Posted by
- 1