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物語と歩いてきた道 の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2023/08/26

文化人類学者であり、作家である著者が いかに本に触れてきたか、幼少の頃の環境 暮らした地域が与えた影響 高校時代の生活でイギリスの作家に会いに 行ったこと 凄い この環境が著者を育てたんだ 最後の著者のブックリスト 読んでみたい本がいっぱい どうしよう 時間がない

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2021/04/21

一見バラバラのエッセイの寄せ集めですが、読み終える頃には上橋さんの頭の中の一部を覗くことが出来る。そんな本です。ほかの本と重複する話題もありますが、視点や表現が異なる部分も多いので、数冊目として読む方にもおすすめです。 何かしらの事実に直面して問題を見つけた時、それをそのまま直...

一見バラバラのエッセイの寄せ集めですが、読み終える頃には上橋さんの頭の中の一部を覗くことが出来る。そんな本です。ほかの本と重複する話題もありますが、視点や表現が異なる部分も多いので、数冊目として読む方にもおすすめです。 何かしらの事実に直面して問題を見つけた時、それをそのまま直接的な表現で話すのではなく、物語を通して伝えるのが作家なもかもしれないと、アボリジニの章を読みながら思いました。

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2020/12/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

短い文章を集めた本だけれど、繋がると、上橋菜穂子さんの生い立ちから、研究時代、小説を書き始めた頃、そして創作のヒミツ?まで、軽く読めてしまうのが贅沢な本。 特に、「上橋菜穂子書店」のブックリストは、マンガから古今東西のファンタジー、児童文学、現在の作家、歴史、理系の本まで幅広く公開してくれている。

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2020/09/28

 数あるファンタジー作品のなかでも、上橋菜穂子さんの小説は、リアリティーのある「文化」が描かれていて、「異文化」への尊重のようなものも感じる。  本書を読むと、その理由がわかる。特に、2016年に行われた、IBBYニュージーランド大会での基調講演パネルスピーチに心を打たれた。  ...

 数あるファンタジー作品のなかでも、上橋菜穂子さんの小説は、リアリティーのある「文化」が描かれていて、「異文化」への尊重のようなものも感じる。  本書を読むと、その理由がわかる。特に、2016年に行われた、IBBYニュージーランド大会での基調講演パネルスピーチに心を打たれた。  分断に満ちた世界で、「どれほど異なっていても、わかりあえる、ということを、それも、感情からわかりあえる、ということを示してくれるものが、身近にあります。それが、物語です。物語の中で、私たちは主人公に同化し、主人公の人生を生き、主人公になって泣き、笑い、苦悩します」。 「文化は、片方の手には剣を持っています。差異を見せつける分断の道具である剣を。しかし、もう一方の手は、他者に向けて伸ばし、手をつなぐための温かい手です。異なる人びと同士が、わかりあおうと伸ばす手なのです。  そして、物語を書くとき、読むとき、私たちは、結びあった手の温もりを、感じることができるのです」。  上橋さんの作品世界にひたるとき、登場人物同士の文化の違い、分断をまざまざと見せつけられると同時に、架空の登場人物のもつ文化や信じるものが、本当にあるように思えること。そこに注がれる温かいまなざしの理由が、わかった気がした。  そしてあらためて、上橋さんのつむぐ物語を読み返したくなった。とりあえず、『獣の奏者』からもう一度。楽しみだ。

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2019/03/17

今は遠い昔。 確かに私はバルサやチャグムと共に美しい世界と逞しい人間を見たのである。 描かれていることが全てである二次元への安心感と、そうではない世界の豊かさと悲しさ。 強さに憧れる弱い自分。 私の思う「正解」を体現しているような気さえする。どうか長く、お元気で。

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2018/07/24

主に上橋さんがアンデルセン賞を受賞した頃と、もう少し若い頃のエッセイやスピーチ集。出版された頃読もうと思っていたけれど、なんとなく読まずにいたもの。 講演を聞いたこともあるけれど、元気な本大好きな人だった。本についてまっとうな意見を持っているひとなんだなあ。

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2017/12/07

「精霊の守り人」の著者の生い立ち、小説家と文化人類学者の二足のわらじを、履くことになった経緯など興味深いことがたくさん。小さい頃の環境、どんなことに心惹かれ、どんな本を読んでいたのかはとても興味深かった。どの物語にも多様な人人々や文化が出てきて、その中で多様性を描いた作品は今も昔...

「精霊の守り人」の著者の生い立ち、小説家と文化人類学者の二足のわらじを、履くことになった経緯など興味深いことがたくさん。小さい頃の環境、どんなことに心惹かれ、どんな本を読んでいたのかはとても興味深かった。どの物語にも多様な人人々や文化が出てきて、その中で多様性を描いた作品は今も昔も普遍的なテーマなのだということに改めて気がつかされる。リ

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2017/11/20

今では貴重なインタビューやスピーチが色々と収録されていて、読んでいてとても楽しかった!! 上橋さんが好きでも、雑誌などにちょっとだけ載ってたインタビューなどはやはり全部追うのは難しいので、このような本の形にしてくれたことは本当にありがたいと思う。

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