イスラム世界 やさしいQ&A の商品レビュー
小中学生向けに書かれたイスラム教、イスラム文化の本。 流石にわかりやすい、イスラム文化は正直全くわからなかったが興味が出てくるぐらいには分かりやすく書かれている。 大人もぜひ読んでほしい。 イスラム教、イスラム文化などなど実は知らない事多いよね?知らないよね? では読んでみよう。
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ISが出てきてから特に、イスラム教関連の本が多くなり、子ども向けの本も読みやすくわかりやすいものが出てきた。絵本もある。 調べ学習資料では『池上彰のよくわかる世界の宗教 イスラム教』(丸善出版)は、イスラム教とはどういう宗教なのか?から始まって、この本にも載っているアラブの春やI...
ISが出てきてから特に、イスラム教関連の本が多くなり、子ども向けの本も読みやすくわかりやすいものが出てきた。絵本もある。 調べ学習資料では『池上彰のよくわかる世界の宗教 イスラム教』(丸善出版)は、イスラム教とはどういう宗教なのか?から始まって、この本にも載っているアラブの春やIS、パレスチナ問題まで、写真付きでわかりやすくまとまっており、とても良いのだが、こういう本を通読する人は少ない。調べ学習だと、どうしても必要なところをピックアップして読むだけになりがちだし、そもそも学校や公共図書館でしか買わないだろう。 その点、この本は、表紙もイマドキの子どもが好きそうな絵柄だし、文字メインだけどイラストも地図も写真もあり、家庭で読むのにちょうどいい。 歳もとってるし、モスクにも行ったし、イスラム教の本はいくつか読んだし、パレスチナ問題に関しては文学作品もわりと読んだので(やっぱりガッサーン・カナファーニーが一番ショックだった)、だいたい知っていたが、よくまとまっていたので、混沌としがちな私の頭の整理にもなった。 イスラム教のいいところは、宗教のトップというものがなく、(カリフはあるが、今正式には不在)ヒエラルキーもないこと。神の前の平等という点においては、キリスト教や仏教より上だと思う。結婚式や葬式関連行事の様子を読んでも、日本よりずっと良い。「日本の披露宴のようなスピーチや余興はなく、席も決まっていません。招待客は好きな時間にやってきて、好きな時間に帰っていきますが、その間、ひたすら食べて、歌って、踊るのが一般的で、披露宴は夜中まで続くのがしばしばです。」(P67) 「お葬式は日本と比べると非常に簡素です。遺影やお花はありません。礼拝を指導する人が定められているコーランの一部を読みあげ、みんなと祈って礼拝は終わりとなります。」「個人的に命日にお墓参りはしますが、日本のように四十九日とか三回忌といった決まった法要の風習は、イスラム教にはありません。お墓の墓石もただの石だけという場合もあるほど」(P73,74) イスラム教徒になるのに、宣誓をするだけというのも良いのだが、「成人男性のイスラム教徒2人以上の前で」というのが、よろしくないよね。結婚も同じ。「男性」は削って欲しい。女子がスポーツできないのもよろしくない。 しかし、コーランはアラビア語で書かれたものだけがコーランで、翻訳されたり、注釈があるものは認めない、アラビア語圏以外でも、アラビア語で書かれたコーランを読む、という位コーランに関しては厳格なので、「2名の男性」や「女性は自分の父親や兄弟以外の男性の前で、顔や手先、足先以外を見せないように」がコーランに書かれていれば、変えるのは難しいのかもしれない。でも、基本、神と信者の関係だけがあるのがイスラム教だから、(ハラールやサウムだって人によっていろいろ融通きかしてるわけだし)国家というか、政治の問題かもしれない。ブルカを被ってスポーツはできないもんなあ。ヒジャブくらいならいいけど。女性がみんなヒジャブでOKなら、イスラム教をもっと好きになるかも。
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