日本史の内幕 の商品レビュー
江戸の話だけにしとけば
残念な内容。ほぼ日記であり江戸以外の話は誰でも知ってます
sengoku
構成として仕方ないんでしょうが、もう少しだけ掘り下げた話を読みたかったな。ん?それで?ってちょっともったいない。
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著書の磯田氏は、武士の家計簿から一躍歴史家として名を上げたが、無類の古文書好きと人柄がわかる内容となっている。
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「古文書には不思議な力がある。人の美しい思想が、そこに宿っていると、古文書に現世の人間が動かされ、操られるように、何かが起きる。だから、私は、この仕事がやめられない。」 私には古文書を発見する力も、読み解く力もないから、こうして磯田さんが発見してくださったことを読めることをとて...
「古文書には不思議な力がある。人の美しい思想が、そこに宿っていると、古文書に現世の人間が動かされ、操られるように、何かが起きる。だから、私は、この仕事がやめられない。」 私には古文書を発見する力も、読み解く力もないから、こうして磯田さんが発見してくださったことを読めることをとても楽しみにしています。 磯田さんの歴史愛あふれる文章も楽しい。 古い日記や記録から読み取れる人間味あふれるエピソード、忍者子孫たちとの交流、映画「殿、利息でござる!」の裏話などあらゆる角度から「へえ〜!」と思えることがいっぱい。 古文書から読み解ける現代にも続く教えや文化的財産。そして未来へ役立てること。 やっぱり歴史はおもしろい。
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書名から受けた印象と、読了後に感じた書名への違和感の落差が激しい。著者は言及していないが、教科書で教える歴史は薩長史観に基づくもので、一次史料である古文書を読まなければ、本当の歴史=内幕は理解できないということは得心がいく。7章からなる構成それぞれに、著者の活動がエッセイ風に綴ら...
書名から受けた印象と、読了後に感じた書名への違和感の落差が激しい。著者は言及していないが、教科書で教える歴史は薩長史観に基づくもので、一次史料である古文書を読まなければ、本当の歴史=内幕は理解できないということは得心がいく。7章からなる構成それぞれに、著者の活動がエッセイ風に綴られて、史学の面白さが改めて実感できた。それにしても、著者が小学生の頃から古文書に親しんでいたとは驚きだ。
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「紙の新聞の時代は終わった、これからは偏向も忖度もしていないネットメディアの時代だ!」とかなんとか喧しい昨今ですが、読もうと思っていた情報以外にも目がいって引き込まれるのは新聞購読のよいところで、読売に連載されている「古今をちこち」はふと目にとまって以来大変面白く、今は掲載を楽し...
「紙の新聞の時代は終わった、これからは偏向も忖度もしていないネットメディアの時代だ!」とかなんとか喧しい昨今ですが、読もうと思っていた情報以外にも目がいって引き込まれるのは新聞購読のよいところで、読売に連載されている「古今をちこち」はふと目にとまって以来大変面白く、今は掲載を楽しみにしている記事の一つです。 さて、本書はその連載をもとにまとめられた単行本ですが、通して読んでみると、著者の古文書に対する熱意とフットワークの軽さには改めて驚かされます。ここだな、と踏んであたってみると、あっと驚く新史料が歴史に新たな視点を与えてくれる。また、周りから特ダネが実によく舞い込んでくる。研究とは足で稼ぎ、人脈で成り立つもの。象牙の塔にこもるだけでは新発見は生まれないものなのですね。 基本的には歴史のピンポイントを深掘りする話が多く、一冊を通した大きな流れが見つけづらいのは単行本としてはつらいところ。大河ドラマでも見てから、そういえばあの辺の話のウラは本当はどうなっているのだろう、と本書をめくると楽しいかも知れません。まあ、今年は観ていないのですが。
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タイトルは大上段に構えすぎの感あり。これだけ見て読み始めると、タダのエッセイの寄せ集めでガッカリするような。でも、いくつかのエピソードや考察はなるほどと思わせるものがあった。
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新聞や各種雑誌に掲載されたコラムを集めたもの。小ネタ集的なものでサクッと読める。それなりに面白い。中でも『我々は本が作った国に生きている』はほうと納得してしまった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
そうかー、浜松東照宮はパワースポット認定されたんだな。歴史的な証拠の書状を集めるのは大変そうだ。文系でもお金はかかるんだな。こまごましたうんちくが
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私も会津にゆかりがあるので、「会津で戦死、若き親戚を弔う」が印象に残った。 幕末期に会津戦争で戦士した岡山藩士である親戚の墓参りをした話。岡山藩は軍装が古く、上士が陣羽織などきらびやかな服装をしていて目立ちやすく、また、上士が真っ先には逃げられなかったことが理由で、戦死者6名中4...
私も会津にゆかりがあるので、「会津で戦死、若き親戚を弔う」が印象に残った。 幕末期に会津戦争で戦士した岡山藩士である親戚の墓参りをした話。岡山藩は軍装が古く、上士が陣羽織などきらびやかな服装をしていて目立ちやすく、また、上士が真っ先には逃げられなかったことが理由で、戦死者6名中4名が司令以上だったのではないか、というのも興味深い。 「とにかく尾形たち岡山藩兵が、心底、会津藩を攻めたかったはずはない。会津藩兵も自国に攻め込まれたので必死で抗戦したに過ぎない。二十二歳の若者が、こんなふうに死んで埋められ親戚が合掌しに来るまで一四八年。こんな馬鹿な話はない。」
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