1,800円以上の注文で送料無料

札幌のカラス の商品レビュー

3.7

10件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    3

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2022/08/15

文字の量も多くなくさらっと読める一冊。 知らなかったカラスの生態について、漫画的な挿絵も挟みながらコミカルに知ることができる。 ただ、内容は著者の主観?体験?によるものが多いので、根拠とか学術的な本であるとかはない。 エッセイ本として楽しむのは有り。 本書を読んでからカラスを観察...

文字の量も多くなくさらっと読める一冊。 知らなかったカラスの生態について、漫画的な挿絵も挟みながらコミカルに知ることができる。 ただ、内容は著者の主観?体験?によるものが多いので、根拠とか学術的な本であるとかはない。 エッセイ本として楽しむのは有り。 本書を読んでからカラスを観察してみようとしたが、目を合わせると怖いので未だブト、ボソの判別を試したことがない。

Posted byブクログ

2020/02/25

 札幌に限らずカラスは全国津々浦々に生息して、我々人間と棲む世界を共有していると思うが、本書は札幌でカラスを愛し研究している作者によるカラス関連エッセイともいうべき人気本である。  作者はNPO法人札幌カラス研究会の主宰として、日々、カラスに人生を捧げる人である。何よりも感じら...

 札幌に限らずカラスは全国津々浦々に生息して、我々人間と棲む世界を共有していると思うが、本書は札幌でカラスを愛し研究している作者によるカラス関連エッセイともいうべき人気本である。  作者はNPO法人札幌カラス研究会の主宰として、日々、カラスに人生を捧げる人である。何よりも感じられるのはカラス愛! そしてこの本は俗に嫌われ者の印象が強いカラスを扱いながら、何と札幌の書店でベストセラーの売り上げを記録し、ついに続巻まで出版される運びとなったのである。  カラスは思えばどこでもいつでも見かける鳥であり、殊更珍しくもなく、数も多い。ごみを漁る風景や電線に群がる風景、そして昔少年の頃から聞こえてくるあのカアカアという大きな啼き声。まさに我らが生活の傍らで共同の大地や人工物を共存している存在として何気なく接している動物なのである。  カラスを恐ろしいもの、凶暴なものとして認識してしまうきっかけとなったヒッチコック映画『鳥』は、アンチリアルなものであるからこそ怖かった。  しかしこの書籍を通して作者のカラス愛に触れるにつれ、我が家の庭、及び近所の空き家の屋根を縄張りとするカーコとカーオと、彼らに餌を与えることでまるでカラス使いのようになっている配偶者の生活とこの本は見事に重なるようになったのである。  書かれているのは一冊目では、カラスに関する基本知識。二冊目は応用編と言うべき内容で、傷ついたり死んだりするカラスの一生について、そしてそうしたカラスを救済したりしようとしたが思いを遂げられなかった心優しき人間たちのことが書かれている。そしてカラスを無知ゆえに野鳥として認めず、加害者の側に知らず回ってしまう人間の愚かさ、そうしたものが書かれていると言ってよいだろう。  ぼくにとってのカラスにまつわる最新事件の謎も本書により解消した。昨年の初夏だったろうか、いつもウォーキングで使う道のあるきまった場所にさしかかるとカアカアと恫喝して追跡してくるカラスがとても憎らしかった。棒で振り払いながら憎々しげに見上げるのだが、なぜ特定のぼくを追いかけてくるのかは謎だった。実は巣作りして雛を育てているカラスは特に男性を見るとこういう行動に出るらしい。子供を守る行動なのだそうで、不思議と女性には加害しないらしい。  一方で我家にいるカーコたちは、配偶者が餌を定期的にあげているせいか、襲うことはおろか、別の野鳥たちが来ると場所を譲ったりしてとても優しく、人間的である。時には配偶者の後をちょんちょんと付いて歩き、時には配偶者を軽くつついたりもするみたいである。先日は庭の餌を狙ったキツネを追い払うという勇猛なシーンも目撃した。  頭の良い鳥カラスから見た人間界を、人間の著者が解説する、挿絵や写真、四コマ漫画まで付いたサービス満点のカラス入門書の二冊。カラスという存在をより深く知ることであなたの世界観が確実に変わるこの二冊を、是非お手に取って頂きたい。

Posted byブクログ

2019/06/02

・ 円山公園でパンオトラディショネルの クロワッサン食べながら、ベンチでのんびりしてたら、彼らに食べられた!の巻。笑 ・ 息子はケンタのチキンを狙われて、 頭の上に止まられる始末…笑笑 ・ 衝撃ではありながらも、 彼らをなぜか憎めないわたしたち。 さっそく生態研究。笑 ・ 鉄棒か...

・ 円山公園でパンオトラディショネルの クロワッサン食べながら、ベンチでのんびりしてたら、彼らに食べられた!の巻。笑 ・ 息子はケンタのチキンを狙われて、 頭の上に止まられる始末…笑笑 ・ 衝撃ではありながらも、 彼らをなぜか憎めないわたしたち。 さっそく生態研究。笑 ・ 鉄棒からぶら下がってる写真とか、 もはや愛くるしくもあります。 ・ キョエちゃん(チコちゃんに叱られる!)も大好きです。 ・

Posted byブクログ

2021/08/04

カラス愛に満ちた一冊。分厚い本や小難しい本が苦手という人が一番最初に手に取るのに丁度良い文量とテイストです。科学的なデータや実験、あるいは調査から得られた話は少なく、どちらかと言うと著者の主観で書かれている部分が多いので、肝心の「なんでそうなの」の部分をもっと理屈で突っ込んで知り...

カラス愛に満ちた一冊。分厚い本や小難しい本が苦手という人が一番最初に手に取るのに丁度良い文量とテイストです。科学的なデータや実験、あるいは調査から得られた話は少なく、どちらかと言うと著者の主観で書かれている部分が多いので、肝心の「なんでそうなの」の部分をもっと理屈で突っ込んで知りたい人には物足りないかも。

Posted byブクログ

2018/10/21

カラスを毛嫌いせずみんなに読んでほしい! 海外で札幌のと違うと気づき、違いが気になっていました!そんな私にうってつけでした! ラブリーに書かれていて、迷信についても色々書かれていて、楽しく読めました!

Posted byブクログ

2018/09/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

札幌に移り住んでからカラスをよく見かけるようになった。この本を読むまで主に2種類いることも知らなかった。カラスをよく知ることによって、日頃見かけるからすに愛着が湧いてくる面白い本。

Posted byブクログ

2018/05/20

以前にもカラス関連の本を読んだことがありますが、本書は特に札幌のカラスについて詳しく書いてあります。カラスのことを知ると、カラスを見るのが楽しくなります。著者のカラスへの愛情がこもったいい本です。

Posted byブクログ

2018/02/25

著者は「NPO法人札幌カラス研究会主宰」。 カラス好きが高じて、NPOを作ってしまった人である。 ごみを荒らしたり、繁殖期には人を攻撃したり。何かと嫌われがちなカラスだが、彼らには彼らの理由がある。 著者は、正しい知識を持ってほしいと講演を行ったり、市民からの相談を受けたりして...

著者は「NPO法人札幌カラス研究会主宰」。 カラス好きが高じて、NPOを作ってしまった人である。 ごみを荒らしたり、繁殖期には人を攻撃したり。何かと嫌われがちなカラスだが、彼らには彼らの理由がある。 著者は、正しい知識を持ってほしいと講演を行ったり、市民からの相談を受けたりしている。自治体の担当者と協力して、カラス・人双方の幸せのため、カラスが人を襲ったりしないよう、対応にあたってもいる。 著者のカラス好きは筋金入りだ。 1999年、カラスの観察を始め、来る日も来る日もほぼ毎日、18年にわたってカラスを観察し続けたという。札幌の一大繁華街ススキノに、カラスを観察するために朝6時に通っている人はそう多くはないだろう。 ただ眺めているのではなく、カラスが好きで、彼らが何を考えているのか知りたいという熱意が感じられる。 カラスに寄り添い、カラスの目で見るかのような観察。 その成果がまとめられたのが本書である。 Q&A形式で写真・イラスト付き。軽く読みやすい。 「きほん編」「食べる編」「子育て編」とテーマごとにいくつかのトピックを扱う。 順に読んでいくもよし、目次を見ておもしろそうなところを拾い読みしてもよい。 多くの人に関心があるのは「困った編」だろう。 カラスがごみを漁らないようにするにはどうしたらよいか、黄色いごみ袋は本当に有効なのか、カラスに襲われたんだけどなぜ、など。 カラスは身近な鳥であるが、意外に誤解されている鳥である。 カラスはごみを食べはするが、これは補助食のようなもので主食ではない。 小型哺乳類や鳥・魚などを自力で捕るほか、昆虫も好んで食べる。セミは成虫も幼虫も(さらには羽化中のものも)好物だ。 雑食性なので木の実も好む。小型のリンゴをよく食べる。 ごみ問題が顕著になってきたのは、分別収集が始まって、ごみ袋が黒から透明になったころからだという。都会のカラスたちはそこにおいしいものがあることを知ってしまった。労少なくして大好物の油っぽいものが手に入るとなれば見逃す手はない。その後、黄色い袋はカラスが見えにくいとされ、ごみ袋にこの色が採用されたが、見えにくくなる程度でまったく見えないわけではないので、ひとたび「見えにくいぼんやりしたもの」の中においしいものがあると学習してしまえば、ほぼ効果はないということになる。 カラスが人を襲うほど狂暴化するのは、繁殖期である。雛を守ろうとするあまり、巣を撤去した人を攻撃したり、あるいは、「敵」と認識した人に似ている人を「八つ当たり」的に襲ったりすることがある。 著者によれば、巣を撤去するのは、往々にしてカラスを攻撃的にしてしまい、カラスにとっても人にとっても好ましくない。電柱など、特に害が生じるのでない限りは、無暗に巣に近づかず、見守るほうが結局は人にもカラスにも幸せな場合も多いという。 カラスと仲良くなるには、という項目がおもしろい。 時に餌をやる人がいるが、野生動物への餌付けは好ましくない。そのうえ、寄ってはきても、所詮はカラスにとっては「餌」の供給源でしかない。 では著者はどうするのか、といえば、毎日同じところに行き、「おはよう、○×くん」などと毎日声をかけるのだという。害のない人だとわかれば、カラスのほうから近づいてきて、鳴いてアピールしたりするようになるらしい。後ろから頭をポンと軽く蹴ったりもする。これは威嚇ではなくてあいさつ、ということのようだ。 著者の「感覚」で解釈している部分も多そうだが、愛ある観察に基づく結論は案外外れていないのではないかなと思わせる。 何より、著者のカラス愛が楽しい1冊である。

Posted byブクログ

2018/01/21

著者のカラスへの愛を感じます(^^) 人と動物や人と人とが共生するには他者を理解することですね。 カラスの習性を知ることができ,より一層親近感がましました。

Posted byブクログ

2017/12/27

市井のカラス研究家による著作。札幌のカラスたちが愛おしくなる。ついつい目をそらしていたカラスたちを見つめたくなります。

Posted byブクログ