独立自尊を生きて の商品レビュー
福沢諭吉の曾孫で三菱地所の社長・会長を務めたと言うと殿上人の感があるが、人生の前半は家の没落や結核と苦難の連続で、それ故に味のある本。お馴染み「私の履歴書」のまとめ+αの本なのだが、自身の三菱地所での話はさらりと出る程度で自慢話が殆どないのが特徴。 この人の福沢諭吉感は独特ながら...
福沢諭吉の曾孫で三菱地所の社長・会長を務めたと言うと殿上人の感があるが、人生の前半は家の没落や結核と苦難の連続で、それ故に味のある本。お馴染み「私の履歴書」のまとめ+αの本なのだが、自身の三菱地所での話はさらりと出る程度で自慢話が殆どないのが特徴。 この人の福沢諭吉感は独特ながらも的を射ていると思う。
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三菱地所の中興の祖。福澤武。 福沢諭吉のひ孫。しかし、福沢諭吉のことは、知らない。 おばあちゃんの話から、わずかな情報。 そして、福沢諭吉の本によって、福沢諭吉を知る。 そのことで、福沢諭吉のひ孫というアイデンティティができていく。 多分、著者の福沢武は、かなりの努力をして、リー...
三菱地所の中興の祖。福澤武。 福沢諭吉のひ孫。しかし、福沢諭吉のことは、知らない。 おばあちゃんの話から、わずかな情報。 そして、福沢諭吉の本によって、福沢諭吉を知る。 そのことで、福沢諭吉のひ孫というアイデンティティができていく。 多分、著者の福沢武は、かなりの努力をして、リーダーシップを発揮できるようにしたかもしれないが、あまりそのことは、語らない。福沢諭吉だったら、どうするのか? 先人の想いはどうだったのかを常に念頭におく。 肺結核により、13年間の闘病生活。 父親のお人好しのおかげで、福澤家は没落するが、それにもめげず 前向きに、陽気に 切り開いていく。 「守るべきことは守り、変えるべきことは変えることである」と言い切る。 岩崎小弥太が残した三綱領。所期奉公、処事光明、立業貿易。 パブリック、フェア、グローバルと読み換える。 今に必要なことは、オープン、インタラクティブ、ネットワーク。 「衆生の善根を開発する」 生きとし生けるものが、本来備え持っている特性を開いて発揮させることがカイホツ。 自覚を持って、取り組むことの重要性をさりげなく語る。
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