予期せぬ瞬間 の商品レビュー
1990年代に医師になり、外科研修中にこれだけ広くそして深いものを書けるのが驚き。不確実性とどう向き合うかなど、あまたのACPの本が色あせてしまうほど骨太で、すべての科の逃げたくない医師に勇気を与える渾身の一冊。 マルコムグラッドウェルと繋がってるのがなんか嬉しかった~
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2023/05/05予約 1(5) 痛みの波紋 痛みは器質的なもの(身体の傷つきによるもの)ではなく精神的な満足度の不足 この本の発売は20年近く前のようだが、この痛みのメカニズムをアップデートしているドクターが少ないと感じる。 どこも悪くないから痛いはずはない、そう言われ...
2023/05/05予約 1(5) 痛みの波紋 痛みは器質的なもの(身体の傷つきによるもの)ではなく精神的な満足度の不足 この本の発売は20年近く前のようだが、この痛みのメカニズムをアップデートしているドクターが少ないと感じる。 どこも悪くないから痛いはずはない、そう言われることが多い訳が納得できる。 そしてどこにも悪い場所は無い、と言われた患者が集まってくる病院のエピソードにも納得がいく。 散々、自分が詐病と疑われていたことを思い出した。 この先生はドクターの家系でありながら、患者目線を忘れていないことが伝わってくる。 医学生にぜひ学んでほしいジャンルの本だと思った。 同じ著者の 『死すべき定め』 こちらもとてもおすすめ。いい本です。 どちらも難しい内容ではなく、自分は医療関係者でもない素人ですが、なるほどと思うことばかり。 重い本なので文庫になると嬉しい。 そして翻訳物がとても苦手なタイプですが、訳がうまく本当に読みやすい。 読んでよかった。
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ガワンデ先生のポロシャツとジーンズ姿、 ラフな格好している姿は、ふーん、普通の人だなと感じましたが、 なんか不思議、手術着を着ると格好良い。 よく似合っている。 ガワンデ先生が関心を持たれる観点がいつも興味深い。 また新作を期待している。 なんでだろう、読後の満足感、興奮、もう...
ガワンデ先生のポロシャツとジーンズ姿、 ラフな格好している姿は、ふーん、普通の人だなと感じましたが、 なんか不思議、手術着を着ると格好良い。 よく似合っている。 ガワンデ先生が関心を持たれる観点がいつも興味深い。 また新作を期待している。 なんでだろう、読後の満足感、興奮、もう一度味わいたいと思う。
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世界でもっとも影響力のある100人のうちのひとりであるアトゥール・ガワンデ氏のこの著書は、医者が他の職業の人と違うのは練習台が人間であることだという文に惹かれ、それはどういうことを意味しているのか、「練習」は出来るようになるためには必須の工程であり、練習には失敗がつきものです。...
世界でもっとも影響力のある100人のうちのひとりであるアトゥール・ガワンデ氏のこの著書は、医者が他の職業の人と違うのは練習台が人間であることだという文に惹かれ、それはどういうことを意味しているのか、「練習」は出来るようになるためには必須の工程であり、練習には失敗がつきものです。 人間で失敗をする― それは失敗した医者側にも手術を受ける患者,家族側にとっても、もっとも受け入れたくないことだと思います。 簡単な医療行為さえ、ちゃんとできなかった研修医時代から話は始まり、様々な内容の話が続きます。 後半には研修医時代のたどたどしさは微塵もなく、積み重ねた練習で得た医者としての直観で、急を要する患者を救う場面は、私たちが神話のように理想とする医者の姿がありました。 そこでの迷いも本の中で書かれていましたが、判断ひとつで取り返しのつかないことになる責任もきちんと考えていると窺がえて、かえって信頼できると思いました。 医療を施す医者の観点から書かれていますが、医療を受けた側の実体験も綴られていて、両方の気持ちを知ることができる本でした。
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外科の研修医による医療エッセイ。曖昧で人間的で、それゆえミスも奇跡も起きうる臨床現場について、素直に語った良著。
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柔らかな精神と透徹した眼差し、そして薫り高い文章が竹山道雄と似通っている。ガワンデのデビュー作だ。ガワンデの著作は全部読んだが今のところ外れなし。 https://sessendo.blogspot.com/2020/01/blog-post_3.html
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研修医には自分や大切な人は任せられないな。 かといって、プロも怖いな。 あれ?どーしたらいいんだ?
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ガワンデ氏のデビュー作だが、研修医とは思えぬ完成度。個別の医療ストーリーと医学、認知、意思決定の理論が組み合わされて、短期長期で最適な診断とは何か、そのために医者が何をすべきか?そもそも医者のような人を題材とするプロフェッショナルがどうやって成長するのか、失敗するのか?、その失敗...
ガワンデ氏のデビュー作だが、研修医とは思えぬ完成度。個別の医療ストーリーと医学、認知、意思決定の理論が組み合わされて、短期長期で最適な診断とは何か、そのために医者が何をすべきか?そもそも医者のような人を題材とするプロフェッショナルがどうやって成長するのか、失敗するのか?、その失敗を判断する仕組みはあるのか? 医者も人間であり、成長もすればけん怠もする、それを正しく導く仕組みは模索中であり、研修制度はそれなりにワークはしているが、医者のコネや貧困層が行く病院かどうかで実験台になるかどうかは決まってくる。 確実な手術や薬というのは数少なく、長期での副作用や効果は本当には検証されていないし、しづらい。例えば、肥満は今の所、胃バイパス手術だけが確度の高いものとされている。診断も、AIの方がベテラン医師を凌駕する段階に来ている。
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