閉店屋五郎 の商品レビュー

原宏一(著者)

2024/10/06

やっさんの作者による安定の人情話
稼業からもっと泣ける話を想像したが、どちらかというとほっこりした話となっている
のんびりしたいときに読むのにうってつけの本

2023/02/09

一冊目の『 閉店屋五郎 』は6話、2冊目の『廃墟ラブ　閉店屋五郎 2 』は３話の短編で構成されていて、どの物語もほのぼのとした結末を迎えてくれる。
仕事に対しては甘い見通しを常として失敗を繰り返す五郎ではあるのだが、人情味が厚く、意気に感じると損得を度外視した行動に出てしまうのだ。
そんな五郎だからこそなのだろう、多くの人たちからの人徳に恵まれ、どうにかこうにか『 閉店屋五郎 』を維持可能としている。
五郎と娘の百合子とのドタバタ劇が綴られる2冊とも、気持ちがほっこりとするお話の連続だった。
五郎さんから去って行った元妻の真由美との今後を含めて、まだまだ吾郎の波瀾万丈の笑える物語は続きそうだ。

2023/12/04

街角で見かけるケド、実体がよくワカラナイ商売の裏話みたいな感じだヨ。モノとヒト、ヒトとヒトの間にドラマがあるんだヨ。

2022/04/14

中古品販売店を営む五郎。閉店した店の備品などを一手に買取販売をする。別れて暮らす一人娘の小百合に手伝ってもらいながら家業に精を出すが、色々な問題が持ち上がることもあって…。
閉店する店の事情にまで思いを寄せてしまい、結局仕事にならなかったりする事もある、人情家なところのある五郎のキャラクターが面白い。依頼主が好みの女性だと余計に思い入れを強くしたりして、憎めないところもいい。ただ、せっかく100キロ越えの巨体などのいかつい外見をもっと生かしたらいいのになと思った。
コンビニ出店をめぐる様々な問題など知らなかった事もあって面白かったから続編も読もうかな。

2020/09/16

9月-16。3.0点。
閉店する店舗から、什器やら電化製品やらを引き取る主人公。離婚しているが、娘が手伝ってくれる。
背景を知らずして買い取らないというポリシーがあり、調査してから動く。連作短編。

読みやすい。この作者にしては珍しく「食」以外のテーマも扱う。
人情話。

2020/07/23

リサイクルショップの店主と、その利用客とのヒューマンストーリー。
主人公のキャラは良かったけど、巨体というのがあまり結びつかなくて違和感があった。
娘が強くて優しくて良かったなぁ。

2019/08/17

ほっとけない性格。どうにかしちゃうからいい。
友達にするには頼りがいあるかど、旦那となると……
五郎の娘、小百合とのコンビも良かったな。

2019/05/06

様々な業態のお店の閉店で中古機材を買い取る業者を主人公にした物語って、また渋いところを狙ってきた。しかも、それがちゃんといい話になってるからすごい。
相変わらずキャラの作り方が上手だ。人情味があるが女性に弱い主人公五郎、クールでいながらも父親のことを気にする娘・小百合。続編も期待！

2018/11/04

店舗の中古備品を買い取って販売する「閉店屋」を営む五郎さんは商売気がなく人助けを優先させてしまうお人好し。一人娘のウェブデザイナーの小百合に助けられながら日々奮闘する姿に心が温まりました。人情派の連作集です。
続編を読むのが楽しみです。

2018/08/16

カバー絵から、朴訥で寡黙で不器用な主人公をイメージしていたが、だいぶイメージと違ったな。
これはこれでよし。

道具や設備を大事にするヒトの店は、間違いなく良い店なのだろう。