モンテーニュ エセー抄 の商品レビュー
フランスの哲学者ミシェル・ド・モンテーニュのエセーの抄本。 心にスッと入ってくる言葉が多く、何度でも読み返したいと思えました。 最後の、経験についての章は病気や死に対しての話が多いがそれがまったく暗くなく、この世で死なない人はいないのだと寧ろ自然に受け入れていくという精神の強さを...
フランスの哲学者ミシェル・ド・モンテーニュのエセーの抄本。 心にスッと入ってくる言葉が多く、何度でも読み返したいと思えました。 最後の、経験についての章は病気や死に対しての話が多いがそれがまったく暗くなく、この世で死なない人はいないのだと寧ろ自然に受け入れていくという精神の強さを感じました。 小説でもエッセイでも、病気や死についての話が怖くて避けたい私としてはビクビク読んでいたけど、逆に気持ちが楽になりました。 人間は不完全なものであって、全てを完璧に思う通りにできるものではない。欠点を数えても反省を繰り返しても意味はない。それなら、自然にまかせて 自分の全てを受け入れるしかない。そうすれば人生は豊かになる。 と、そういうふうに捉えました。 訳がとても分かりやすくて、テンポ良く読み進められるし、長い話も間があるおかげで疲れませんでした。
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モンテーニュは「自然なものはすべて善である」という。この考え方を本書で知ることができた。西田幾多郎の哲学で凝り固まった見方をときほぐしてくれた。
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モチーフに対してコメントをするエッセイのようなもの。 モンテーニュが1500年時代を生きた昔の日度であるから、コメントの引用となる事象が古代ローマのカエサルやキケロがーの言葉や行いとなっている。 古代ローマが好きな方ならきっと楽しく読めるでしょう。 モンテーニュの父親が教育に対...
モチーフに対してコメントをするエッセイのようなもの。 モンテーニュが1500年時代を生きた昔の日度であるから、コメントの引用となる事象が古代ローマのカエサルやキケロがーの言葉や行いとなっている。 古代ローマが好きな方ならきっと楽しく読めるでしょう。 モンテーニュの父親が教育に対してとても真摯で計画性を持って実行された方のようで、こうした家庭・貴族・一族の影響でモンテーニュの学問から職業まで充実したものであったのではと推察されます。 手に取るきっかけは、素敵な表装でしたが読んでいくうちに、私の直感は当たっていたと思った一冊でした。
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