はじまりは愛着から の商品レビュー
叱ることと怒ることについて悩んでいたが、やはり冷静に子供の自尊心を傷つけることなく、悪いことだけを怒り、乳幼児は子供の要求をきくことが大事で今後の生活の仕方のヒントが満載だった。文章も非常に読みやすく、とても参考になると思います。忍耐力を持って、子供を信用して待つことは子育てで重...
叱ることと怒ることについて悩んでいたが、やはり冷静に子供の自尊心を傷つけることなく、悪いことだけを怒り、乳幼児は子供の要求をきくことが大事で今後の生活の仕方のヒントが満載だった。文章も非常に読みやすく、とても参考になると思います。忍耐力を持って、子供を信用して待つことは子育てで重要であり、これを行うには、親がまず心身ともに健康であることが重要だと思いました。根性論ではなく、自分自身も良い状態になるようケアして、子供に接することが重要であると思いました。
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根拠のない自信、その源泉はなにか。長年にわたるこどもの観察やこどもの話を聞いてきたところから、著者はその大切さと根拠のない自信をはぐくむ環境について述べる。 こどもを無条件に愛すること、根拠のない自信の源泉はここにある。 先がどうなるかよくわからないにしても、なんとかなる、どう...
根拠のない自信、その源泉はなにか。長年にわたるこどもの観察やこどもの話を聞いてきたところから、著者はその大切さと根拠のない自信をはぐくむ環境について述べる。 こどもを無条件に愛すること、根拠のない自信の源泉はここにある。 先がどうなるかよくわからないにしても、なんとかなる、どうにかなる、なるようになる… 自分がそう思えるのも根拠のない自信か。親のこどもに対する言動には「条件付き」のときもあった気がするが、程度の問題なのかもしれない。 この著者の名は、自閉症治療教育プログラム「TEACCH」のあたりで見たことがある。以前に、論文か何かの本の一部かでこの人の書いたものを読んだことがあるような気もする(が、思い出せない)。この本を知ったのも、何がきっかけだったか忘れてしまった。 「母親」についてずいぶん言及されるところがあり、読んでいてちょっと気になっていたが、もとの連載タイトルが「母子の手帖」だったと巻末の記載で知り、それでかと思う(『暮しの手帖』誌での連載)。 さしえは、私にとっては『いやいやえん』や『もりのへなそうる』の山脇百合子(一番ユウメイなのは『ぐりとぐら』か)。この著者による福音館の著作『子どもへのまなざし』シリーズにもさしえを描いているらしい。 著者は、父と同年生まれで、亡くなった年も同じだった。 (2018/12/10了)
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根拠のない自信が大切、という言い方には感心した。そうか、そういうものだよな、と。根拠のない自信なんて言ってしまうと、ちょっとイタイ子かと思えなくもない。でも根拠のある自信との対比でその重要性は理解できる。 根拠のある自信とは、自分は勉強ができるとか、スポーツができるとか、自信の...
根拠のない自信が大切、という言い方には感心した。そうか、そういうものだよな、と。根拠のない自信なんて言ってしまうと、ちょっとイタイ子かと思えなくもない。でも根拠のある自信との対比でその重要性は理解できる。 根拠のある自信とは、自分は勉強ができるとか、スポーツができるとか、自信の理由が明確なものである。しかしそれだけなら、自分より勉強やスポーツができる相手と出会った時、その自信はよって立つものを失う。反対に自分より勉強やスポーツが出来ない相手と出会った時、逆に自分の方が価値があると思ってしまう。 根拠のある自信は、それがなくても自分には価値があるという「根拠のない自信」があってこそ、安定した人格の要素として生きる力になるのだ。そういわれると、根拠のない自信の大切さが、腑に落ちる。 子育てにおいて、第一に必要なのは全面的に受け入れられることだという。そのあたりの著者の姿勢にぶれはない。 児童精神科医の経験を交えてのことばは、とてもわかりやすく読みやすく、そして何より優しい気がした。 佐々木正美氏の本は何冊か読んでいるし、講演も何度も聞いた。亡くなったのは惜しまれるが、年齢から考えると立派な業績を残されたと敬意をもって冥福を祈るべきだろう。
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佐々木正美さんの本は、いつもいい。 励まされる。 私たち母親は、いつも「いい母親でありたい」と思っているのではないかと思う。でも、いい母親って何? と迷い悩むことも多いのではないだろうか。 とにかく子どもを愛すること(無条件に)。 生きているだけで「いい子」である。 ことを忘...
佐々木正美さんの本は、いつもいい。 励まされる。 私たち母親は、いつも「いい母親でありたい」と思っているのではないかと思う。でも、いい母親って何? と迷い悩むことも多いのではないだろうか。 とにかく子どもを愛すること(無条件に)。 生きているだけで「いい子」である。 ことを忘れずに。 ともすれば、勉強ができる子であってほしい、スポーツもできるといいな、なんて親の欲望は尽きないが、控えめにしようと反省。
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親にとっての「いい子」を求めない。子供の自尊心を傷付けず、辛抱強く成長を楽しみに待ちながら、子どもの全てを受け入れる。母親を中心に、関わる人全てとの信頼関係を築き、人を好きになることの幸福を感じ取れる人間に育てる。 根拠のない自信がその子の生きる力になる。逆に根拠のある自信しかな...
親にとっての「いい子」を求めない。子供の自尊心を傷付けず、辛抱強く成長を楽しみに待ちながら、子どもの全てを受け入れる。母親を中心に、関わる人全てとの信頼関係を築き、人を好きになることの幸福を感じ取れる人間に育てる。 根拠のない自信がその子の生きる力になる。逆に根拠のある自信しかない子は、自分より高評価の人に出会うと劣等感を感じ、そうでない人に出会うと優越感を感じて攻撃しかねない。劣等感と優越感を行き来する人生は疲れるだけ。 今後の子育ての指針にしたいとともに、幼い頃の自分を浄化するための本だった。定期的に読み返したい。
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※このレビューにはネタバレを含みます
乳幼児期からの愛着形成の重要さを、実践を混じえながら示した育児の専門書。 愛着形成については、被虐待児や非行をおこなった児童への支援の場でよく聞く言葉だけれど、本書のように育児全体に関わるものとして捉えるのが確かに必要なことだと思う。 母親の力に重きを置きすぎているのでは、と母親の負担を考えると心配も持ったけれど、親族や隣人、学校など地域の力の重要さも書かれていたから納得できた。 子どもの自己肯定感を育てるために、実際にできることの微力さを感じながらも、子どもの人生・発達を想うことの意味深さ、美しさを感じさせる優しい書籍。
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はじまりは愛着から。 乳幼児期にどれだけ愛されたか、望みを叶えられたかが、その後のいじめ、いじめられ、ひきこもり、非行に繋がっている。 今の子育てがいかに親中心か。 いい子に育てるために子の望みより親の望みが優先になっていないか。 父性性(規律や理性)を与える前に 母性性(愛...
はじまりは愛着から。 乳幼児期にどれだけ愛されたか、望みを叶えられたかが、その後のいじめ、いじめられ、ひきこもり、非行に繋がっている。 今の子育てがいかに親中心か。 いい子に育てるために子の望みより親の望みが優先になっていないか。 父性性(規律や理性)を与える前に 母性性(愛着や愛情)を与える。 根拠のある自信(スポーツや勉強など)より 根拠のない自信(愛されているという確信)を。 日々の子育てを振り返りながら読み グサグサっときた。 我が子は可愛い。優しくしてあげたい。 でも、そんなに子ども優先にしたら自分が壊れるし、 教えなきゃいけない事もたくさんある。 …という気持ちで前半読んでいたけれど、 著者が優しく、しかしまっすぐに繰り返し語る言葉を読むうちに、心から我が子が愛しくて、そのままを受け止めてやりたいという気持ちがじんわり私の中に蘇った。 愛着なくして、子どもの芯は育たない。 基本にたちかえった。 思春期の子どものことや、親が離婚するときのことなど 小さな子どもだけでなく、様々な子どもや家庭に触れている。 ぐりとぐらの山脇さんの挿絵が愛らしく、 優しい気持ちになってくる。 方法論というより、 著者が近年体験した話から導いた子育ての考え方について 繰り返し書かれている印象。 その中でもこうしてみたらという提案がいくつかあり、 心に残ったので実践したい。 まずは 1週間叱らないことと 子どもの話に耳を傾けること この2つ。
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2017.11月。 こうありたい子育ての信念。余計なことは何もない。大事なことがつまってる。やっぱり佐々木正美さんだ。自分の日常を省みて、ぐさぐさ刺さった。何回も何回も日々繰り返し読んでいく本。
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171130読了。 子育てのヒントになると同時に、自分の育てられ方について再度認識するきっかけになった。 昔は、親から厳しくとっちめられても、兄弟や近所の子どもたちがいて、落ち込んだ気持ちがすぐに軽くなる、自己肯定の場が多くあったのかもしれない。 でも、今は親子の関係が絶対的で閉...
171130読了。 子育てのヒントになると同時に、自分の育てられ方について再度認識するきっかけになった。 昔は、親から厳しくとっちめられても、兄弟や近所の子どもたちがいて、落ち込んだ気持ちがすぐに軽くなる、自己肯定の場が多くあったのかもしれない。 でも、今は親子の関係が絶対的で閉鎖的。私も、一人っ子の母子家庭だったから、思い返すと、おおらかに育てなかったところもあったかもしれない。 今回、初めて自覚できたことは 「行為について叱り、その子を否定しない」 という教えのところ。 私は、たぶん今まで叱られてきたことは、全て自分を否定されていると受け取り続けてきたのだと思った。 なので、叱られると恐怖の記憶しか残らない。そして自己防衛のために自分の怒りが止まらない。 そんな思いは子どもにしてほしくないので、自分の育児についてよく考えることができた。 もうひとつ、 「『そんなことするのはうちの子じゃない』は言わない」 これも先のことと共通することだけど、本当に伝えたいこと以外の表現は、しつけの時にはない方がいいのかな、と思うようになった。 -------------------------------------------- 本書は、こんこんと教えを説かれるような構成になっていて、はじめは具体的なエピソードが想像しづらかった。しかしそのうち、「自分だったらこうやって子どもに声をかけよう」とひとつひとつ考えられるようになった。 思春期の複雑な子どもの様子が描かれていて「わかるわかる!」と大変参考になった。 私たち現代の子に足りないもの:それは「根拠のない自信」。私自身にはあるので良かったと思う。「根拠のない自信」は、親に愛されているという自己肯定があるからだと書かれていて、しっかりしつけをするだけでなく、心から子を愛してあげたいと思った。
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