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G・E・モリソンと近代東アジア の商品レビュー

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2021/12/27

東洋文庫の歴史について全く知らなかったので、とても興味深く読んだ。 モリソンパンフレットについての解説や座談会を読んで、どのような資料なのかも少しわかった。時事資料で、一部デジタル化も進んでいるようである。時事資料というと何となく新聞や雑誌しかイメージしていなかったので、とても...

東洋文庫の歴史について全く知らなかったので、とても興味深く読んだ。 モリソンパンフレットについての解説や座談会を読んで、どのような資料なのかも少しわかった。時事資料で、一部デジタル化も進んでいるようである。時事資料というと何となく新聞や雑誌しかイメージしていなかったので、とても勉強になった。

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2021/08/18

東洋文庫成立までの経緯と現在の研究について。 モリソンはオーストラリア人の冒険家、医師、ジャーナリスト、書誌コレクター、政治評論家。日露戦争や中華民国成立に深く関わった人物である。 彼の生涯は、56年と大変短かったが、濃密で充実した人生だった。 様々な経験や業績があり、しかも彼は...

東洋文庫成立までの経緯と現在の研究について。 モリソンはオーストラリア人の冒険家、医師、ジャーナリスト、書誌コレクター、政治評論家。日露戦争や中華民国成立に深く関わった人物である。 彼の生涯は、56年と大変短かったが、濃密で充実した人生だった。 様々な経験や業績があり、しかも彼は大変まめな人で貴重な本やパンフレットを精力的に収集した。 その冊数は、2万冊以上になると言う。 この本では、彼の人生、ジャーナリストとしての活動や歴史、モリソンコレクション成立の経緯、パンフレットの研究の現状について紹介する。 モリソンについては、日露戦争に関わった人物として知っていた。彼の活動を紹介した本では、東洋文庫のベースになったコレクションを売却したという記述を見たことがあり、東洋文庫博物館で見たコレクションには圧倒された。 なぜこれほどの数の本が必要だったのか、その背景についても考察しており、なかなか面白かった。 インターネットがない時代に、自分が持つ情報の信頼性を高めるためには、様々なジャンルの本を見せ、使うことが有効だったと思われる。 ただし、モリソンがすべての本に目を通したとは思えない。理由は、コレクションには英語以外の本も多数含まれており、彼自身中国に長く住んでいたのに漢文は全く分からなかった。彼は学者ではなく、英国圏向けのジャーナリストだったので、そこまで深く知る必要は感じていなかったようだ。膨大なコレクションだったが、現存する本やパンフレットの研究はもちろん、何が欠けているかという視点もモリソンの考えを知る手がかりになるという。 座談会形式での解説も面白かった。我が家に彼の伝記があるので時間を作って再度読みたいと思う。

Posted byブクログ

2018/04/01

烏兎の庭 第六部 3.16.18 http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto06/doc/toyo.html

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