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銀の鷲獅子(上) の商品レビュー

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2017/12/18

銀の鷲獅子というタイトルを見てすぐに思ったのは、 おおっ。ついにスカンドゥラノンも白を通り越して銀色になってしまったか? という事だったのだが、実はそうではなく、ホワイトグリフォンで兵士であり警察でもある銀鷲獅子団。この団章である銀の鷲獅子の事を指している。 そう、主人公が変わっ...

銀の鷲獅子というタイトルを見てすぐに思ったのは、 おおっ。ついにスカンドゥラノンも白を通り越して銀色になってしまったか? という事だったのだが、実はそうではなく、ホワイトグリフォンで兵士であり警察でもある銀鷲獅子団。この団章である銀の鷲獅子の事を指している。 そう、主人公が変わっていた。 スカンドゥラノンの息子タドリスと、琥珀の竜の娘銀の刃が主人公。ちなみに銀の刃は幼少時代は、風の歌と両親の呼ばれていた。 しかし、ふたりとも伝説的な英雄である父の影で、色々と悩みを抱えているうえ、同僚に比べて昇進が遅れている……階級があるわけではないようだけど、まだふたりで単独任務(お目付役がいない任務)に出してもらえていないという悩みもあったわけだ。 それがようやくの単独任務、それもホワイトグリフォンから遠く離れた第五前哨地に六ヶ月も駐留する任務を割り当てられ宇というところから話が始まる。 父親が英雄すぎて越えられない壁、という悩みはなかなか面白い。もう最初のところで、成長するための高いハードルがひとつ据えられているわけで、上巻は半分がその悩みに費やされていると言ってもいい。 あとは、人跡稀な前哨地へ赴くという、ふたりで自活をしなければならない冒険に飛び立つために、何を持っていけばいいのかリストを作るあたりは楽しそう。 しかし、いざ出発して二日目、トラブル発生~。そのためにふたりは文字通り、生存を賭けて戦う事になってしまう。 これは燃える展開ですね。 そして、目に見えない敵の存在が判明するあたりで上巻は終わってしまう。 ……上下巻に分ける必要あったのかなあ。ボリューム的には一冊でもいいと思うんだが。

Posted byブクログ