保育・子育て絵本の住所録 の商品レビュー

舟橋斉(著者),富田克巳(著者)

2017/11/13

[墨田区図書館]

"保育"に焦点を当てた"絵本"のリスト。
小学校での読み聞かせ時の本選びの友としてとてもよく出来たリストだと思う。この本自体は昔発行された本の第二版で初版の方は存在も知らず読んでいないが、恐らくその間に発刊された各種の新絵本を追加し、さらに必要と思われるテーマについて追加編集などの刷新をはかったものだと思う。
折角なので転記したかったけど、、、リストのみで168P、一応写メは残したけれど、これはやはり一冊欲しいな。

これまでも読み聞かせの際の本選びに困るからというので、学年ごとの推奨本をリストアップしようなどという声は多少あったが定期会などもなく完成を見ていなかったが、このリストは「季節(時系列)」に伴ったテーマと、子供の心に関する、「(保育)活動と生活」に焦点をあてたテーマの大きく二つの観点から、多くの本をリストアップしている。

「季節」といっても、「春」「夏」「秋」「冬」でとどまらず、例えば今の季節である「秋」には、「9月」、…「11月」と続き、その中でさらに「七五三」「勤労感謝の日」「もみじ」「たき火」「りんご」…と、行事も含めて続いていく。いわばネタ本のようなリストだ。

そして、「生活」のほうでは、「気持ち」や「関心」「活動」などがあり、そのなかで「家族」も「友だち」も、「動物」も「乗り物」も、さらには「死」や「人権」といったテーマも取り上げている。

惜しむらくは、"保育"となっていて小学生も十分含まれているとはいえ、やや年齢層がずれているかもしれないこと、一部表紙絵も描かれた絵本もあるけど、基本は文字のみのリストであること、"読み聞かせ"のためでなく単に"(良い)絵本"のリストだということ、かな？