写真集 スティーヴ・マッカリーの読む時間 の商品レビュー

スティーヴ・マッカリー(著者),渡辺滋人(訳者)

2024/02/20

世界各国の読む時間を撮影。

図書館で私が本を読んでいるこの時間にも、どこかで写真中のように本を読んでいる人がいると思うと感慨深かった。

大西洋で、アフガニスタンバーミヤンで、ローマで、日本で、上海で、、、。
今も本を読んでいる人がいる。

2023/04/01

表紙の写真（ゾウが遊びたそうにちょっかい出しつつも読書に集中する少年）を見てつい手に取ってしまった。
本を読むことは自由の象徴であり、人類共通の欲であると序章＋写真たちから感じた。
欲に忠実で、没頭できる人間って素敵。

2023/03/02

書物に注がれる視線は決してダイナミックなものではないけれど、「読む時間」から垣間見える彼らの日常が劇的に突き刺さる、そんな写真が多かったです。

日本の写真が一枚しかなかったー

2022/08/16

表紙とポール・セローによるまえがきだけでワクワクして一気に読んだ。写真を見ながら読書をしている人の頭の中で何が起きているのかを考えるだけで楽しい。

少し間を置いて、平和な時に限らず戦争下でも、貧困の中でも人は本を読むのはなぜだろうと思いをいたしてみた。リラックスしたい、知識を得たい、世の中の現状を変えたい、動機は様々だろうが、脳内だけでなく心の動きも影響してきそう。

本を読むことは美しい、と思えてきた。

2022/02/13

写真を読む私は、被写体の読む世界に吸い込まれ、被写体と同一したかのような感覚を得たが、それは私自身でしかないということを知る旅のできる本

2021/12/22

「アフガニスタンの少女」で、有名なスティーブ・マッカリーが何十年もかけて撮影した、世界の様々な国の様々な場所で実に様々な人種、部族、境遇にある人たちが読書に没頭する束の間を捉えた写真集。
ぱっと目を引く色彩や構図、街中や図書館、道やバー、大西洋上空や電車、車、階段、寺院、戦地、子供から大人、老人、恋人、ひとつとして同じシチュエーションはないけれど、読むことに没頭する人たちの表情は実に魅力的で私の心を捉えて話しませんでした。
ポール・セローによるまえがきもクセ強めだけど面白かった。

2020/01/20

本を読んでいるシーンの写真集。
アンドレ・ケルテスの ON READING のエキゾチック版というところ。
皆、よい顔だ。傍らの犬も絵になる。

2019/03/31

なにかを読む姿ってどうしてこんなに魅力的なんだろうか。

寝そべったり崩れた体勢であっても顔は真剣で知的に見えてしまうし、読み物を持つ手には色気と品がある。
いつでもどこでも読むということだけで自分の空間を生み出してしまう。
自分も言われたことがあるのだけど、読む人にはみんな独特の雰囲気がある。
表紙のゾウ背にする読み姿、とっても痺れる。
「読む」って不思議。

オマージュ元もチェックしたい。

2018/09/11

真夜中に目が醒めて、寂しかった時にこの写真集をめくったら寂しさが薄れた。 私は本を読んでいる人を見るのが好きだ。
スマホを触っている人を見ると寂しくなるが、本を読んでいる人を見ると安心する。 私も誰かのそんな人になりたくて、街中で本を捲る。

2018/08/25

世界中の誰かの読書姿を撮影した写真集。「そうそう、こういう場所で読むよね」って同意できる場所から「そんなとこで読むの！？」と驚く場所まで、みんな様々、思い思いに読んでいます。自由気ままに思慮にふけったり夢中で読んだりただ静かに座って読んだり。被写体の人々は驚くほど静謐です。
扉の裏のC・S・ルイスの言葉「何かを読むと、私たちは自分がひとりではないことを知る」いいなあ。本を愛する人は世界中にいて、みんな似たようなポーズで読んでいるのだな。
アンドレ・ケルテス『読む時間』へのオマージュだそうです。そちらも読んでみたい！