ほの暗い永久から出でて の商品レビュー
上橋さんの最初の問い、 生き物は、遺伝子を伝える乗り物に過ぎないか。生殖の為だけに生きているのか。 蓑虫の雌の話は衝撃的だった。 どこへ遺伝子は辿り着くのか?壮大な問いに 上橋さんのお母様の肺癌の闘病を機に 主治医になられた津田篤太郎氏との往復書簡で、 生と死、性、AIと人間、絵...
上橋さんの最初の問い、 生き物は、遺伝子を伝える乗り物に過ぎないか。生殖の為だけに生きているのか。 蓑虫の雌の話は衝撃的だった。 どこへ遺伝子は辿り着くのか?壮大な問いに 上橋さんのお母様の肺癌の闘病を機に 主治医になられた津田篤太郎氏との往復書簡で、 生と死、性、AIと人間、絵画、音楽、 物語を紡ぐことについての試行体験。 他者やペットの生病老死に、自らの生や死に ついて思わざる得ない日々。 AIと人との違いから、AIが得意なことや 不得意なこと、AIに決定的にないものとは? AIは死なない。不死であるがゆえに、 有限の命を生きる私たちとは、根本的に異なる。 私達は、無数の揺らぎ、新たな思考、生きて変化し続ける死ぬと分かっている生を生きている。 「ユマニチュード」という言葉を知った。 認知症の患者さんに対する介護法で、 人間らしく、人間扱いするという意味。 他人が入る、他人の目線が入ることで、 当たり前を問い直すことの大切さや、 日常を再発見する。 文章がまとまらないが、今の自分には 読んで良かったと思える一冊。
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ほの暗い永久から出でて 生と死を巡る対話 上橋菜穂子 津田篤太郎 良い本 滋味になる 少しずつ消化したいので本当に大事にゆっくり読みたい ミノガになりたいと願うような世の中が来ないことを祈る、とか 災いと恵は不可分である、とか いい深い思索があってよ...
ほの暗い永久から出でて 生と死を巡る対話 上橋菜穂子 津田篤太郎 良い本 滋味になる 少しずつ消化したいので本当に大事にゆっくり読みたい ミノガになりたいと願うような世の中が来ないことを祈る、とか 災いと恵は不可分である、とか いい深い思索があってよい AIには物語がない 死ぬことがないので死と再生の繰り返しの過程を通じて人のような成長もすることがない 画家の一時期の絵は習得しても その画家が辿ったような成長をすることはないだろう "生きなければならないが、生き続けてはいけない"という生命の連綿と続く非情な摂理 "私は、この世に在ること、そのものを、哀しむ心をもつて生まれてきました。 その哀しさや虚しさを宥める道を探すために、多くの物語を紡いできました。御伽噺ほど無邪気に都合良いものでは満たされず、さりとて、文学よりは、幸せでありたいと願う心に寄り添いたくて、矛盾する様々な糸を、あるときは矛盾のままに、あるときは知恵で辻褄を合わせながら、物語を紡いできました。 それでも、心の底にはまだ、あの幼い頃の、晩秋の夕暮れどきの、青白い哀しみがひっそりと宿りつづけています。"
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今後、時間をあけてまた読みたくなる。そんな気付きに溢れた2人の書簡のやりとりをまとめた本です。 『母の贈り物』はまさにこの本で言うところの「不連続な」出来事によるものであり、自分のこれまでの経験になぞらえて、そしてこれからの未来に想いを馳せながら読んでいると自然と涙が出てきまし...
今後、時間をあけてまた読みたくなる。そんな気付きに溢れた2人の書簡のやりとりをまとめた本です。 『母の贈り物』はまさにこの本で言うところの「不連続な」出来事によるものであり、自分のこれまでの経験になぞらえて、そしてこれからの未来に想いを馳せながら読んでいると自然と涙が出てきました。 サラッと文字を読むだけなら1日で読み終えられる分量ですが、とにかく色んなことを考えながら読んでしまい1週間もかかってしまいました。自分が普段ぼんやりと考えている人生や生き方、親や家族についての思考の整理にもなりました。おすすめです。
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こんなふうに豊かなものを持ちたいなあ。生きること、死んでゆくこと、読んでいて、わくわくするのに、しんとした気持ちにもなるやりとり。気づきが多すぎて、栞だらけ。
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- ネタバレ
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わかったような、分かんないような。 でもどこかで考えてるようなこと、のような気もする。 生きること、死ぬこと。 誰もが絶対にいつかは必ず死ぬ。 始まりと終わり。 終わりがない物語はなくて、始まりと終わりがあるから物語が生まれる。 想像がつかないものは、認識できないものは、ないもの、と同じ。 いつかは死んでしまうことは絶対で、どんなに頑張っても望んでもそれを回避することはできない。現実はただただ冷徹。そんな決められるた中をけれどどう生きるかは、 それは私だけの物語なんだよなあ。 まとまりがなく、でもなんかいろいろ思うところがいっぱいある本だった。 手紙ってやっぱり冒頭は季節の話題になるよね。
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死生観についての本と思い読み始めた。 一言で感想をいうのは難しい… が、読んで良かったと言えることは間違いない。 人や生き物の生き死にを、ある時は俯瞰で、ある時は至近で語られていたような気がする。 私が好きな、吉野弘の詩の一節が挙げられていたのが、ちょっと嬉しかった。
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「鹿の王」を書き、お母さまを看取った上橋さんが生命や人体の不思議に思いをはせるのはとても自然な流れだ。津田先生の言葉はやわらかいのに理路整然とわかりやすく、お話もすとんと胸に落ちてくる。医療を突きつめていくと哲学のようになり、そのなだらかな繋がりもすべて人という不思議につながる、...
「鹿の王」を書き、お母さまを看取った上橋さんが生命や人体の不思議に思いをはせるのはとても自然な流れだ。津田先生の言葉はやわらかいのに理路整然とわかりやすく、お話もすとんと胸に落ちてくる。医療を突きつめていくと哲学のようになり、そのなだらかな繋がりもすべて人という不思議につながる、当然のものに思える。ファンタジー好きの私は「想定の箱」の話が面白く、ル=グウィンが大好きな自分で本当によかったと思う。
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「精霊の守り人」TVドラマ化の陰で、上橋先生も大変な時期をすごされていたんですね。漢方に興味をもったので津田先生の本も読んでみたくなりました。
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2017年最後の読書。 借り物だったため大急ぎで読んだのだけれど、大変よかったので改めて読み返したい。 個としての生、遺伝子としての生、性と生、色々な視点からの生と死が往復書簡のかたちで綴られていく。 個人的にとても好きな、梨木香歩「沼地のある森を抜けて」、鷲田清一「『聴く』こと...
2017年最後の読書。 借り物だったため大急ぎで読んだのだけれど、大変よかったので改めて読み返したい。 個としての生、遺伝子としての生、性と生、色々な視点からの生と死が往復書簡のかたちで綴られていく。 個人的にとても好きな、梨木香歩「沼地のある森を抜けて」、鷲田清一「『聴く』ことの力」2作品とも通じる中身だったように思う。こういう思考好きだなあ。
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生命についてとことこん深く深くふかぁーーく考える文通形式の本。 文化人類学者の上橋さんならではの視点と、お医者さんならではの津田先生の視点。 読んでいてとても考えさせられることもあれば、ちょっと難しいな…と思うことも。 生きていることが当たり前になりすぎている日常では、生命につい...
生命についてとことこん深く深くふかぁーーく考える文通形式の本。 文化人類学者の上橋さんならではの視点と、お医者さんならではの津田先生の視点。 読んでいてとても考えさせられることもあれば、ちょっと難しいな…と思うことも。 生きていることが当たり前になりすぎている日常では、生命についてなんてきっとここまで考えない。 自分の命のリミットや近くの人の命のリミットが見えた時に初めて人は生命について考えるのでは? きっと自分を含め、近しい人の命のリミットが見えた時にきっとこの本は心の支えとなってくれると思う。その時まで大切にしまっておきたい。
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