1,800円以上の注文で送料無料

100分de名著 歎異抄 アンコール放送(2017年10月) の商品レビュー

4.5

2件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2020/04/14

歎異抄(たんにしょう)・親鸞聖人をたたえる人々: 西田幾多郎(哲学者) 司馬遼太郎(作家) ハイデガー(哲学者) 参考:http://xn--6quo9qmwi.com/ ---------------------- ・仏教は修行や悟りなど自己研磨型の宗教だったけど、親鸞はキ...

歎異抄(たんにしょう)・親鸞聖人をたたえる人々: 西田幾多郎(哲学者) 司馬遼太郎(作家) ハイデガー(哲学者) 参考:http://xn--6quo9qmwi.com/ ---------------------- ・仏教は修行や悟りなど自己研磨型の宗教だったけど、親鸞はキリスト教やイスラム経のように救済型の仏教を作った。 →成功した人間だけが救われるのじゃなくて、頑張ってダメだった人も、頑張れなかった人も救われる。 ・「他力本願」(誰もが阿弥陀仏に救済される) ・「悪人こそ救われる」善人が救われるのならが、悪人こそ救われるべきだ。 →泳げる人と泳げない人がいたら、泳げない人から救うべきだ。 ・仏教は善悪で決めない。偏りを嫌う多様性の宗教。 ・30代の唯円が80代の師・親鸞に本音を聞く。 →「救済があってもうれしくない」「浄土は恋しくない」→実は私もじゃ。死ぬのが怖い。→だけど、こんな煩悩を持ってる私たちは、ちゃんと阿弥陀仏に救われる。 ・罪を抱えたまま生きよ。煩悩を抱えたまま生きよ。念仏を唱えると罪が消えるわけではない、自分の罪がありありと見えてくるだけだ。 ・自分の力で生きてると思っていたのが、あらゆるものに生かされていたと気づく。 ・「自然(じねん)」は自然(しぜん)とは違う。「あるがままの存在」 ・現代人は宗教の中から都合の良い情報をつまみ食いしようとしているが、宗教には差別性や暴力性も含まれている、もっと体系的にとらえてリミッター(ほどほど)を理解していく必要がある。 ------------------------- コメント: ・親鸞や浄土真宗が好きになった。 ・対極にあると思っていた臨済宗や禅宗に似てると思う。禅宗は悟りを開く事が目的とされており、知識ではなく、悟りを重んじる。 禅宗における悟りとは「生きるもの全てが本来持っている本性である仏性に気付く」ことをいう。 仏性というのは「言葉による理解を超えた範囲のことを認知する能力」のことである。 →浄土真宗はもっと「あるがまま」に現在を認識すること。それは悪や煩悩でも気づき受け入れること。

Posted byブクログ

2017/10/13

NHK講座のテキストですが、端的によくまとまって、とても分かりやすいです。 歎異抄の成り立ちから、著者、根本の考え方などが、歴史的な考察も含めて、詳しく書かれています。 今生に、いあかにいとほし不便とおもふとも、存知のごとくたすけがたければ、、この慈悲始終なし。 親鸞は世間で善...

NHK講座のテキストですが、端的によくまとまって、とても分かりやすいです。 歎異抄の成り立ちから、著者、根本の考え方などが、歴史的な考察も含めて、詳しく書かれています。 今生に、いあかにいとほし不便とおもふとも、存知のごとくたすけがたければ、、この慈悲始終なし。 親鸞は世間で善い行いとされる社会奉仕などを否定していたわけではないと思います。しかし、仏道という点から言うならば、「それは不完全なものと認識せよ」と言っているのです。「雑毒の善」という言葉がありますが、自分の都合が入った善であるという意識なしに、つい善いことをしている気分になって満足するなというのです。 ー 24ページ 善いことをしているという慢心がないか、時々わが身を振り返って考えてみたいと思います。

Posted byブクログ