銀河の死なない子供たちへ(上) の商品レビュー
手塚治虫の火の鳥のような感覚になった。いつまでも子どもで死なないπ(パイ)とマッキ、そして成長していつかは死ぬ普通の人間ミラの過ごす生活が特に印象的で、分かりきっていた終わりはとても切なく辛いけど、それがπとマッキの生き方を考えるきっかけになった。ラストの決断、どちらも苦しいけど...
手塚治虫の火の鳥のような感覚になった。いつまでも子どもで死なないπ(パイ)とマッキ、そして成長していつかは死ぬ普通の人間ミラの過ごす生活が特に印象的で、分かりきっていた終わりはとても切なく辛いけど、それがπとマッキの生き方を考えるきっかけになった。ラストの決断、どちらも苦しいけどそうするしかなかったんだろうな。
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なんか設定がすごくて最初はてなだったけど、読んでるうちに理解。 一生死ぬ事がないけど大切なペットや人が死んでいくのをひたすら見続けるパイとマッキもつらいけど、不死身の2人と違って自分だけが成長して確実にしに近づいていくミラの辛さも痛いほど感じて胸が苦しくなった 死にたくないって思...
なんか設定がすごくて最初はてなだったけど、読んでるうちに理解。 一生死ぬ事がないけど大切なペットや人が死んでいくのをひたすら見続けるパイとマッキもつらいけど、不死身の2人と違って自分だけが成長して確実にしに近づいていくミラの辛さも痛いほど感じて胸が苦しくなった 死にたくないって思うけど一生死ねないのもつらいのなもしれないし、終わりがあるから楽しめるんかなとか色々考えさせられた
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マンガ沼で紹介されていて(他の芸人さんも勧めていたかも)、気になっていたので読んでみました。 死なない親子しかいない星での物語。 上巻は、女の子の子供・π目線の話。 最初は彼女が死なない、時間が無限にあることがわかる表現が続く。 延々と円周率を書き続ける、津波に巻き込まれて鯨...
マンガ沼で紹介されていて(他の芸人さんも勧めていたかも)、気になっていたので読んでみました。 死なない親子しかいない星での物語。 上巻は、女の子の子供・π目線の話。 最初は彼女が死なない、時間が無限にあることがわかる表現が続く。 延々と円周率を書き続ける、津波に巻き込まれて鯨に飲み込まれても死なない。 シンプルにセリフもほとんどないし、説明もされていないのにわかる。 「ああ、この子は死なないし時間の流れも止まっている名あ」と。 シンプルな絵だし、可愛らしい絵なのに深い。(これは下巻も読んだら余計に感じます) そんな中、死んじゃう子供・ミラが登場する。 どんどん成長していくミラ。 明らかに他の2人の子供たちとは違う。 正直言いまして、上巻を読んだ段階では「ふ〜ん」と思って読んでました。 でも、さっきも書きましたが、下巻も読んでしまうと上巻の意味みたいなものがとても感じられるのです。 何度も繰り返して読んでしまいたくなる。 オススメしていた編集者の方が、いろんな人にプレゼントしたって気持ちがわかる! Kindleで買ったけど、紙の本でも欲しくなった作品でした。
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独特のスタートから引き込まれるストーリー。 人が滅んだ後、死なない子供たちと不思議なママと。不死身で成長しない子供たちが生きたり死んだりすることを考える。 ワクワクする。すぐに下巻読みに行く。
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この世界の未来を見ているようなストーリー。 神々も感情があれば、迷いもする。 絶対的なものから見れば、どれもみな同じこと。
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πとまっきは不死の存在だ。無限とも言える時間のなかで日々を生きている。そんなある日、初めて出会った人間から赤ん坊を託され。 死ぬということ、それはつまりどう生きるかということである。自分は不死になりたくないと思う。
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サークルの先輩が「とても面白かった」と薦めていて,お借りした漫画。 ある人類の滅亡した星に,不老不死の姉弟とその母がいた。 姉のπ(パイ)と弟のマッキは終わらない毎日をくりかえす中で,二人で“生きている人間”を探すことにした。 そして,別の星から来た宇宙服の人間と出会い,そ...
サークルの先輩が「とても面白かった」と薦めていて,お借りした漫画。 ある人類の滅亡した星に,不老不死の姉弟とその母がいた。 姉のπ(パイ)と弟のマッキは終わらない毎日をくりかえす中で,二人で“生きている人間”を探すことにした。 そして,別の星から来た宇宙服の人間と出会い,その人の産み落とした赤んぼう・ミラを二人で育てることになる。 「親の手が届かないところへ行きたがるのが子供なんだ。人間はそうやって世界を広げ成長する」(上巻後半) 永遠の命を手にした子どもの視点から,この世界の摂理について語られるのが面白い。 下巻に続きます。
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人類が滅亡した世界で、πとマッキー、そしてお母さん、死なない3人が生きている。この家では「ペットを飼うのは禁止」になっているが、知的好奇心の強いマッキーは死なない自分とは違い、必ず死んで行く様々な動物を飼い、お墓を作る。マッキーは自由奔放に、探求心の赴くままにラップを歌い、地上を...
人類が滅亡した世界で、πとマッキー、そしてお母さん、死なない3人が生きている。この家では「ペットを飼うのは禁止」になっているが、知的好奇心の強いマッキーは死なない自分とは違い、必ず死んで行く様々な動物を飼い、お墓を作る。マッキーは自由奔放に、探求心の赴くままにラップを歌い、地上を闊歩する。 『バカ姉妹』のディストピア版と言うか、他の生き物が生きているにも関わらず人間だけがいない世界には人工的な音が無い分、とても静かな感じがする。この作品からも、人が立てる耳障りな音が一切聴こえなかった。
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開幕19ページをかけて、もはやアバンギャルドともいえる展開に度肝抜かれた。 少女。星空。ラップ。円周率。廃車。芽。朝と夜と星。晴れと雨と雪と噴火と獣と。廃車を持ち上げる樹木。蟹。地震。津波。鯨。内臓。魚。星空。星めぐりの歌。 これみな永遠に死なないことの表現なのだが、凄まじい。 ...
開幕19ページをかけて、もはやアバンギャルドともいえる展開に度肝抜かれた。 少女。星空。ラップ。円周率。廃車。芽。朝と夜と星。晴れと雨と雪と噴火と獣と。廃車を持ち上げる樹木。蟹。地震。津波。鯨。内臓。魚。星空。星めぐりの歌。 これみな永遠に死なないことの表現なのだが、凄まじい。 母と姉と弟がいて、なぜか宇宙服で墜落した人間の女が出産した女児が登場すれば、短い幸せと長い不幸せが訪れることは間違いない。 その予感に震えてしまう。
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