おじさん酒場 の商品レビュー
読む前の思い込みでは、大衆酒場で酩酊しているおじさんの酔態を半ば嘲笑するかのように紹介している本という印象で、目に留まりながらもしばらく手に取ることがなかったんだけど、ついでがあって手に取り読んでみた。そうしたらなかなかいい本だった。 数々のざっかけない呑み処が紹介されているのが...
読む前の思い込みでは、大衆酒場で酩酊しているおじさんの酔態を半ば嘲笑するかのように紹介している本という印象で、目に留まりながらもしばらく手に取ることがなかったんだけど、ついでがあって手に取り読んでみた。そうしたらなかなかいい本だった。 数々のざっかけない呑み処が紹介されているのがまずいい。そしておじさんたちが敬意をもって紹介されているのもまたいい。この本に出てくる何人ものおじさんに触れてみると、おじさんは各人独自の哲学のもとに生きているんだなと思ったり。そして大衆酒場で呑む一庶民のおじさんたちは誰に迷惑をかけるでもなく愛らしくもある。 エッセイになっているものと巻末には100名店のリストも付いているのでけっこうな数のおじさん酒場が紹介されているんだけど、関東近辺に片寄っているのが残念。
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女性ライターによる、主に東京近郊の良い飲み屋とおじさんの様子を書いたもの おじさんとお酒に対する愛が感じられて面白い。 行ってみたいお店が増えて困る。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
男の友情№1映画は「昭和残侠伝」第7作「死んで貰います」(1970年)の高倉健と池部良と仰る山田真由美さん、お仲間ですw。そして初読み(絵はなかむらるみさん)「おじさん酒場」、2017.10発行。そこに居るだけで店のおさまりがよくなるおじさんが心から愉しんで酒を吞んでいる居酒屋25店の紹介です。トップは、まるます家、いこい、丸健水産などせんべろ酒場の宝庫、赤羽の「大衆酒場まるよし」。ときにはちょっと背伸びして、居酒屋の達人が愛する名店、湯島の「シンスケ」。大正14年創業、正一合の店。
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味があって、参考にもなる。、が、一か月たっても読み終わらず返す日が…湯島のシンスケは前に行ったことあり。
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酒場本と本屋本に目が有りません。でも読んで面白いものが多いかと言われればそうでも無かったりします。自分の興味の方向の本を見つけるとふらふらと手に取ってしまうのであります。 この本はイラストを描いている「なかむらるみ」さんと文を書いている「山田真由美」さんの2人の力が拮抗していてと...
酒場本と本屋本に目が有りません。でも読んで面白いものが多いかと言われればそうでも無かったりします。自分の興味の方向の本を見つけるとふらふらと手に取ってしまうのであります。 この本はイラストを描いている「なかむらるみ」さんと文を書いている「山田真由美」さんの2人の力が拮抗していてとてもいい本に仕上がっています。 山田さんはライターであって作家ではないとの事なのですが、変に言葉をこねくり回さないのに、味と熱が伝わってくる文章で好感度高しです。 おっさんがしかめっ面して酒道を語ってくるような文章より、彼女の文章は酒場に足を向けたくなる魅力があります。女性だから余計におじさんたちの心を解きほぐして楽しい文章に昇華しているんだろうなあ。いいなあ、一緒に飲みに行きたい。 なかむらさんのイラストもほんわかしていて、おじさんたちが皆いい表情をしていらっしゃる。愛を感じます。 この方の文章もっと読みたいけれど、今は下田でお店やられているようですね。惜しいような気もしますが、是非お店頑張って頂きたいものであります。
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山田さんの家でご馳走になるようになったのは6年ほど前から。大衆酒場の名店を教えてもらうようになったのもその頃から。まだまだ行ってない店がいっぱい紹介されてる。行かねば。
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老舗居酒屋には「ここが我が居場所なり!」と、日々通うおじさんが大体決まった場所で燗酒を愉しんでいる。そう、おじさんは散髪屋と居酒屋は浮気をせず、一穴主義ならぬ一店主義を通す。そんなおじさんにまなじりを下げて眺める二人の女性が本書の著者。 本書は東京・大阪他25の名酒場の繁盛ぶり...
老舗居酒屋には「ここが我が居場所なり!」と、日々通うおじさんが大体決まった場所で燗酒を愉しんでいる。そう、おじさんは散髪屋と居酒屋は浮気をせず、一穴主義ならぬ一店主義を通す。そんなおじさんにまなじりを下げて眺める二人の女性が本書の著者。 本書は東京・大阪他25の名酒場の繁盛ぶりを紹介するだけでなく、そこで毎夜繰り広げられるおじさんの酔態実況に心血を注ぐ。ファッションチェックに始まり、アテの注文、酒の飲り方、相伴する妙齢の女性との関係を推理…。やがて著者ふたりのターゲットが決まれば、やおら話しかけ「我が酒場道」を訊き出す。 著者曰く「そこに居るだけで店のおさまりがよくなるおじさんが、単独あるいは連れと共に心から愉しんで酒を呑んでいる、または、見ていてそう感じずにはいられない、景色のいい居酒屋のこと。」おじさんへの大オマージュである。帯には「佳き酒場に名優あり!」の大礼賛惹句。 バブル期のおじさんは「おじさま」と持ち上げられ鼻の下を伸ばしに伸ばし、2000年代に入るや自称「ちょいワル」が出現。昨今は「枯れ専」(枯れた50代以上のおじさん)萌えが急増中だとか。おじさん業界も流行り廃りが目まぐるしく、オレたちを取り巻く状況は明るいと勘違いおじさんも一方で増殖中…。「モテる枯れ専9ヶ条」に自身を照らせば、枯れ専道は峻険で、遥かな道であることを必ずや悟られるでしょう。⑴大人の余裕を感じさせる包容力 ⑵知識・話題が豊富 ⑶ファッションに対する気遣い ⑷爽やかな趣味を持っている ⑸説教臭くない ⑹自慢話をしない ⑺体臭に気をつけている ⑻経済力 ⑼適度に体を鍛えている……だそうです。よくわからないのは「爽やか趣味」⁈若大将しか思いつきません(苦笑)。 僕が居酒屋で出くわす方々は、総じて人の話に耳を傾けず、声は大きく、口から出るのは自慢と愚痴、持病を聞きもしないのに語り、説教しいで、タバコ吸いで、ベージュのようなカーキのようなグレーにも見える絵の具の筆洗いバケツの中の識別付きかねる液体の色の服を着ていますが…。関西だからか、ディープな街で呑んでいるからか…、怪優はいても名優は未だ見たことない。
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