文章予測 の商品レビュー
読者の予測の仕方を考慮しながら、説得力のある文章わ書くにはどうすればよいかという観点で有益。 本書を読んで、現代文の受験参考書に書かれているパターン型解法をチェックしたくなった。 本書の難点は、例文の大半が小説で、評論や随筆が少ないことだろう。
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私たちが当たり前にやっていることをあえて言葉にして説明し意識化して、より良い読み、より良い執筆につなげられるようにしている。 本人も書いているが、同著者の新書『「読む」技術』を読めば事足りる感は多分にあった。わたしも人に勧めるなら、この文庫ではなく、新書にする。
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タイトルの通り「予測」がキーワードになっている。 予測と聞くと当てるための予測をイメージしてしまうが、そうではなく文章の後に続くであろう展開の幅を限定することなんだとか。 極端な例えだが、ゴジラの話を読んでいるのに「次は大谷翔平が出てくるな」と思う人はいないように、ある程度...
タイトルの通り「予測」がキーワードになっている。 予測と聞くと当てるための予測をイメージしてしまうが、そうではなく文章の後に続くであろう展開の幅を限定することなんだとか。 極端な例えだが、ゴジラの話を読んでいるのに「次は大谷翔平が出てくるな」と思う人はいないように、ある程度どうなるか(ゴジラが暴れるかも、どうしてこんなとこにいるのか等)を読み手は絞っていることがわかる。 大事なのは「文章理解とは文章を媒介にして読み手と書き手が擬似対話をすること」を理解することであり、書き手に常に問いの予測をすることで読み上手になれるんだと感じた。 私が、一番勉強になったのは5章の「行間を読ませる」だ。 私が思うに、どんな本(特に小説や戯曲)でも、行間の存在に気づき、深く読み、深く理解することができるかどうかが「読み上手」になれるかどうかなんじゃないかと思う。 そのためにやはり「予測」は重要で、予測は行間の存在を気付かせてくれる。 行間の存在に気づき、その行間を埋める工夫をして、そこでやっと書き手との対話が始まり、問いたり答えたりを繰り返して、文章理解へつながっていくんだと思う。
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この本は「予測する」という行為によって、読解力を上げるための説明本。 しかし私は「書くために必要なことも書かれている」と知人に言われ読みました。実際にその通りだと思いました。なので、「書く」ことに困っている私のような方におすすめできます。というのも、本書に書かれているように、「書...
この本は「予測する」という行為によって、読解力を上げるための説明本。 しかし私は「書くために必要なことも書かれている」と知人に言われ読みました。実際にその通りだと思いました。なので、「書く」ことに困っている私のような方におすすめできます。というのも、本書に書かれているように、「書く」というのは、読み手との対話によって達成される行為であり、「読む」と切っても切り離せない関係にあるからです。 つまり、「書く」というのも、この本の主旨である読み手がどう読むか、という「予測」が非常に重要になるということです。 「人は、次に来る文を予測しながら、文章の展開の広がりを楽しむ」 当たり前のようであり、無意識に頭の中で処理しているこの行為。読み手にとって、これが文章の展開を楽しむためのキーポイントになっているのです。 当たり前に読んでいた文が、文章として読まれるまでに、どのような布石が打たれているか。(気付きや疑問を持って読んでいるか。)面白い例文と、その解説によって、すんなりとその構造を理解することができます。 書き手はこれらをうまく使いこなさなくてはいけません。本全体を通して、書くために重要な前提を与えてくれたように思います。
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・副詞「たしかに」「もちろん」「なるほど」「むろん」、係助詞「は」「も」、文末表現「だろう」「でしょう」「かもしれない」など、逆説の予測に役立つ一連の表現に注目する。こうした表現が逆説の接続詞「しかし」等とセットで示されると、逆説の接続詞の直前の文は筆者と対立する立場であり、逆説...
・副詞「たしかに」「もちろん」「なるほど」「むろん」、係助詞「は」「も」、文末表現「だろう」「でしょう」「かもしれない」など、逆説の予測に役立つ一連の表現に注目する。こうした表現が逆説の接続詞「しかし」等とセットで示されると、逆説の接続詞の直前の文は筆者と対立する立場であり、逆説の接続詞を含む文は筆者自身の立場を示す文になる
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本を読んでいる時に読者が感じる事、そこに起こっている事をわかりやすく懇切丁寧に説明してくれてとても勉強になった。文章予測についての本なだけに読みにくい文章を書いてたら終わりだからハードルは高かったが、それをいとも軽々と飛び越えた。また再読、再々読したい本。
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「読む」技術の別冊みたいなもんか。 文章を塊として読むという話がとても勉強になって、その「開始」が「予測できるところ」らしいんだけど、ではその「終わり」はどこなのか、といったところが気になる。塊読みだけで一冊書いてほしい。
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