テルリア の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
ロシアで著名な作家による近未来ディストピアSF小説。ロシアが崩壊し、フランス・ドイツも分裂。ユーラシア大陸は小国が乱立する中世さながらの状態になる。それぞれの国には、人間以外にも妖精や宇宙人、小人や巨人、動物が進化したような生き物が共生したり戦ったりしている。半ページにも満たないものも含め全50章がそれぞれ異なった表現方法で書かれ、統一感もあったりなかったり。作者の意図としては、人間的なものの限界を突破するということらしいが、まあ、読みにくい。
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戦時中。しばらくするとバスが来てそれに乗れば「国」に帰れるかもしれない。それを逃すと次いつ来るのかわからない。到着したバスは既に人がこぼれ落ちそうになっていた。その人達を引きずり落として、自分はバスに乗らなければならない。極限状態において人はどこまで、自分をさらけ出すことが出来る...
戦時中。しばらくするとバスが来てそれに乗れば「国」に帰れるかもしれない。それを逃すと次いつ来るのかわからない。到着したバスは既に人がこぼれ落ちそうになっていた。その人達を引きずり落として、自分はバスに乗らなければならない。極限状態において人はどこまで、自分をさらけ出すことが出来るのか、氏に問いかけられる。(現代人はそういうの隠して生きてるんだよう、剥かないで)けして面白い内容でなく、むしろ読み手を翻弄させる。関わってしまうとザワザワする。ダイレクトに脳細胞に働きかける。恐ろしいけどやっぱり剥かれたいの。
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世界がバラバラに砕け過ぎて、読むに疲れてしまった。テルルの釘でも打ち込んでもらわないと楽しめないよ(;´Д`)
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『早稲田文学』に邦訳が連載されていたソローキンの長編が単行本化。 長編と言うべきか、それとも短編の集合体と言うべきか、ちょっと判断に迷う構成。個々のエピソードは普通に見えるものもあれば、些かアレなものもあり、そして全体的にはやっぱりぶっ飛んでいる(イカレてる、の方が近いか?w)。...
『早稲田文学』に邦訳が連載されていたソローキンの長編が単行本化。 長編と言うべきか、それとも短編の集合体と言うべきか、ちょっと判断に迷う構成。個々のエピソードは普通に見えるものもあれば、些かアレなものもあり、そして全体的にはやっぱりぶっ飛んでいる(イカレてる、の方が近いか?w)。 巻末解説を見ると、未邦訳の単行本がかなり残っているようなので、何処かの版元が版権を取って欲しいものだが……。
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