野球センスの極意 の商品レビュー

立浪和義(著者)

2019/04/27

中日ドラゴンズで第一線で活躍した攻守ともに活躍立浪和義選手が野球に関するセンスを自身の眼や鈴木誠也選手、金子弌大選手、赤星憲広さんとの対談をもとに書かれた一冊。

漠然と語られることの多いセンスというものが、現役で第一線として活躍していた著者による解説で具体的に理解することができ、野球の奥深さを感じました。
何気ない動作の１つ１つが守備時のスローイングやバッティング時のステップ、バッテリー間の配給などのプレイに影響することやバッティング、ピッチングの選手間の駆け引きがゲームに大きく影響を与えることも感じました。
第一線で活躍されていた著者だからこその視点で語られる技術の１つ１つの凄さやそれを可能にする練習などプロ野球選手の弛まない努力の賜物であるとも感じました。
観戦時に新しい視点が増えただけでなく、プレイしている人にも好影響を与える練習法も紹介されており好感が持てました。
また選手でしかわからない技術などは読んでいて、違う視点を得ることができ新しい発見が多くありました。

ただ著者の説明の図解での解説がもう少しあると理解が進むと感じました。

本書を読んで野球の奥深さを感じるとともに普段見ている野球の細かい箇所に注目することでさらに面白く観戦できると感じた一冊でした。