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森林官が語る 山の不思議 の商品レビュー

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2023/12/19

山と共存する人々を慈しむ優しい眼差し

本書は、1948年に刊行された作品を改題・再刊したものと注記されているが、森林官を務めていた著者が、深山幽谷で暮らし生きる人々との交流や体験を基に執筆した私小説や伝奇小説、昔物語や随想など短編17作品からなる。山での貧しく厳しい暮らしや奇異な風習なども描かれるが、繊細な自然・情景...

本書は、1948年に刊行された作品を改題・再刊したものと注記されているが、森林官を務めていた著者が、深山幽谷で暮らし生きる人々との交流や体験を基に執筆した私小説や伝奇小説、昔物語や随想など短編17作品からなる。山での貧しく厳しい暮らしや奇異な風習なども描かれるが、繊細な自然・情景描写はリアルで美しく、著者の、山や自然への畏敬や尊崇の念とともに、山と共存する人々を慈しむ優しい眼差しが随所に溢れている。いつしか読み手は、ファンタジックでミステリアスな深山の世界に引き込まれ、どこか懐かしいノスタルジックな気持ちにさせられる。

fugyogyo

2021/02/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

タイトルから実話怪談かなぁと思ったのですが、どちらかというと山で起こった出来事を紹介している作品でした。 もともと1948年に出版された作品を再刊したものらしく、所々で見慣れない漢字が出てきたりして… 個人的には「山の和尚さん」という話が印象に残っています。

Posted byブクログ