ふしぎな総合商社 の商品レビュー
商社業務の不透明さ、わかりにくさを丁寧に紐解いてくれている一冊だった。 この世の中で商社だけがやっているビジネスはほぼない。むしろ、その多様性が商社の強みでもあるというのを、過去の事例をもとに説明してくれている。 商社は両生類(投資会社と事業会社)だという見方も納得できる。商社の...
商社業務の不透明さ、わかりにくさを丁寧に紐解いてくれている一冊だった。 この世の中で商社だけがやっているビジネスはほぼない。むしろ、その多様性が商社の強みでもあるというのを、過去の事例をもとに説明してくれている。 商社は両生類(投資会社と事業会社)だという見方も納得できる。商社の仕事を振り返りたいときにまた読みたい。
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実際に何をやってるか外からわかりづらい総合商社について、過去からの変遷も含めて、具体的に説明をしてくれているので、これから就職を控える学生をはじめ、総合商社のビジネスを理解したいビジネスマンにとっても有用な書。本書では、戦略やトップダウンのリーダーシップではなく、全社の危機感から...
実際に何をやってるか外からわかりづらい総合商社について、過去からの変遷も含めて、具体的に説明をしてくれているので、これから就職を控える学生をはじめ、総合商社のビジネスを理解したいビジネスマンにとっても有用な書。本書では、戦略やトップダウンのリーダーシップではなく、全社の危機感からボトムアップで、ビジネストランスフォーメーションが生まれたと主張してるが、この点は少し疑っている。もちろん、現場の頑張りはあったという前提で、その頑張りをうまく吸い上げて、既存事業推進派との対立の中で、強烈にリーダーシップを発揮して、会社をトランスフォーメーションしていったリーダーないしチームがあったはずで、それは、どんな課題と苦闘しながら、成し遂げていったのかのアナザーストーリーも知りたいと思った。
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点だらけのビジネスを手掛けている印象だったけど、やっとひとつの線で結ぶことが出来た。 心地よい腹落ち感。
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タイトル通り総合商社は不思議だど思った。総合商社の現在の繁栄は、90年代の冬の時代があればこそだとわかった。危機の経験を糧にする、と。 また、総合商社はキメラというのは金言。白黒つけないからこそのビジネス、存在意義があるということか。
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商社とは、事業投資と金融投資の両生類であり、どちらかに特化しようと舵を切ると、衰退するであろう、という主張が面白い。 経験からきた新事業への取り組み方や仕事その物への姿勢など、ためになりました。
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本書全体を通して商社内で昔は売買の仲介ビジネスが軸だったのに対して、今は事業投資が軸になっているとの内容が繰り返されていた。 簡単に言うと、今と昔では常識が違う。 今の「常識」が将来でも「常識」であるとは限らない。 商社業界は冬の時代から先見の目を光らせていた。 それは正...
本書全体を通して商社内で昔は売買の仲介ビジネスが軸だったのに対して、今は事業投資が軸になっているとの内容が繰り返されていた。 簡単に言うと、今と昔では常識が違う。 今の「常識」が将来でも「常識」であるとは限らない。 商社業界は冬の時代から先見の目を光らせていた。 それは正しいのか、なぜそれをするのか、考える事を辞めない人が周りとは色の違う特別な存在になれるのだろう
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商社出身の著者が商社について説明した本。 バブル前後での変化など勉強になった。 本当に幅広い仕事だ。
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2019年2月14日(木)〜2月19日(火) 日本語: 3冊目 (合計: 3冊) ・三井物産株式会社に以前勤めていた、小林敬幸さんが執筆しているので、総合商社が具体的にどの様な仕事を行なっているのか、順序立てて説明されているので分かりやすい。 ・総合商社という業界が、契機に...
2019年2月14日(木)〜2月19日(火) 日本語: 3冊目 (合計: 3冊) ・三井物産株式会社に以前勤めていた、小林敬幸さんが執筆しているので、総合商社が具体的にどの様な仕事を行なっているのか、順序立てて説明されているので分かりやすい。 ・総合商社という業界が、契機により売買仲介型から事業投資型へとビジネスモデルを変化させる経緯と歴史について学べる。1971年のニクソンショックによって、低成長時代に入ると「商社冬の時代」と言われる。1973・1979年のオイルショックにより「資源の輸入から資源の安定的調達」へと機能を変える。また1985年のプラザ合意による、円高の影響で「工業製品の輸出から工業の海外進出支援」へと機能を変化させた。 ・ブエノスアイレスでのクレーム対応の仕事に苦しんでいる際に、元を取ろうと、休日にアンデス山脈を旅行したエピソードから、商社で働く人の前向きなマインドが感じられて惹かれた。
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今の総合商社が、売上高ではなく、連結利益で商売をしているとは!商社が変化した背景についての著者の分析が面白い。 仕事に行き詰まり感のある僕は元気をもらった。 また著者独自の「おもてなし」の解釈も面白い。 日本はモノづくりを尊重するあまり実は最高品質のサービスは世界に劣るらしい。
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著者はかつて三井物産の社員であり、数々の新規事業を経験。氏の説く総合商社論はリアル。 トレードから事業投資にスタイルを切り替えるなどして柔軟に時代時代に適応し、数々の苦難を乗り越え今では最高益を次々更新している総合商社。 かといって、商社がかつて明確な戦略を打ち立てそれら着実に実...
著者はかつて三井物産の社員であり、数々の新規事業を経験。氏の説く総合商社論はリアル。 トレードから事業投資にスタイルを切り替えるなどして柔軟に時代時代に適応し、数々の苦難を乗り越え今では最高益を次々更新している総合商社。 かといって、商社がかつて明確な戦略を打ち立てそれら着実に実行して今に至ったかというと、「そうではない」と著者は説く。単にバブル崩壊後の強烈な危機感と、その場その場での試行錯誤の集積の結果が今につながった、と。 私も商社で働く人間の端くれだが、特に共感した点は、「商社における人事評価の難しさ」。 商社では5年程度で部署異動することが普通。 1つの部署での在籍期間にすぐには結果の出ない、結実するかどうかさえわからない案件を担当し、在籍期間中に全く芽が出なかったが、部署異動することが決まり後任に引き継いで以降に成果が出始める、というようなことは日常茶飯事である。 しかし、「前任者」が評価を受ける仕組みは実質、無い。人事部の人どうにかしてください(笑
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