1,800円以上の注文で送料無料

60歳からの外国語修行 の商品レビュー

3.9

10件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    3

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2021/07/08

英書の翻訳家でもある60歳の作者が、なんともゆるいスペイン語語学修行の旅を面白おかしく綴ったエッセイ。それにしても、この行き当たりばったり感が知的さを微塵も感じさせないところが逆にすごい。一応、巻末には本書に収録されたスペイン語表現集がまとめられています。

Posted byブクログ

2020/08/28

著者はケルアックの『路上』の翻訳者でもある青山南氏。60歳にして、大学のサバディカル制度を使って、1年弱メキシコに語学留学に出かける顛末記。メキシコの魅力も散りばめられているし、語学は何歳から始めても学ぶ価値があるのだと思わせてくれる良書。 この新書を通じてガ...

著者はケルアックの『路上』の翻訳者でもある青山南氏。60歳にして、大学のサバディカル制度を使って、1年弱メキシコに語学留学に出かける顛末記。メキシコの魅力も散りばめられているし、語学は何歳から始めても学ぶ価値があるのだと思わせてくれる良書。 この新書を通じてガレアーノの『収奪された大地』を知った。あのベネズエラのチャベス大統領がオバマ大統領に読むようにと勧めた本である。また、印象深い一節にも出会った。 “Poor Mexico, so far from God, so close to the United States.” アメリカの一番の産業はアメリカに出稼ぎに行くことだという。 去年初めてメキシコを訪れた。カンクンで出会ったメキシコ人の家族の優しさ、人懐っこしさが印象に残っている。なぜだかメキシコの人達に親近感を覚えてしまうのは僕だけだろうか?タクシーを何台か乗り継いだが、運転手が皆紳士的で、優しい人達だった。やはり旅の醍醐味は現地の人達との交流である。 1つだけ心残りはフリーダ・カーロの美術館に入れなかったこと。いつかスペイン語を少しだけでも習得し、再訪したい。

Posted byブクログ

2018/05/30

こんなにも貪り読む本があっただろうか、というくらいに面白かった。メキシコ生活の珍道中や、言語と文化を感じとってゆく様がリアルで非常に面白い。

Posted byブクログ

2018/02/01

いくつになっても、新しいことにチャレンジしていくのはいいことだと思うが、こと外国語習得に限っては、なかなかつらいものがあると思う。押しも押されもせぬ翻訳家である著者が、レベル1からスペイン語を勉強する決意をし、まるで若者のようにホームステイをする。その腰の軽さがすばらしい。 しか...

いくつになっても、新しいことにチャレンジしていくのはいいことだと思うが、こと外国語習得に限っては、なかなかつらいものがあると思う。押しも押されもせぬ翻訳家である著者が、レベル1からスペイン語を勉強する決意をし、まるで若者のようにホームステイをする。その腰の軽さがすばらしい。 しかし、米語の日常会話にこれほどまでにスペイン語が入り込んでいるとは驚きだ。確かにエンタメ系の米小説を読んでいても、メキシコはよく登場するし、ヒスパニックの人物も多い。米語はまだまだ変化していくのだろう。

Posted byブクログ

2018/01/08

メキシコ旅行でいちばん役にたった本。 まず、アグアデオルチャータとか、アグアデハマイカとはどんなおいしい飲み物なのかと思い、メキシコの道路に穴が空いてるのを見ると「あ、空いてる〜」とムカつきではなく笑いとともに受け止められ、タコスを注文しようと思い、なにより行く前からメキシコ人の...

メキシコ旅行でいちばん役にたった本。 まず、アグアデオルチャータとか、アグアデハマイカとはどんなおいしい飲み物なのかと思い、メキシコの道路に穴が空いてるのを見ると「あ、空いてる〜」とムカつきではなく笑いとともに受け止められ、タコスを注文しようと思い、なにより行く前からメキシコ人のことがちょっと好きになっていた。 今度メキシコいくときは短期留学しようかなと思う。語学を娯楽として学ぶ大人知的なたのしさも教えてもらった本です。

Posted byブクログ

2017/12/30

スペイン語を学ぶならスペインではないのかなと思いましたが、著者はアメリカ英語の翻訳にあたり、作品に登場するスペイン語に格闘するうちに自然とメキシコでスペイン語を学ぶ流れに。英語は不自由でない著者がスペイン語しか話さないふたりのおばあちゃんの家に下宿して、身振り手振りで夕飯の時間を...

スペイン語を学ぶならスペインではないのかなと思いましたが、著者はアメリカ英語の翻訳にあたり、作品に登場するスペイン語に格闘するうちに自然とメキシコでスペイン語を学ぶ流れに。英語は不自由でない著者がスペイン語しか話さないふたりのおばあちゃんの家に下宿して、身振り手振りで夕飯の時間を約束したり、ゴミ出し当番を引き受けたりしているくだりを読むと、著者60歳の年齢を忘れ、普遍的な居候学生のイメージで読み進めていました。

Posted byブクログ

2017/12/15

スペイン語をメキシコで学び、ホテルがわりに、語学学校のホームステイを利用する、というのはいい試みだ。

Posted byブクログ

2017/12/07

翻訳家の青山氏が、NHKラジオ講座・スペイン語を何回も挫折していたにもかかわらず(失礼)、60歳を機にメキシコへスペイン語留学をする。ほとんどスペイン語しか話せない老姉妹の家にホームステイし、若い留学生がほとんどの語学学校でレベル1から学んだ留学記。 語学はすべからく不得意な私は...

翻訳家の青山氏が、NHKラジオ講座・スペイン語を何回も挫折していたにもかかわらず(失礼)、60歳を機にメキシコへスペイン語留学をする。ほとんどスペイン語しか話せない老姉妹の家にホームステイし、若い留学生がほとんどの語学学校でレベル1から学んだ留学記。 語学はすべからく不得意な私は、青山氏の翻訳が好きでずいぶん楽しませていただいている。そんな氏の、この情熱に感心!私は、語学的な注釈よりも、メキシコ滞在記として面白く読みました。

Posted byブクログ

2017/10/14

青山南さんのエッセイが昔から好きだけど、60歳すぎてスペイン語習うためにメキシコに10か月滞在するって、行動力、すごい。でも別に必死さとかは全然なくて、すごくのんびり楽しんでる感じがよかった。 スペイン語のことも、動詞の活用が難しいとか英語と似ているところとか違うところとか、いろ...

青山南さんのエッセイが昔から好きだけど、60歳すぎてスペイン語習うためにメキシコに10か月滞在するって、行動力、すごい。でも別に必死さとかは全然なくて、すごくのんびり楽しんでる感じがよかった。 スペイン語のことも、動詞の活用が難しいとか英語と似ているところとか違うところとか、いろいろかじれて興味深かった。確かに、疑問文の頭に、クエスチョンマークのさかさになっているやつをくっつけるの、楽しい感じがする。。。 語学って、趣味として気負わずにはじめていいのかもとか思った。別にマスターしなくても、少しずつ知っていく過程がおもしろい。ってあたりまえだけど忘れているような。 でもそれはスペイン語だからなのかな。英語だとマスターしなくちゃとか思ってしまうのかも。 同じ授業に通う人たちの話も少しあってそれもおもしろかった。いろいろな人がいるんだなあと。年とっている人たちも多い。それも、いくつになってはじめてもいいんだなあとか思った。

Posted byブクログ

2017/10/04

あの青山南さんである。 その彼をして、ラジオ講座を聞いたのは4月と10月の1ヶ月だけって…語学あるあるで、ツボ過ぎる。面白くないわけがないんである。そしてメキシコへ行ってしまうところが、素晴らしい。 習うより慣れろとはよく言ったもので、やはりその言語にまみれることが一番に違いな...

あの青山南さんである。 その彼をして、ラジオ講座を聞いたのは4月と10月の1ヶ月だけって…語学あるあるで、ツボ過ぎる。面白くないわけがないんである。そしてメキシコへ行ってしまうところが、素晴らしい。 習うより慣れろとはよく言ったもので、やはりその言語にまみれることが一番に違いない。虚心に貪欲に手探り(耳探り?)で吸収していく様が、言葉を覚えていく幼児のようで、無垢な可愛らしさ(失礼!)さえ感じられてくる。 60 歳を過ぎて新しい言語に挑戦するとは、素晴らしい。

Posted byブクログ