死を思うあなたへ の商品レビュー
生きていくことに希望が持てるし、生き抜いていく力があれば、最後に平穏が訪れる。生き続けるのはしんどいが、生き続けることで、希望が生まれる。ただ一人では難しいし、周りにサポートする人たちが必要であるし、サポートを受け入れる信頼関係やタイミングも必要である。久しぶりに良い読書体験であ...
生きていくことに希望が持てるし、生き抜いていく力があれば、最後に平穏が訪れる。生き続けるのはしんどいが、生き続けることで、希望が生まれる。ただ一人では難しいし、周りにサポートする人たちが必要であるし、サポートを受け入れる信頼関係やタイミングも必要である。久しぶりに良い読書体験であった。
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"「死にたい、死にたい」と叫んだあのころの私は、本当は死にたいのではなく解決したかったのだろう。解決、それはより善く生きるための行為だ。つまり私は、本当は生きたかったのだ。けれど、何を解決したいのかも、そしてその解決方法もわからなかった。" 彼女は本当に強い...
"「死にたい、死にたい」と叫んだあのころの私は、本当は死にたいのではなく解決したかったのだろう。解決、それはより善く生きるための行為だ。つまり私は、本当は生きたかったのだ。けれど、何を解決したいのかも、そしてその解決方法もわからなかった。" 彼女は本当に強い人間だと思う。そしてその生き様をこうして本に、文章に収めることはきっとつらいこともあったろうに、綺麗な文章で引き込まれる文章でこうして本として半生を残してくれたこと、本当に感謝です。 似通った部分があるからこそたくさんの場所で、そうだ、と納得したし、自分が言語化できない歯がゆい部分を言語化して寄り添ってくれているかのような感じがした。
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理想の精神医療の場がこの書籍にはえがかれている。吉田ルカ氏の繊細で力強い文章はただただ感動し、勇気づけられそして最後には 読み手自身でさえも穏やかになっていく作用がある。人間が生きるということは素晴らしい。そんな恥ずかしい言葉が躊躇なくでてくるくらいにこの本は素晴らしい
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心の問題に苦しんできた著者が、様々な出会いを経て「体は私の一番の友達であり理解者」と、存在そのものを本当に肯定できるまでのものがたり。出会いという偶然も、その人の力なんだと思わせてくれる。 「大地にしっかりと根を張り呼吸し続け、私自身が収穫して楽しむために作物を実らせよう」とい...
心の問題に苦しんできた著者が、様々な出会いを経て「体は私の一番の友達であり理解者」と、存在そのものを本当に肯定できるまでのものがたり。出会いという偶然も、その人の力なんだと思わせてくれる。 「大地にしっかりと根を張り呼吸し続け、私自身が収穫して楽しむために作物を実らせよう」という最終章の記述が美しく繊細で心に残る。
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友人だと思っている人々に見守られた少女が苦しみながらも二人の母となって「生きているだけで価値がある」と思って生きていけていることに強く心を動かされていく。
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