怪人二十面相 青銅の魔人 の商品レビュー
怪人二十面相。懐かしい。小学生の頃、夢中で読んだ。今読んでも面白かった。そして読みやすい。文体が好きだ。なんかおしゃれ。少年探偵団バンザーイ。
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文字小さめで厚さもあるけど、文体が読みやすくてスラスラ読める。 怪人二十面相と青銅の魔人は期間が結構あいているみたいだけどそれぞれ単体でも読めるしすごく面白いから違和感もなかった。時代背景を理解してたらもっと面白いんだろうな。
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有名な怪人二十面相を目的に手を取ったけど、青銅の魔人のクウォリティの高さにびっくり。 心理的・物理的なトリックの要素が揃って面白かった。 さすがに少年少女向けのミステリーということでヒントが手厚いけど、こういった古典の作品から今のミステリーが発展していったんだとわかる作品。 ...
有名な怪人二十面相を目的に手を取ったけど、青銅の魔人のクウォリティの高さにびっくり。 心理的・物理的なトリックの要素が揃って面白かった。 さすがに少年少女向けのミステリーということでヒントが手厚いけど、こういった古典の作品から今のミステリーが発展していったんだとわかる作品。 江戸川乱歩自身も昔の海外作品にかなり影響受けたようで、ホームズシリーズからの引用と思われる文が所々出てくるのも嬉しかった。
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明智探偵シリーズ全体に言えることですが、敬語で書かれているのがクセになりました。こういった書き方は引き込まれると思いますよ。
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少年向けに書かれた明智小五郎探偵シリーズに含まれる、1939年の最初の作品と、戦後1949年の作品。 子ども向けの読み物だから、どうだかなあ、と思っていたが、読んでみるとけっこう面白かった。 怪人二十面相というと、 「ハハハ、また会おう、明智くん!」 などと言う台詞を幼少...
少年向けに書かれた明智小五郎探偵シリーズに含まれる、1939年の最初の作品と、戦後1949年の作品。 子ども向けの読み物だから、どうだかなあ、と思っていたが、読んでみるとけっこう面白かった。 怪人二十面相というと、 「ハハハ、また会おう、明智くん!」 などと言う台詞を幼少期に聞いた記憶があるのは、テレビドラマか何かだろうか。はっきりとした映像の記憶は無いから、小中学校の頃にはテレビでは放映されていなかったのではないかと思う。 この少年向け小説の語り口は、絵本の文体に近いものもある。 小さな子に本を読んで聞かせる時は、思いっきり文章に感情移入し、全霊で「演技」をするものだ。語りの主体の情動ラインを明確にすることで、聴き手の心的なシンクロナイズを誘う。もちろん、描き出される世界は、すこぶる単純に出来ていて、物事の一面だけが描写され、ディテールはすべて捨象される。 単純明快なこの世界は、マンガのようでもあった。古いマンガ、手塚治虫の若い頃の作品のような、正義感の強い少年を主人公とし勧善懲悪の枠組みに則った明解なマンガである。 単純さという点では、私が小学生の頃までよく見ていたウルトラマンや仮面ライダーシリーズのようなヒーローものの特撮テレビ番組も同じだ。そうした番組を懐かしいと思って今見てみると、アラだらけの「子供だまし」の世界観なので、「いやいや。世の中そんなんじゃねえから」などとあちこち突っ込まざるを得なくなる。 この江戸川乱歩の少年向け小説にもやはりそんなところがあるが、テレビ番組よりも読者に想像させるこうした「小説」の方が、それはそれで懐かしい世界の夢、として、そっとしておきたくもなってくる。 手塚治虫はこの明智小五郎の少年向け冒険談シリーズを読んでいたのだろうか? 思うに、世界観にとても共通するものを感じるのだが、それは単に戦後の時代の空気であったろうか。それを支えていた倫理的な不文律の規定は、現在子どもたちが手にするコミックの世界ではもうすっかり消滅してしまっているようではある。
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この小説は小林少年の可愛さだけで読むに値する。 びっくりする程可愛い。尊い、尊いと咽びながら読み、読み終わった後には某二次創作サイトで小林少年を検索した程だ。(投稿数の少なさにさらに泣いたが) りんごのようなほっぺをした少年というところでとても愛らしいのに、明智小五郎を慕っている...
この小説は小林少年の可愛さだけで読むに値する。 びっくりする程可愛い。尊い、尊いと咽びながら読み、読み終わった後には某二次創作サイトで小林少年を検索した程だ。(投稿数の少なさにさらに泣いたが) りんごのようなほっぺをした少年というところでとても愛らしいのに、明智小五郎を慕っている姿は母性本能を盛大にくすぐられる。 特に明智探偵が日本へ帰国した際の小林少年のお出迎えは、前述に描かれている怪人二十面相と対決した時の姿と打って変わり、愛らしく尊すぎて転げまわるほどだ。 少年という刹那の美しさが大好物な方にはおすすめの一冊である。 (ちなみに内容は子供向けに書かれているので大変読みやすくなっている。推理小説が小説が苦手な人でも読めるかと思う。)
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