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逆襲される文明 日本人へⅣ の商品レビュー

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20件のお客様レビュー

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2024/05/31

「逆襲される文明 日本人へⅣ」塩野七生著、文春新書、2017.09.20 252p ¥994 C0295 (2024.05.31読了)(2019.09.01購入) 「文藝春秋」に2013年11月号~2017年9月号まで連載したものをまとめたものです。 【目次】 Ⅰ 国産で来た半...

「逆襲される文明 日本人へⅣ」塩野七生著、文春新書、2017.09.20 252p ¥994 C0295 (2024.05.31読了)(2019.09.01購入) 「文藝春秋」に2013年11月号~2017年9月号まで連載したものをまとめたものです。 【目次】 Ⅰ 国産で来た半世紀 イタリアの悲劇 帰国してみて なぜ、ドイツはイタリアに勝てないのか ユーモアの効用  ほか Ⅱ 一神教と多神教 ローマに向けて進軍中 テロという戦争への対策 地中海が大変なことになっている 「イイ子主義」と一般人の思い  ほか Ⅲ 「保育園落ちた日本死ね」を知って EU政治指導者たちの能力を問う ローマ帝国も絶望した「難問」 両陛下のために、皇族と国民ができること 「会社人間」から「コンビニ人間」へ?  ほか ●世界で存在しないもの(58頁) 世界で四つ存在しないものがある アメリカ人の哲学者、イギリス人の作曲家、ドイツ人のコメディアン、日本人のプレイボーイ。 ●多神教と一神教のちがい(146頁) 多神教と一神教のちがいは、神の数にあるのではない。自分は信じていないが信じている他社の信仰は尊重するのが多神教で、反対に一神教になると、自分が信じている宗教だけが真の宗教で、他のすべて邪教になってしまう。邪教の徒であるからには殺すのもOK、奴隷にするのもOKということになるのだ。 ☆関連図書(既読) 「ローマ人への20の質問」塩野七生著、文春新書、2000.01.20 「日本人へ リーダー篇」塩野七生著、文春新書、2010.05.20 「日本人へ 国家と歴史篇」塩野七生著、文春新書、2010.06.20 「日本人へ 危機からの脱出篇」塩野七生著、文春新書、2013.10.20 「ルネサンスの女たち」塩野七生著、中公文庫、1973.11.10 「神の代理人」塩野七生著、中公文庫、1975.11.10 「海の都の物語(上)」塩野七生著、中公文庫、1989.08.10 「コンスタンティノープルの陥落」塩野七生著、新潮文庫、1991.04.25 「緋色のヴェネツィア」塩野七生著、朝日文芸文庫、1993.07.01 「ローマ人の物語Ⅰ ローマは一日にして成らず」塩野七生著、新潮社、1992.07.07 出版社からのコメント(amazon) この激動の時代、ともすれば日々のニュースに振りまわされてしまいがちです。 しかし、ローマに住み、ヨーロッパの歴史との対話を長く続けてきた著者は、時事問題の奥に、普遍の教訓が隠れていることを教えてくれます。 しかも、このエッセイは歴史の専門用語などをつかうことなく、日常的な言葉でつづられているのです。それでいて、奥の深いことが書かれているのです。 また、男性読者が多い印象を持たれているかもしれませんが、このエッセイ集には女性へのアドバイスも少なくありません。 これまで、あまり触れてこなかった方にも是非、読んでいただきたい一冊です。

Posted byブクログ

2023/07/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

塩野七生先生が日々の出来事や問題点を欧州の歴史からの教訓をもとにずばっと解決策や提言をしてくれるエッセイ集。 難民の問題や政治家の資質の問題が多かったように感じた。また、宗教の問題も繰り返しといており、答えのない問題であり、一神教の妥協点を見つけることの難しさを感じた。

Posted byブクログ

2023/03/15

国内の情報にどっぷり浸かって狭まった視野を広げてくれる一冊。 2017年までの時事問題を扱っているが、古さは感じない。やはり賢者は歴史から学ぶのだと痛感! ぜひ多くの人に読んでほしい。

Posted byブクログ

2023/02/02

"ローマ人の物語"で有名な塩野七生のエッセー集。政治・社会問題から女性論・天皇陛下や日本人への想いまで、歴史知識に裏打ちされた現実主義的で冷徹な視線で話を進める。もちろんそれだけでなく、"尖閣にガンダムやゴジラを"というウィットにとんだ提言...

"ローマ人の物語"で有名な塩野七生のエッセー集。政治・社会問題から女性論・天皇陛下や日本人への想いまで、歴史知識に裏打ちされた現実主義的で冷徹な視線で話を進める。もちろんそれだけでなく、"尖閣にガンダムやゴジラを"というウィットにとんだ提言もあり、また、日本を語るときのある種のウェットさ、切なさも文章からは伝わってくる。 それにしても彼女の語る欧米事情や政治論・女性論は、日本のマスコミの論調とは大きく違って聞こえる。個人的には彼女の方がしっくりくるのだが。 彼女のような人に国を率いてもらいたいと思ったりもするけれど、たぶん今の日本人にはそれを受け入れる度量がないだろうなとも思う。

Posted byブクログ

2022/08/03

ローマ人の物語などを執筆した塩野氏のエッセイ集。ヨーロッパに住み、国際的な視点で、かつ欧米の文化、宗教を知り尽くした塩野氏ならではの視点で、世界で今起きている事件に鋭い視線で切り込んでいる。 ヨーロッパの人々の考え、一神教と多神教など、なるほどと思う。

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2022/01/27

欧州に住まう塩野氏による著書 通読して得た印象はこちら ①私の日本に対する感想≒著者の日本に対する感想 ②私の欧州に対する感想≠著者の欧州に対する感想 概ね著者が日本の感想を書くときは一時帰国に際するもの つまり、著書と私で得ている情報が近しい よって①は妥当 では②だが、著書は...

欧州に住まう塩野氏による著書 通読して得た印象はこちら ①私の日本に対する感想≒著者の日本に対する感想 ②私の欧州に対する感想≠著者の欧州に対する感想 概ね著者が日本の感想を書くときは一時帰国に際するもの つまり、著書と私で得ている情報が近しい よって①は妥当 では②だが、著書は自らが住まう地域の感想であるのに対して、私はメディアを通しての感想しか抱けない ①②からメディアというのは非常に情報を選定、もしくは偏向していると考えられる 故に①についても偏向した情報を元に著者も私も感想を抱いていると考えられる げに恐ろしき情報かな

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2021/10/03

塩野七生の「日本人へ」の第4段 トランプ登場による、世界の混乱と、彼女自身もこたえようがない難問である「難民」を問う。 国家のリストラである難民については、リストラしない国が成功することを、最終的にのべている。 そして、なぜこうも簡単なことを、学会もマスコミもと指摘しないのだろ...

塩野七生の「日本人へ」の第4段 トランプ登場による、世界の混乱と、彼女自身もこたえようがない難問である「難民」を問う。 国家のリストラである難民については、リストラしない国が成功することを、最終的にのべている。 そして、なぜこうも簡単なことを、学会もマスコミもと指摘しないのだろう。と疑問をあげて、筆をおく。

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2018/03/25

 塩野さんの著作は、何冊もの「ローマ人の物語」を始めそこそこ読んでいますが、本書は最近出た塩野さんのエッセイ集です。  「歴史事実は一つでも、その事実に対する認識は複数あって当然で、歴史認識までが一本化されようものならそのほうが歴史に接する態度としては誤りであり、しかも危険である...

 塩野さんの著作は、何冊もの「ローマ人の物語」を始めそこそこ読んでいますが、本書は最近出た塩野さんのエッセイ集です。  「歴史事実は一つでも、その事実に対する認識は複数あって当然で、歴史認識までが一本化されようものならそのほうが歴史に接する態度としては誤りであり、しかも危険である」 という記述が強く印象に残りました。

Posted byブクログ

2018/01/04

著者の『日本人へ』も、4冊目。 本書は、文芸春秋2013年11月から17年9月号まで掲載したものをまとめたものらしい。相変わらず、快刀乱麻のごとき筆の運びに、読むたびに爽快感を覚える。 著者専門の、ローマ帝国の民主政を論じたかと思えば、国内に転じ、安倍首相さらに女の政治家たちにも...

著者の『日本人へ』も、4冊目。 本書は、文芸春秋2013年11月から17年9月号まで掲載したものをまとめたものらしい。相変わらず、快刀乱麻のごとき筆の運びに、読むたびに爽快感を覚える。 著者専門の、ローマ帝国の民主政を論じたかと思えば、国内に転じ、安倍首相さらに女の政治家たちにも一言。 「政治権力とは、廃車世代からの禅譲を待つのではなく、自分から奪いにゆくものなのだから」と、檄を飛ばす。 さらに、現在世界で起こっている諸々の不幸もユーモアで味付けするだけで、印象が変わると助言する。 「笑いという武器は、人間を冷静にするのに役に立つ」と。 そこで思いついたのは、尖閣諸島をガンダムやゴジラに守ってもらおうというアイデアだそうだ。世界中の話題になり、中国人にもファンがいるから、丸く収まるのではないか、と。 その尖閣諸島に北朝鮮の難民が上陸した場合、主権国には救助に向かう義務があるらしい。そこで、日本と中国の舟が鉢合わせしちゃったり、とも綴っている。 読んでいて、思わず笑ってしまった。 やはり、こういう発想は、日本を外から見ている著者ならではないかと。

Posted byブクログ

2018/01/03

文藝春秋での数年前から最近までの連載をまとめたものです。 今まさにタイムリーな話題と、普段インターネットでニュースを読むだけでは知らなかったEU諸国の政治状況など、 興味深く読みました。 ローマの女性市長のくだりは、豊洲のことを彷彿とさせました。 女性首長には活躍していただき...

文藝春秋での数年前から最近までの連載をまとめたものです。 今まさにタイムリーな話題と、普段インターネットでニュースを読むだけでは知らなかったEU諸国の政治状況など、 興味深く読みました。 ローマの女性市長のくだりは、豊洲のことを彷彿とさせました。 女性首長には活躍していただきたいですが、現状を見る限り、旋風とか期待感に乗っての投票する前に、よく吟味する必要があるように思いました。 ローマ人の物語など壮大な歴史を紐解いた著者ならではの、ものの見方が参考になるので、別の著作も読んでみます?

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