これがすべてを変える(上) の商品レビュー
アメリカの気候変動と対策に反対する企業政府の考えを記載したものである。 日本のことはほとんど出てこないが、アメリカの企業が日本の気候変動対策をどのようにさまたげているかを知る背景として読むのはいいと思われる。
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あまりにも広すぎてどこから手をつけたら良いのか途方に暮れる気候危機に対して、資本主義自体のあり方を問う。この資本主義が始まってからの経済システムが地球を壊してきたツケが回ってきたと喝破する。確かにそうだ。しかも、なんとも腹立たしいことに環境問題に取り組む大きな機構の多くが、化石資...
あまりにも広すぎてどこから手をつけたら良いのか途方に暮れる気候危機に対して、資本主義自体のあり方を問う。この資本主義が始まってからの経済システムが地球を壊してきたツケが回ってきたと喝破する。確かにそうだ。しかも、なんとも腹立たしいことに環境問題に取り組む大きな機構の多くが、化石資源を扱う会社から献金を受けているという。全く目の前が真っ暗になるようだが、それに対して、私たちは何もできないわけではなく、連帯することが求められている。グリーンニューディールについては下巻に譲る。
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ナオミ・クラインの大作。最近は大企業までも「我々も環境対策に取り組みます」とか「イノベーションで温暖化を克服」などと宣伝してますが、彼女に言わせるとこれら大企業の動きはショックドクトリンと同じく混乱に便乗して自らに有利な条件を作り出して金儲けを企んでいるだけとのこと。資本主義では...
ナオミ・クラインの大作。最近は大企業までも「我々も環境対策に取り組みます」とか「イノベーションで温暖化を克服」などと宣伝してますが、彼女に言わせるとこれら大企業の動きはショックドクトリンと同じく混乱に便乗して自らに有利な条件を作り出して金儲けを企んでいるだけとのこと。資本主義では気候変動を乗り切ることはできない、市民パワーで社会構造そのものを作り変えていくことが必要だと説いています。下巻にもチャレンジ!
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気候変動というより、「化石燃料資本との闘い」だね。まぁ、サブタイトルに「vs.」がついてるけれど。 それにしても筆者の取材力は素晴らしい。これでもか、と石油企業等のえげつなさを暴いている。また、シェールガス採掘はCO2排出以前に、地球環境への汚染の酷さが凄まじい。 だが、トランプ...
気候変動というより、「化石燃料資本との闘い」だね。まぁ、サブタイトルに「vs.」がついてるけれど。 それにしても筆者の取材力は素晴らしい。これでもか、と石油企業等のえげつなさを暴いている。また、シェールガス採掘はCO2排出以前に、地球環境への汚染の酷さが凄まじい。 だが、トランプのアメリカはパリ協定を離脱し、シェールガスを掘りまくっている。 本書が希望を託した市民運動はこのところ声が小さい。筆者の言う「沸騰の時間」は来るのだろうか。
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日本での本書籍の評判が全てを物語っているように、人類の環境破壊について人々は無頓着で見て見ぬ振りをしている。中道派が多数を占めている可能性が高く、自由市場原理主義のイデオロギーが強く浸透している要因もあり、ありもしない未来の技術が何とかしてくれるといった楽観論などもあるはず。 ...
日本での本書籍の評判が全てを物語っているように、人類の環境破壊について人々は無頓着で見て見ぬ振りをしている。中道派が多数を占めている可能性が高く、自由市場原理主義のイデオロギーが強く浸透している要因もあり、ありもしない未来の技術が何とかしてくれるといった楽観論などもあるはず。 欧米の化石燃料メジャーが話題の中心だが、日本も含め全世界の人々に深く関係していることから、全員が真剣に考えて汚染企業を正して行く必要がある。 当時は学生だったが、恥ずかしながら京都議定書の内容詳細も把握していなかった。ナウル島の環境破壊についても、そんな地域の存在さえ聞いたことがなかった。ナウル島のケースが地球そのものにも当てはまるのは明確だが、富豪やエリート達は環境を顧みず利益や投資追求の手を止めることはない。これは格差拡大や人権運動などと同じ構造によるものだと指摘されているが、これは的確だと思う。 グローバル化は輸送距離が伸びる分だけ温室効果ガスの増大に直接結びつく大きな負の点がある。シェールオイルや天然ガスのフラッキング採掘による革命も、経済安定に恩恵をもたらすとイメージしていたが、実際はメタンを排出して加速的に温暖化が進むとは知らなかった。環境保護団体もほとんどが企業による出資を受け、役員など人事を受け入れ、利益を優先して環境破壊に加担しているのは驚愕の事実。 取り返しがつかなくなるまで搾取を続けていくのが人類にとって避けられないのであれば、文明の存続が不可能となってもしょうがないという諦めの気持ちも出てしまう。 いずれにしても、さすがは若くして一目置かれた世界的ジャーナリスト、複雑極まりない社会の構造や本質を見事にまとめて表現している。 ピューリッツァー賞ものだと個人的には思う
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【由来】 ・図書館の岩波アラート 【期待したもの】 ・「気候変動」なの?ウルリッヒ・ベックの「変態する世界」でも気候変動は大きな因子の一つなので、どんな扱いなのか、比較するためにもサラリと読んでみようかと。 【要約】 ・ 【ノート】 ・ 【目次】
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結構驚きながら読んでいます。 この人が特に過激ってわけじゃないですよね?これが今起きていることなんですよね?
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