フェルメールの街 の商品レビュー
私自身がもっているフェルメール像(莫大な借金を抱えて43歳で死亡するような、ちょっと生活力ないタイプ)とはかなり違うが、大変面白く読めた。フェルメールの遺産管財人のレーウェンフックとの関係や地元密着型の画家として優しいトーンで描かれている。オハナというオランダと日本のハーフの少女...
私自身がもっているフェルメール像(莫大な借金を抱えて43歳で死亡するような、ちょっと生活力ないタイプ)とはかなり違うが、大変面白く読めた。フェルメールの遺産管財人のレーウェンフックとの関係や地元密着型の画家として優しいトーンで描かれている。オハナというオランダと日本のハーフの少女がでてくるが、途中まで異国人としかでてこないのでハワイを想像してしまっていたら、母親が日本人だと明かされるので、オハナ=おハナちゃんか、と妙に和風の名前だったと気づいて笑えた。軽くて短いので物足りないが、オハナちゃんが出てくるのだったらいっそ史実から離れてフェルメールとレーウェンフックでホームズとワトソンみたいなコテコテの探偵ものだったらよかったのに、と思った。
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随分前にスカーレットヨハンソン、コリンファースによる「真珠の耳飾りの少女」という映画がありましたが、そのビジュアルが絶えず思い出され、デルフトの風景が目に浮かんできました。映画作品に比べると、かなりくだけた印象。青春ドラマのようです。貿易に絡む事件も起きて、かなり盛りだくさんです...
随分前にスカーレットヨハンソン、コリンファースによる「真珠の耳飾りの少女」という映画がありましたが、そのビジュアルが絶えず思い出され、デルフトの風景が目に浮かんできました。映画作品に比べると、かなりくだけた印象。青春ドラマのようです。貿易に絡む事件も起きて、かなり盛りだくさんです。当時の事件も挟まれるので、本当にこんなことあったかもな、とおもえました。それに作品を書き上げていく様子もイメージできて、美術好きにはこたえられない作品といえます。シンデレラ、フェルメールときて次は何にするんでしょうか。ちょっと楽しみでもあります。
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アートミステリーと書かれていたけれど、アートやミステリーの要素はとても少なく、フェルメールとレーウェンフックとの友情、青春物語という感じだった。デルフトの景色や時代感がよく描かかれていたし、フェルメールの作品をわかる人にとっては景色や人物像が浮かびやすいと思う。
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オランダは行ったことがないが、この本を読んでデルフトの街に行ってみたくなった。この物語のフェルメールがどこまで実在の画家に近いのかわからないが、もし、近いのだとしたら、かなり親近感がわく画家だ。 本編を通じて、幼なじみのレーヴとのくだりは、あたたかい空気が通い、好感が持てた。 ...
オランダは行ったことがないが、この本を読んでデルフトの街に行ってみたくなった。この物語のフェルメールがどこまで実在の画家に近いのかわからないが、もし、近いのだとしたら、かなり親近感がわく画家だ。 本編を通じて、幼なじみのレーヴとのくだりは、あたたかい空気が通い、好感が持てた。 後半は、ややミステリー仕立てになっているが、そこで読ませるには伏線が容易にわかってしまい、やや平板さを感じた。
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