ミレ二アル起業家の新モノづくり論 の商品レビュー
仲さんの哲学が感じられる一冊。 ミレニアル世代を取り巻く時代背景、特徴から始まり、 そういったミレニアル世代の価値観を理解して事業展開することとは、ということについて書かれている。 ミレニアル世代は「意味を求める」 くらいの論で終わってる本が多い中、世界と比較した日本でのあり...
仲さんの哲学が感じられる一冊。 ミレニアル世代を取り巻く時代背景、特徴から始まり、 そういったミレニアル世代の価値観を理解して事業展開することとは、ということについて書かれている。 ミレニアル世代は「意味を求める」 くらいの論で終わってる本が多い中、世界と比較した日本でのあり方、そこから仲さんの独自の考えが示されている内容なのが面白かった。 ドライブとタグという考えが面白かった。 ドライブ:共通のポリシーを持った疑似共同体(ベジタリアン、LGBT、●●ファン) タグ:かつてとライブだったものが目的化してしまったもの(医者、弁護士、サッカー選手など) ミレニアル世代は「意味」を求める世代なので、こうしたトライブで、己の快を知って行動していくことが多いという話。 医者も昔は「人の命を救うぞ!」というトライブだったものが、金持ちになれるみたいなイメージだけ残る(目的化する)ことによってタグになってしまっている。 こういった価値観の理解が前提に必要。
Posted by
この人も天才!この本読めば分かる! 今世界(=社会)が、どういう方向に向かって動いているのか。 この状況を正確に伝えられる人が、案外少ない。 そして、それらに対してどういう対策を取るべきか。 これも、こんなに具体的に分かりやすく説明できる人が案外少ない。 これからの社会の動きに対...
この人も天才!この本読めば分かる! 今世界(=社会)が、どういう方向に向かって動いているのか。 この状況を正確に伝えられる人が、案外少ない。 そして、それらに対してどういう対策を取るべきか。 これも、こんなに具体的に分かりやすく説明できる人が案外少ない。 これからの社会の動きに対処する方法論をテクニック的に教える項もあれば、「己を知ることが大事」と今後この社会を生きていく上の精神論まで説く項もある。 そうかと思えば、その精神論は「こういう脳内の処理によるものだ」と科学的に解析したりする。 そういう意味でも、非常に幅広い本だ! モノの価値の話。 英語の重要性の話。 お金の意味の話。 どのトライブ(族)に所属するかの話。 本当に幅広く説明をしてくれている。 その説明は「これからの時代に幸福に生きる方法」について集約されていく。 なかなか語れるものではない。 これで33歳?女性? 色眼鏡で見てはいけない。 こういう天才が、今現在そして未来の日本を導いていく。 (最早我々世代の時代ではない!) 是非今読むべし!! (2017/10/6)
Posted by
・仲暁子さんは、京大卒業後、ゴールドマン・サックス、フェイスブックを経て、IT関連企業を経営していると…この本は、ビジネスから思想的な話まで、短い言葉ながらバシッと決めていて、頭が下がる内容です。 BOOK OFF 16号野田店で、新書コーナーを見ていたら、光文社新書の中に1...
・仲暁子さんは、京大卒業後、ゴールドマン・サックス、フェイスブックを経て、IT関連企業を経営していると…この本は、ビジネスから思想的な話まで、短い言葉ながらバシッと決めていて、頭が下がる内容です。 BOOK OFF 16号野田店で、新書コーナーを見ていたら、光文社新書の中に1冊だけ背表紙の色が違う本が紛れ込んでいました。抜きとって表紙を見ると、可愛らしい女性の写真が… 著者の仲暁子さんは、京都大学卒業後、ゴールドマン・サックス、フェイスブックを経て、ウォンテッドリーというIT関連企業を経営しているという凄い人…そして、この本は、ビジネスから思想的な話まで、短い言葉ながらバシッと決めていて、頭が下がる内容です。 2016年度におけるフェイスブックの時価総額は、トヨタの約2倍。それは圧倒的に高い利益率と今後の成長可能性を見込まれている証だという。 フェイスブックもアマゾンがECサイトだけではなくWebサービスなどからも利益を得ているように、利用者が知らないビジネスからも利益を得ているのでしょうけれども驚異的ですよね。さて、日本は、どうすれば(?_?) 私は、コミュニケーション消費を支援するというビジネスも、無限に成長するとは思えません。だって、それは、他人の欲望を欲望することに繋がるような気がするから……。 大事なのは、限られたリソースをどう配分して最大限の価値をつくっていくか、だ。そのための手がかりは、目の前のユーザーだ。自分の人生に配られたカードで最善のプレーをする。目の前の勉強、仕事、活動を頑張る。そうすれば、振り返ったときに自ずと道はできている。 ウォンテッドリーというスタートアップを率いる仲暁子さんを貫く基本的な観点・考え方は、経済的な成功を求める貪欲さなどではなく、日本というこの美しい国が好きだからこそ、今後の進むべき道を考えるきっかけ、さらなる発展の一助になりたい、という清々しい気持ちでした。
Posted by
ミレニアル世代って何?ってところから手に取る。 ・1982年以降に生まれ2000年頃に18歳になった人々。日本ではゆとり世代。 ・所有よりアクセス ・コスパ重視 ・健康に気を使う ・貯金する ・ポリコレ・LGBTが多い ・「何のために」を気にする ・アーリーアダプターが多い 著者...
ミレニアル世代って何?ってところから手に取る。 ・1982年以降に生まれ2000年頃に18歳になった人々。日本ではゆとり世代。 ・所有よりアクセス ・コスパ重視 ・健康に気を使う ・貯金する ・ポリコレ・LGBTが多い ・「何のために」を気にする ・アーリーアダプターが多い 著者は学生時代からベンチャーを手伝ったり立ち上げ たりする有能な人らしいが、その思いが熱すぎて、カタカナ語の注釈だらけ。下々の者に伝わらないのが難点。 生産性向上よりストーリー重視 「ストーリー」にプレミアムを払う。それがないUXは安くても手に取らない。供給が需要を上回っているからスペックは消費しないが、思想、ストーリー、whyを消費する。 例えばiPhoneを持つことはスペックを購入しているのではなく「iPhoneを持っているイノベーティブでスマートなイケてる自分像」を買っている。ストーリーテリングの能力とはこういった背景の物語を組み立てて言語化し発信できる力のことを指す。 幸福の形の変容 生き方のロールモデルがない。進むべき指針(大家族、宗教、地域社会)や帰属する場所がない。そもそも自分が何が好きなのか分からない。 「顧客の事を考えよ」顧客とは潜在的、すなわち未来の消費者。継続的にお客様の視点に立つ為に1番の敵は「自己」。主観が邪魔をする。 説明は脳のご馳走 人は何かを学ぶことが好き。学ぶプロセスとは「パターン化」で事象を自分の中で咀嚼し、解釈し、抽象化し、いつでも使えるように引き出しにしまっておくこと。「なんで?」を説明できることは脳にとって刺激であり報酬になる。心地よい。 仕事にやりがいや快をもたらすには「自律、共感、成長実感」が必要。これは子供の成長なても同じ。特に成長実感。 グローバルチームに必要な人材 ローカル人材→現地人の心を掴む言語能力 ブリッジ人材→ローカルの文脈思考に精通し翻訳し橋渡し 本社人材→ブリッジ人材をマネージメント 2つの文化に理解のある人材は少ない AARRRという概念 職人タイプは自身の素晴らしい思考を伝えるのが下手。磨けば上達するので練習するべし。
Posted by
「ミレニアル世代」の起業家の一冊。 書いてあることは著者の起業を通じての生き方を問うもので、その内容は説得力があった。
Posted by
・共通の消費行動におけるトライブ化(共同体化)が起きている。 ・自分の思想やパターンに合う「宗派」の消費グループに属そうとする。 ・ストーリーを語れ、トライブを作れる能力のある人には、圧倒的に需要が殺到する。 ・人生の目的は「幸せな状態」である時間の最大化。 ・幸せとは「自分の所...
・共通の消費行動におけるトライブ化(共同体化)が起きている。 ・自分の思想やパターンに合う「宗派」の消費グループに属そうとする。 ・ストーリーを語れ、トライブを作れる能力のある人には、圧倒的に需要が殺到する。 ・人生の目的は「幸せな状態」である時間の最大化。 ・幸せとは「自分の所属するトライブへの貢献」 ・自ら感性を磨き、等身大の言葉で人々を惹きつけるメインのマーケットを持てるように育てるかどうか。 ・スタートアップにとって最適な調達方法は、株式でも債権でもなく、自身のビジネスから生まれるキャッシュフロー。 ・何かをつくるときは「継続的な利用者がいるかどうか」を最低ラインとする。 ・顧客の成長に沿って売上も伸びていくような(要は顧客のビジネスモデルの必要原価として潜り込める)ものが強い。 ・3種のマネタイズ: 1)サブスクリプションモデル(継続課金) 2)取引手数料モデル 3)広告モデル ・今手元にあるカードの中で最善のプレーを考える。手がかりは、目の前のユーザー。 ・モノづくりは、1人ではできない。ハッカー(技術者)デザイナー、ハスラー(営業や資金調達などの雑用係)という3人一組が最も理想的。
Posted by
若いのに、すごいと思う。でも、あんまり好きじゃないかも。 そんな中でも特に大きいのが、「もの」に対する価値観の変化だ。私自身、ものを所有するという行為に対してネガティブだ。ものの所有は喜びではなく、負担ではしかない。だから可能であれば所有せずに、必要なときに借りたいし、そ...
若いのに、すごいと思う。でも、あんまり好きじゃないかも。 そんな中でも特に大きいのが、「もの」に対する価値観の変化だ。私自身、ものを所有するという行為に対してネガティブだ。ものの所有は喜びではなく、負担ではしかない。だから可能であれば所有せずに、必要なときに借りたいし、それを可能にするインフラで世の中が溢れ始めている。交通手段としての「モビリティ」はウーバーが提供するし、宿泊・滞在の「バカンシティ」はエアビーアンドビーで提供される。オフィスも、キッチンも、カメラも、結婚式のドレスも、何でもネットで簡単にレンタルできる時代になっている。 ものがなかった時代から、産業革命によりものの生産がどんどん効率的になり、大量生産大量消費型社会が訪れ、それに飽きた消費者が自分のストーリーを追い求めるようになってきた。 冷静に考えてみたら、テレビが数ミリ薄くなったから、冷蔵庫の消費電力が何ワット下がったからといって、わざわざ買い換えるほどのニーズはない。問題は、そういった機器が自分の生活を「どう彩ってくれるか」だ。 3種類のマネタイズ ・サブスクリプション・モデル(継続課金) 多様性を許容している今の世代は、見栄とかないので、1つの物差しでお互いを計ろうなどと思わない。特に高度成長期にステータスシンボルだった「所有」という物差しは賞味期限切れだ。だから別に所有に価値を感じないし、むしろ所有を負担にさえ感じる。全てがクラウドにあって安全な方がいいし、その考えが日々の生活にも浸透してきていると言える。 ・取引手数料モデル 取引手数料モデルでは、情報やカネ、ものの売り手と買い手をつなぐ際に、その取引額の何%かをもらう。ウーバーやエアビーアンドビー、一般的なeコマースサイトもこのモデルでマネタイズしている。私は個人的に、世界中の物質的なものの分配の構造を変えるのに最も寄与するのはこのモデルだと思う。… ただ、このマーケットプレイスモデルの難点は、スケールが難しいということだ。売り手と買い手が存在するということは、各地域の人たちの生活様式や嗜好に順応していかないといけない、つまりローカライズが必要になる。だから米最大手オークションサイトのイーベイも、中国最大の企業間商取引サービスのアリババも、なかなか国境をや人種を超えられていない。 ・広告モデル マーケットプレイスの中でも、流通取引しているのが情報の場合、その取引に課金するのは難しいので、広告モデルが登場する。これが世界で一番スケールしやすいモデルだと思う。… ただこのモデルの難点は、結局世の中で動く広告費の配分を変えているだけなので、既存メディアからパイを奪っているに過ぎず、経済全体に対するインパクトで言うと小さい。無論、そこで得られた様々なデータを他のものを扱うプレーヤーに提供して、世の中を便利にはしている。 また、広告モデルはUXの悪化とのトレードオフであることが多く、立ち上がりが速かったモデルほど賞味期限も早いことが多い。
Posted by
同じ世代として納得することが多かった。 お金はもちろん欲しいけど、 意義ややりがいを 感じれるかどうかも肝心になってくる。 思いを共有できる人たちと仕事ができるなら 仕事は苦ではなくなる。 行動し、ストーリーを伝えていきたい。
Posted by
なにかのメディアで紹介されていたので読んでみた。単純に、仲さんは非常に頭のいい起業家であることがよくわかる一冊。提起の一つ一つに首を縦に振ってしまう。わたしよりも歳下の彼女だが、芯が強いのはもちろん、思考の幅の広さやその強さには脱帽だ。なにかの機会にお会いできることを期待したい。
Posted by