How Google Works の商品レビュー
Googleという会社の仕組みを丸裸にした本。 日常的にGoogleを何気なく使っているが、実際にこの企業はどう動いているか、内部体制はどうなっているか、そういった内部的な事が書かれている一冊になっている。 その他にも、Googleの考え方に触れることができるので興味のある方...
Googleという会社の仕組みを丸裸にした本。 日常的にGoogleを何気なく使っているが、実際にこの企業はどう動いているか、内部体制はどうなっているか、そういった内部的な事が書かれている一冊になっている。 その他にも、Googleの考え方に触れることができるので興味のある方には、ぜひ手に取っていただきたい。
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アイディアを実現したいという気持ちが技術革新を起こす。 ◆学んだこと… ・企業が衰退する原因は、経営者や管理職、従業員が、会社の利益ではなく、個人の利益(既得権益、現在の地位や収入)を守るために、リスクを恐れて攻めを怠り、守りに回ることだ。Googleのように移り変わりの激しい業界ならもちろん、そうでない業界でも、成長し続けるためにはテクノロジーの進歩に敏感になり、伸長するもの、衰退するものを見極めなければならない。平凡な人間の採用を控え、仲間に迎い入れる人間を卓越した人間(スマート・クリエイティブ)に絞らなければならない。そして、彼らに自由を与えるのだ。 ◆Googleの凄さ (文明的な凄さではなく、文化的な凄さ)をこれでもか!という感じで見せつけられる。私の勤める会社では、outlookによるコミュニケーションに見切りをつけ、intranetにGoogle Appsを使っていますし、私のメインブラウザも、Fire foxからついにGoogle Chromeに変わりました。Google earthは、ウイグル地区の地図を観ることもできます。何と言っても、巨大な企業に成長しているのにも関わらず、動きが俊敏なことが凄いですね。もう、彼らに追いつける企業はないのでは… ◆物理的なロケーションの重要性 ≪あなたの会社は、とびきり優秀なスマート・クリエイティブを集めるのに適した場所にあるだろうか。すでに存在したハブの重要性は高まる一方だ。物理的なロケーションの重要性は、かつてないほど高まっている。≫ 私は思った。ビジネスエリートを集め育てたいのなら、従業員が毎日丸善でその日の夜読む本を選べるように、丸の内にオフィスを構えるべきだ。創造的なデザイナーを集め育てたいのなら、日常的にウインドーを眺めたり、最新型の車がオーナーによってドライブされている姿を観たりできるようにオフィスは六本木にすべきだ ◆技術革新の無いところに、イノベーションは、起こりにくい。 この本を読んで改めて思ったこと、技術革新の無いところに、イノベーションは、起こりにくい。また、アイディアを実現したいという気持ちの無いところに技術革新は起こらない。企画・開発に携わる人にとって、競合他社の商品・サービスは気になる存在であるが、既に売っているものを焼き直す企業に存在価値はなく(そうするならば、せめて独自のサプライチェーンをつくるべきだ)、 ◆『スティーブ・ジョブズ』を『How Google Works』よりも先に読んでおくべきでした。アップル、マイクロソフト、ピクサー、ディズニー、そしてグーグル…スティーブ・ジョブズを取り巻く業界が、革命が起こる時どのような状態だったのか、知っておくことは無駄にはならないでしょう。
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読み始めた最初は、例のごとく、散文的に書かれた本かなと思って、なかなか読み進まなかったが、 途中から、するするっと入るようになった。 Googleに務めている人は、基本的に Super優秀な人であって、 その職場で実践できていることは、 必ずしも、一般的な職場で実践できるとは思え...
読み始めた最初は、例のごとく、散文的に書かれた本かなと思って、なかなか読み進まなかったが、 途中から、するするっと入るようになった。 Googleに務めている人は、基本的に Super優秀な人であって、 その職場で実践できていることは、 必ずしも、一般的な職場で実践できるとは思えなかった。 が、参考になる部分はあると思えたからだろうか。 「文化」 世間的に言われていることの逆を行っている気がする。 仕事もプライベートも一緒にするぐらい、同じ方向性、人間性を持つ人を集めてこれる会社は、強い。 LAXテスト、6時間雑談をしても楽しめる人を集める。 とにかく採用が大事ということ。 「戦略」 市場調査ではなく、技術的アイデアに賭ける。 これも、一般論と逆では? ただ、市場調査で出てくるものは、顕在化のニーズであり、非顕在化のニーズを見出すためには、 自分の軸、自分がほしいもの、自分の情熱、自分の強みに賭けるという流れと一緒? 「人材」 クラスAの人間はクラスAを連れてくるが、 クラスBの人間はクラスBだけじゃなくて、C,Dもつれてくる。 従業員満足度の中で、 ある一定以上になれば、自己満足、自己成長の機会などが必要。 その中で、優秀な人と働けるというのは とても強いインセンティブになる。 「意志決定」 権限を与えることは、インセンティブになる。クラスAについて。ある一定の権限を徐々に与える ・会議の運営 会議には、単一の意思決定者を置く ・意思決定者が自ら会議を設定する ・意思決定の会議ではない、ブレスト的な物でも、オーナーを決める。 ・会議は適宜廃止する。 ・会議の人数は8人がMax(5-6人がベスト) ・時間管理 ・人数を絞る: 採用の起きて ・人より優秀で博識 ・プロダクトと企業文化に付加価値をもたらしそうな人 ・仕事を成し遂げる人(問題を考えるだけのヒトはダメ) ・熱意があり、自発的で、情熱的 ・周囲に刺激を与え、協力できる ・チームや会社とともに成長できる人 ・多彩で、ユニークな興味や才能を持っている人 ・倫理観があり、率直に意見できる ・最高の候補者を見つけたときのみ採用する。 本質的には、時代に即した技術を開発し、 その技術を最高峰に仕上げ、 それを収益化するビジネスモデルがあり、 そのベースに、優秀な人材が集まる環境を作れたことが成功の要因か? 孤高の存在だからこそ、市場調査はいらず、 自らが思う理想・妄想を実現することで、 社会を変えていくということに集中でき、 また、多角的に取り組める。 その中でも資源配分は、 あくまで、70は、本業の検索業務に取り組みながら、 20,10と配分をしている。 良い失敗をする。 事業的に失敗だったとしても 挑戦の意識、経験は生き、今後につながる。 やはり、散文的で、読みにくい本ではあるが、 雰囲気に浸るという読み方が良い。
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おもしろい。グーグルという企業内での人事や組織の運営方法、どのようにイノベーションを起こしていくのか。ユーモラスに語られている。グーグルに入社できるのは一握りの優秀な人間ではあるが、そうではない人もグーグルの考え方を頭に入れておいて損はないだろう。
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良本です。今やみんなが使っているグーグルの本です。 ネットフリックスやアドセンスなど様々なサービスを生み出した背景にはいったいどんなことがあるのか。 そういったことがわかります。 その中でもお気に入りは。 社員を窮屈な場所に押し込めよ。 グーグルはかなり豪華な福利厚生で有名だ。 バレーボールコート、ボウリング場、クライミングウォール、本格的なプールなど。 贅沢な環境で働いているが贅沢がグーグルの企業文化というのは誤解だ。 グーグルは窮屈で散らかったオフィスが所狭しと並んでいる。 その場で腕を振り回すと誰かにあたり、小声で電話をしても聞き取れる。 その距離感が大事なのだ。例えばグーグルアドセンスは本社でビリヤードをしていた社員が二人でこの事業を思いついた。 もしあなたがシェアハウスをしていて一緒に住んでいる同居人といてもこの何十億ドルもする事業を思いつくことはできないであろう。 贅沢な福利厚生をふんだんに使って、仲間たちと新しい事業を思いついてくれというのがグーグルの方針なのだ。 このグーグルの働き方はグーグルならではですね。 他にも20%ルールという仕事の時間の20%を自分の好きな仕事に当てていいというルールもあります。 これにより、グーグルマップや、グーグルニュースなどが生まれています。参考にしたいですね。
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googleがどういうことを考えて動いてきたのか、マネジメントという言葉が自身のキーワードになったこのタイミングで読んでみた。といってもマネジメントを学ぼうという気はない。 やはり何よりも重要なのは個が立っていること。下手に顔を突き合わせて会議していても仕方ない。組織の慣習を壊...
googleがどういうことを考えて動いてきたのか、マネジメントという言葉が自身のキーワードになったこのタイミングで読んでみた。といってもマネジメントを学ぼうという気はない。 やはり何よりも重要なのは個が立っていること。下手に顔を突き合わせて会議していても仕方ない。組織の慣習を壊すところからはじめないといけないことは理解できるが、何周も遅れてるようにも感じる。個々が自立して立っているからこそ、「組織」を固めようとしなくてもいいわけだ。もちろん、日本とアメリカの雇用に関する文化が違うことが背景にあるからそれでいいわけで、日本にそのまま適用していいわけではないが。 この手の本は確かに「良い話」ばかりが書いてある。注意しないといけないのは、個が立っているというのは手を動かせるということだ。結果だけ歴史として書いているから、泥臭く手を動かしていることは本から抜け落ちる。頭でっかちにならずに手を動かす人間であるように注意しないといけない。
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Googleが考える会社の在り方がとても分かりやすく書かれている。旧態依然とした経営の多い大企業や、日本企業は参考にすべき内容が多いと思う。 以下はメモ ・スケールする ・会話のきっかけづくり ・「人類はことさら制約が厳しいとき、ことさらすばらしいものをつくる」建築家フランク...
Googleが考える会社の在り方がとても分かりやすく書かれている。旧態依然とした経営の多い大企業や、日本企業は参考にすべき内容が多いと思う。 以下はメモ ・スケールする ・会話のきっかけづくり ・「人類はことさら制約が厳しいとき、ことさらすばらしいものをつくる」建築家フランク・ロイド・ライト
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マネージメント(経営者)目線の本だけど、学べることがたくさんあるし、会社を良くすることに対して真剣に取り組むというのは楽しそうだなと。楽しそうに仕事してるなと。 傑出した人材は大体変わり者で、周りとコミュニケーションでぶつかったりするけど、その人のパフォーマンスが周りのストレス...
マネージメント(経営者)目線の本だけど、学べることがたくさんあるし、会社を良くすることに対して真剣に取り組むというのは楽しそうだなと。楽しそうに仕事してるなと。 傑出した人材は大体変わり者で、周りとコミュニケーションでぶつかったりするけど、その人のパフォーマンスが周りのストレスを上回るなら、周りが寛容にならないといけないよ、みたいな話もあってなかなかオモロイ。
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googleの企業文化が詳細に記載された一冊。 スマートクリエイティブと呼ぶ優秀な人材たちをどのように集め、どのように最高の能力を発揮させて、どのように繋ぎ止めていくかが書かれている。 まさに、ベンチャー企業をそのまま巨大化させたような企業という印象を本書を読んで感じた。 ただ、...
googleの企業文化が詳細に記載された一冊。 スマートクリエイティブと呼ぶ優秀な人材たちをどのように集め、どのように最高の能力を発揮させて、どのように繋ぎ止めていくかが書かれている。 まさに、ベンチャー企業をそのまま巨大化させたような企業という印象を本書を読んで感じた。 ただ、私は経営者ではないし、マネジメントを行う立場ではない。 また、日本の企業とはかなり性質が違う(むしろ、日本企業のやり方は、本書では否定されていることが多い印象。)ため、やっぱり、Googleはすごいなとは思うけれど、自分のことにおとしこんで消化するのは少し難しい本でした。
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新しい企業の在り方という視点で役に立つし、すべてではないが実践に応用できるところもある。刊行から時間が経っているので既知の情報もあったが、情報整理のためにも良かった。
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