飛んだピエロ なかとかくみこ作品集 の商品レビュー
なかとかくみこさんの作品『飛んだピエロ なかとかくみこ作品集』を読んでみた。 個人的に傑作。 どの話もクスクスと笑えて。甘酸っぱい感じが好きだ。あと、ヒロインや登場人物の描写がおいら好み。お気に入りの話は・・・”寒くてよかった”と”君を待つ間”がGood!!
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来年は間違いなく、なかとかくみこって漫画家の人気が上がる、そう思えるだけの良い作品集だ、この『飛んだピエロ』 『塩田先生と雨井ちゃん』が“ズバババババァァァン”って感じで、読み手にインパクトを与えてくるのなら、こちらは“ドギャァァァァァン”だ やや分かり辛いと言うのなら、“バッコ...
来年は間違いなく、なかとかくみこって漫画家の人気が上がる、そう思えるだけの良い作品集だ、この『飛んだピエロ』 『塩田先生と雨井ちゃん』が“ズバババババァァァン”って感じで、読み手にインパクトを与えてくるのなら、こちらは“ドギャァァァァァン”だ やや分かり辛いと言うのなら、“バッコーン”と“ボッキャーン”くらいの差がある あくまで、私個人の印象だが、なかとかくみこって漫画家の良さを味わい尽くしたいってんなら、『塩田先生と雨井ちゃん』よりも、コチラをお勧めしたい 『塩田先生と雨井ちゃん』は教師と女生徒の恋物語だが、この『飛んだピエロ』には様々な恋の形が収められているので、一つくらいはグッと来るはずだ ただ、『飛んだピエロ』を読んだ後に、『塩田先生と雨井ちゃん』を読むのを忘れないようにしてほしい 六つの味が異なる作品を生み出すのにした苦労が全て、『塩田先生と雨井ちゃん』の質を高めるのに役立っている、と漫画読みなら感じ取れるはずだ 絵柄が古臭くて得意じゃないって思う人もいるだろう しかし、その一昔の少女漫画っぽいタッチが、最も、なかとかくみこの中から生まれるストーリーの良さを引き出せている事が、六つの話を読めば理解できる リアルな設定の人間ドラマもあれば、少しオカルトが入ったラブストーリーもあり、なかとかくみこって漫画家の引き出しが多い事に、私はつい、唸ってしまった どれも違った良さがあり、一番を決めるのは困難を極める。全ての話に感想を書きたいが、それをやると、レビューがとんでもない長さになってしまう なので、あえて、『ホワイト』を推したい デビュー作なのかは分からないが、なかとかくみこの「原点」って感じはする 全体的に粗削り、けど、その中に光るモノを見出し、なかとかくみこって漫画家が世に出られるよう、努力してくれた編集さんには感謝しかないな この世で一番に好きな人の姿形は日に日に消えていき、目に見えなくなっていく。けれど、目に見えない大切なものは、心に強く焼き付けられ、いつまでも大事に抱き続けられる。きっと、その「大切なもの」の名前が純愛 この台詞を引用に選んだのは、シンプルに心に響いたので。大人の定義ってのは難しいが、自分の心の痛みを受け止めるだけでなく、自分が並べてしまった勝手な理屈で傷ついてしまった誰かの心の痛みを察してやれる事、それが出来たら、大人として初めの一歩を踏み出せたと言えるんじゃないだろうか?
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