忌物堂鬼談 の商品レビュー
新シリーズの連作ホラー短編集。所有するだけで祟られる品物(忌物)が集まる朽ちかけたお寺。救いを求めにそこに訪れた女子中学生が、住職から忌物に纏わる怪異譚を毎夜聞かされる事になる。 怪異譚は怖かった。いつもながら擬音の使い方が巧く、ゾクッとさせられた。但し、関西弁の住職と全く主張の...
新シリーズの連作ホラー短編集。所有するだけで祟られる品物(忌物)が集まる朽ちかけたお寺。救いを求めにそこに訪れた女子中学生が、住職から忌物に纏わる怪異譚を毎夜聞かされる事になる。 怪異譚は怖かった。いつもながら擬音の使い方が巧く、ゾクッとさせられた。但し、関西弁の住職と全く主張の無い少女との会話(一応謎解きを兼ねている)が、怪異譚のムードと合っていなくてチグハグな印象を受けた。三津田さん、最近あまり調子が良くないな。
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怪異から逃れるために忌物寺を訪れた少女は、祟りなす忌物を蒐集する若い住職(イケメン)から、忌物にまつわる怪談を聞くことに。各話とも異なる趣向で語られ、静かな怪異譚から強烈なスプラッタまであるが、キャラ要素強めでコミカルな会話もあり怖さは薄まっている。 ふつうは怪異を引き起こす物に...
怪異から逃れるために忌物寺を訪れた少女は、祟りなす忌物を蒐集する若い住職(イケメン)から、忌物にまつわる怪談を聞くことに。各話とも異なる趣向で語られ、静かな怪異譚から強烈なスプラッタまであるが、キャラ要素強めでコミカルな会話もあり怖さは薄まっている。 ふつうは怪異を引き起こす物にまつわる因縁話が出るものだと思いますが、当作品は淡々と怪談話に徹するスタイルであり、忌物を当てる要素がちょっとしたアクセントに。 少女がまずい状況にあるらしいのに、緊張感少なく詳細がなかなか明かされないのは、理由があるとはいえもやもやするものがあった。最後の攻防は古典的というか様式美というか。 『一口告げ』が好みです。
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従来の三津田信三ものとは、少し違うホラーです。 怪異を語るのは同じですが、それぞれに特に結末はつきません。 なんとなく、もやもや感が残りますが、それはそれで、良しです。 新たなシリーズの始まりになるのでしょうか。 楽しみです。
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これはホラー。で、新シリーズ。(一応、収録されてる5話で綺麗にまとまってますが、続編アリの締め方してますしね) 得体の知れぬモノに怯え助けを求める少女・由羽希と、彼女が駆け込んだ遺仏寺の住職・美形の僧侶天空。黒猫先生可愛い。 短編集なので全体的にサラッと読めて、連作らしく第5夜に...
これはホラー。で、新シリーズ。(一応、収録されてる5話で綺麗にまとまってますが、続編アリの締め方してますしね) 得体の知れぬモノに怯え助けを求める少女・由羽希と、彼女が駆け込んだ遺仏寺の住職・美形の僧侶天空。黒猫先生可愛い。 短編集なので全体的にサラッと読めて、連作らしく第5夜に総まとめのように怪異をぶち込んでくるのが良いですね。第3夜の『一口告げ』、怪異の真相が見えたときのゾッとする感じが好みでした。全体を通して、天空の存在が一番得体が知れなくて恐ろしいと思いましたよ~。
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三津田信三の最新作。 どちらかというとキャラクター性の強いホラーで、角川ホラー文庫の『死相学探偵』シリーズを彷彿とさせる仕上がりになっていた。そして猫が可愛い。
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