高倉健 の商品レビュー
地面師の著者の別のも読んでみようと思って図書館から借用。 イマイチです。 高倉健のあまり知られていない面が書かれているけど,どうでもいい話でもある。ということでイマイチ。
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謎の養女、大スターの死後ってあれこれ出てくるなぁ ヤクザ人脈と映画人脈の重なり 江利チエミの異母姉が巨悪、離婚の原因にもなる 散髪好き、ほぼ毎日通う 車好き、最大20台 義理堅い、プレゼント好き 一人でふらりと海外へ
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映画俳優高倉健についての本ではなく、小田剛一という特異な人物についてのルポルタージュです。いかにも、週刊新潮、新潮45的な手法と筆致で面白く読ませ、グイグイ惹きつけられます。高倉健の周辺に現れる様々な人物と併せて、人生論のつもりで読めばいいと思います。 個人的には、江利チエ...
映画俳優高倉健についての本ではなく、小田剛一という特異な人物についてのルポルタージュです。いかにも、週刊新潮、新潮45的な手法と筆致で面白く読ませ、グイグイ惹きつけられます。高倉健の周辺に現れる様々な人物と併せて、人生論のつもりで読めばいいと思います。 個人的には、江利チエミがいとおしくてたまりません!
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高倉健の江利チエミの不本意な離婚はとても気の毒に思えた.お金がありすぎるとそれを悪用する人に付け込まれ,普通の幸せが壊されていくのを地でいく様な話.そして筆者も取材で明らかにできなかった養女の事実が,小説でもなかなか無いような謎に満ちている.本人のインタビューではないので彼自身が...
高倉健の江利チエミの不本意な離婚はとても気の毒に思えた.お金がありすぎるとそれを悪用する人に付け込まれ,普通の幸せが壊されていくのを地でいく様な話.そして筆者も取材で明らかにできなかった養女の事実が,小説でもなかなか無いような謎に満ちている.本人のインタビューではないので彼自身が何を考えていたかはまるでわからず,ただ,高倉健の人間関係がざっとわかった次第.
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俳優になっていなかったら、何をしていたのか。親族、お世話になった人に対して義理人情に厚く、深く人間関係を結ぶものの、ときどき人を見る眼や自身が選択した行動を訝しく思う話も。俳優業という大きな業績を上げていることで相殺されているが、個人が持つ危うい部分を垣間見ることなりました。それ...
俳優になっていなかったら、何をしていたのか。親族、お世話になった人に対して義理人情に厚く、深く人間関係を結ぶものの、ときどき人を見る眼や自身が選択した行動を訝しく思う話も。俳優業という大きな業績を上げていることで相殺されているが、個人が持つ危うい部分を垣間見ることなりました。それも俳優業のイメージに比してという大きな期待値があるので、読者として公平な判断ではないかもしれません。
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通常の伝記かと思って読んだら、かなりの違和感があった。 江利チエミと結婚していた時期にチエミの異父姉(本当にそうなのかも実ははっきりしない)が家に入り込んで、それまで貧しく過ごしていた恨みを晴らすかのようにマネージャーを務めていたチエミの兄に女をあてがって結婚させ追い出し、高倉・...
通常の伝記かと思って読んだら、かなりの違和感があった。 江利チエミと結婚していた時期にチエミの異父姉(本当にそうなのかも実ははっきりしない)が家に入り込んで、それまで貧しく過ごしていた恨みを晴らすかのようにマネージャーを務めていたチエミの兄に女をあてがって結婚させ追い出し、高倉・チエミの稼ぎをどんどん使い込んでいくあたりはほとんど楳図かずおかと思うような不気味さ。 週刊誌を騒がせた晩年の養女の騒動も似たところがあって、親戚が誰も知らない間にいつの間にか養女になって遺産を継いだばかりか、遺された車やクルーザーをオークションにかければずっと高く処分できるのをとにかく金に換えるのを優先させたように売り払い、信心深かったという高倉の墓も作っていないというあたり、ひどく気味悪い。 Amazonの星取でひどく不評が目立つのも、そういう違和感のせいだろう。 そして結局使い込んだらしき相手がどうなったのか、どういうつもりだったのかわからないままというのはひどくもやもやした気分になる。 高倉の父親が朝ドラ「花子とアン」で有名になった炭鉱王伊藤伝右衛門の所有する炭鉱で監督を務めていたとは知らなかった。
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高倉健関連の本は少しずつ読んでいるが、森 功はノンフィクションライターで、特に高倉健のファンというわけではないので、他の本のようにただ高倉健を讃えるタッチになってないのが好感が持てる。 プライベートにも踏み込んで都合の悪いことも書いている。高校時代から暴れん坊で、明治大学も親の...
高倉健関連の本は少しずつ読んでいるが、森 功はノンフィクションライターで、特に高倉健のファンというわけではないので、他の本のようにただ高倉健を讃えるタッチになってないのが好感が持てる。 プライベートにも踏み込んで都合の悪いことも書いている。高校時代から暴れん坊で、明治大学も親の伝で入る。しかし講義には出ずに酒とケンカの放蕩の生活をおくる。「明治の小田(本名)」として有名だったとか。就職先もなくしょうがなく俳優になる。 ヤクザの家に泊まっていたこともあって、以後もヤクザとの付き合いも深い。一般人と別け隔てすることをしなかった。 女性との交際も多く、児島美ゆきとしばらく同棲しているなんて知らなかった。 江利チエミとの破局は有名だが、異父姉が復讐のために二人に近づき、家に入り込み、兄を追い出し二人の仲を裂いていく。そのための「復讐ノート」なるものも作っていた。おなじみの話だが心が痛む。 晩年、高倉健が小田貴という人を養女にしたのだが、この人が高倉健の死後異常な行動に出る話は驚くばかりだ。 勝手に密葬して葬儀は行わず、遺骨を親戚にも渡さない。一般の人が高倉健の墓参りをしたいと思っても墓がない。 ありがちな遺産相続争いかと思ったら、高倉健の住居、車、クルーザー、江利チエミとの水子の墓までも、いっさいを短期間に処分している。いずれも使えるものばかりで、高倉健が使ったものと言えばさらに高く売れるのに解体している。なので金目当てでもない。高倉健という痕跡を消し去ろうというような行動だ。 筆者はそれについて「瞋恚(しんい)の炎」という言葉を使ってる。知らない言葉で辞書をひくと「燃え上がる炎のような激しい怒り・憎しみ、または恨み。」とある。 瞋恚の正体は分からないが、10年以上一緒にいたのに、高倉健の心の中にあるのは江利チエミだけだったというようなことではないかと筆者は推測している。 これだけ多くの人に愛された俳優の一番側にいた人が彼を一番憎んていた人というのはなんという悲劇なんだろう。どこか江利チエミの異父姉とダブルところがある。 人間ってなんと邪悪で残酷な存在だろうかと思う。
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勝手に期待していた内容とはかなり隔たりがありました。週刊〇〇の記事を一冊分にとりまとめたという印象を抱きます(実際はそうではないのですが)。さもありなんという高倉健さんの一面が詳しく紹介されていますが、最後の方の章はかなり中途半端な後味の悪さを感じました。
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私の中では「自分、不器用ですから」で有名な高倉健さんの謎に迫るノンフィクション。 いろいろな側面から、彼が、高倉健という役者を守るためにプライベートを隠していた事実が明らかになる。けれども、なぜそこまで高倉健を守ろうとしていたのか、周りの人のインタビューは聞けども、小田剛一の...
私の中では「自分、不器用ですから」で有名な高倉健さんの謎に迫るノンフィクション。 いろいろな側面から、彼が、高倉健という役者を守るためにプライベートを隠していた事実が明らかになる。けれども、なぜそこまで高倉健を守ろうとしていたのか、周りの人のインタビューは聞けども、小田剛一の本心にはほとんど近づけていないように思う。 小田剛一は、高倉健を守り抜いたのかもしれない。 そして、芸能界のフィクサーというかタニマチというか、あまり公にしたくない付き合いがたくさんあり、おそらく今もそれは形を変えつつ生き延びているのだろう。芸能界はやはり怖い世界だ。
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本書の大半は、生きている時から伝説めいていた「高倉健ブランド」の詳説。江利チエミとの悲恋そして彼女の死、ヤクザ映画からの銀幕スターへの道、ミステリアスな私生活、裏社会との交際、郷里・親族を常に思い遣る人柄…、巷間伝わるエピソード・真実を多様な人物証言で浮き彫りにしていく。 第7...
本書の大半は、生きている時から伝説めいていた「高倉健ブランド」の詳説。江利チエミとの悲恋そして彼女の死、ヤクザ映画からの銀幕スターへの道、ミステリアスな私生活、裏社会との交際、郷里・親族を常に思い遣る人柄…、巷間伝わるエピソード・真実を多様な人物証言で浮き彫りにしていく。 第7章 謎の養女ー心に闇を抱えた男ーでは、高倉健を看取った女性に言及。他界後、突如出現した養女「小田 貴」。この章は「The後妻業の女」噺へと大きく変調する。総額40億円と言われる高倉健の遺産を全て相続。世田谷の豪邸を取り壊し、親族には遺骨の一片も渡さず、生前購入していた鎌倉墓地を更地に戻し、高級車を売却し、大型クルーザーも廃船し、高倉健の痕跡をことごとく破壊していく。その一方で、健康家族のCMは死亡発表前日に鹿児島までクライアントをアポ無しで訪ね、死後の継続契約を希望する…。 この不可解極まりない行動の背景には、高倉健が江利チエミを終生愛し忘れていなかったことへの復讐の表れではないかと、著者は推察する。 恩情は忘れず、信義に厚く、祖先を敬い、郷里を愛し、命日の供養には欠かさず線香まで贈る人が「全ての財産を彼女に渡す」と記した遺言を書く。あまりにも整合性が取れていない。負の情念に吸い取られたとしか言えず、ホラー感横溢する読後感。スケールは健さんに遥かに及ばないが、たかじんのケースと重なって見える。
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